この夏、最高の川旅を。|パックラフトで行く、日本最後の清流「四万十川」

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「テントを広げてバーべキュー。あとはひたすらまったり……。そんなのんびりとしたキャンプに飽きてきたら、川を下りながら自然を満喫。川原にキャンプ道具を広げて、野趣あふれる夜を楽しむダウンリバー&キャンプに挑戦してみてはどうだろうか。四万十川の下流、岩間沈下橋から勝間沈下橋までの約13km。人工物がほとんど目に入らないという“日本最後の清流”を3人の旅人たちが楽しんだ。

パックラフトで行く四万十川|オーチョキャンプ

▲カナディアンカヌーでゆったりとダウンリバーを楽しむのもいいだろう。組み立て式のフォールディングカヌーもまたポピュラーな存在だ。もっとも、カヌーの置き場に困ったり、組み立てに苦労したりするなら、今後はパックラフトという選択肢も検討してほしい。

手付かずの大自然と数々の沈下橋
人々を惹きつける四万十川の魅力

“日本最後の清流”として全国的に知られる四万十川は、高知県の西部を流れる一級河川だ。全長は196kmとなり、四国内では最も長い川になる。“日本最後の〜”と呼ばれる所以は、よく知られるように本流に大規模なダムが建設されていないことが理由のひとつになっている。

治水を目的とした人工的な建造物も少なく、コンクリート製の護岸の代わりに自然河岸が延々と続く。まさに手付かずの自然に囲まれた環境の中で緩やかに流れる四万十川は、日本の秘境100選にも選ばれている。

この四万十川には支流も含めて47の沈下橋(潜水橋)があるのも特徴のひとつだ。増水時には水面下へ橋面が沈むことで、橋が流されることを防ぐ沈下橋は、水の抵抗を減らすためにあえて欄干が備わっていない。

パックラフトで行く四万十川|オーチョキャンプ

▲四万⼗川流域には47もの沈下橋がある。橋の⻑さや構造は異なっており、⼀つひとつを⾒て回るのも楽しい。

四万十川流域にある沈下橋は大きなものから小さなものまでサイズやデザインも異なり、一つひとつを順番に訪れていくという楽しみ方もでき、観光資源としても大きな役割を担っている。高知県ではこうした沈下橋を生活文化遺産として保存していくことを打ち出しており、近年は保存のための運動も盛んだ。

このように、豊かな自然と沈下橋という見どころを携えた四万十川は、高知県の南を東西に蛇行しながら下っているが、意外にも上流域の方が人口の多い市街地となっている。反面下流域は開発が遅れ、人家も少ない。中でも岩間沈下橋から勝間沈下橋までの約13kmは人工物が特に少なく、たっぷりと四万十川の自然を堪能できるおすすめの区間だ。

今回の川旅はこのコースを何度もツーリングをして経験を積んでいる「オーチョキャンプ」の西奥さんの提案により実現したもので、一泊二日のダウンリバー&キャンプとして西奥さんの他、後藤さん、清岡さんの三人が楽しんだ。

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