子どもたちが“キャッキャ”と喜んでいる声が、場内のあちこちから聞こえてくる。少し離れたところから眺めている大人たちは、そんなちびっこたちの表情を見ながら微笑んでいる。訪れた人を皆、笑顔にしてくれるキャンプ場が「キャンプ・アンド・キャビンズ」だ。那須高原で長年培ってきた経験を活かし、新たに山中湖に誕生した新施設「キャンプ・アンド・キャビンズ山中湖」は、間違いなく“今もっとも注目すべきキャンプ場”だ。ここではいち早く、その全貌をご紹介しよう。
(編集部注:ドローンによる撮影は事前にキャンプ場および山中湖村観光課、国土交通省へのフライト申請の上で撮影したものです。一般の方はキャンプ場内でのドローン撮影はできません)
【目次】
1:2023年、もっとも注目すべきキャンプ場が山中湖にOPEN!
2:共有設備と絶品のフードメニュー
3:7種類のキャビン&コテージと10種類のテントサイト
施設概要 | |
場所 | 〒401-0501 山梨県南都留郡山中湖村山中287-1 |
サイト数 | 区画サイト:105区画、宿泊棟:49棟 |
営業期間 | 通年(※初年度は2024年1月中旬~3月頃まで休場の見込み) |
WEBサイト | https://www.camp-cabins.com/yamanakako |
2023年もっとも注目すべきキャンプ場が山中湖にOPEN!
日本全国に数多あるキャンプ場。無人・無料の野営場からラグジュアリーなグランピング施設まで、規模やスタイルはさまざまだが、「法人が営む」「設備の充実した」「オートキャンプ場」という制約を加えると、その数は一気に絞られる。
栃木県那須町にある「キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原」は、中でも5本の指に入る、設備の整った日本屈指の人気キャンプ場のひとつだ。
特に東日本エリアを中心に活動するキャンパーにとっては、「予約困難なキャンプ場」としてもよく知られている存在である。
その「キャンプ・アンド・キャビンズ」がコンセプトはそのままに、山梨県山中湖村に1.5倍の敷地面積を使ってグランドオープンさせたのが、ここで紹介する「キャンプ・アンド・キャビンズ山中湖」である。
2023年9月15日より一般営業を開始したこの新施設は、4万9000㎡という広大な森の中に105区画のテントサイトや49棟の建物サイトを用意しており、“オートキャンプ”という言葉だけで単純にくくることのできない、エンターテイメント性の高い新スポットだ。
特にちいさな子どものいるファミリーキャンパーにはおすすめ! 場内には子どもを楽しませる企画が盛りだくさんに用意されており、まるでテーマパークへ遊びに来たかのように楽しめるからだ。
きっと、訪れたちびっこたちは終始笑顔にあふれた顔を見せてくれることだろう。
そもそも、この「キャンプ・アンド・キャビンズ」は予約ができるのも基本は子どものいる家族のみ。大人だけの利用は一度に2名までのグループだけだ(成人した子どもなど、家族の追加は要事前相談)。
つまり、大人だけのグループキャンプで“飲んで騒ぐ”といったことはできないシステムになっている。予約の時点からファミリーキャンパーが優先されているのも特徴のひとつなのである。
遊ぶ&食べるをとことん堪能できる
充実した共用設備とサービス体制
「キャンプ・アンド・キャビンズ」が高い人気を誇るのはソフト・ハードの両面における質の高さにも要因がある。
「キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原」と同様に、新施設となる「キャンプ・アンド・キャビンズ山中湖」も、管理棟のセンターハウスからキャンパーズキッチンなどの共用設備まで本格的なログハウススタイルを採用しており、自ずと気分も盛り上がる。
メタセコイヤをはじめとする背の高い樹木に囲まれたロケーションも含めて、まるでアメリカの国立公園にでも来たかのような印象を受けることだろう。
もちろん、前述したように共用設備も充実している。
共用の「キッチン」(炊事棟)には給湯器が付いているのはもちろん、場内のほとんどのトイレは温水洗浄機能付きの洋式水洗トイレ。コインシャワーもあるが、場内には男女別の半露天風呂もあるので、ここではたっぷりと湯に浸かることもできる。
子ども向けの施設では「アメリカンビンゴパーティ(※)」や「超スーパーボールすくい(※)」をはじめとする催し物の舞台となる「じゃぶじゃぶ池」や、パワーストーン採掘を楽しめるアトラクション「クリスタルハンター」、手作りのハンバーガーを自分で作るところから楽しめる「ハンバーガー作り(※)」の会場となる「キャンパーズダイニング」といった施設もある。
食事はその手作りハンバーガー以外にも、「キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原」でも人気となっているピザやパスタなどが提供されているが、これがまたいずれも絶品揃いだ。
特に専用の釜で焼き上げるピザ(※)は1枚500円という破格値で提供されていることもあり、一度に何枚もオーダーしていくというキャンパーも珍しくないほど、大人気のメニューになっている。
朝は7時から1つ100円で食べられる「100円モーニングサービス(※)」も必見。
メープルシロップとバターをたっぷりとかけた焼き立てのフレンチトーストは、コーヒー&コンソメスープまで付いており、ほとんどの宿泊者が食していくという名物企画だ。
このように「遊ぶ」「食べる」というテーマに対し、いずれも質の高いサービスを提供してくれる「キャンプ・アンド・キャビンズ山中湖」。もちろん、「泊まる」という点からも、すばらしい設備が用意されている。
(編集部注:※印は休止している日程もあるため、営業カレンダーで事前に確認を)
設備の整った快適なオートキャンプと
個性あふれるログスタイルの宿泊棟
「キャンプ・アンド・キャビンズ山中湖」のキャンプサイトは、センターハウスを中心に東側(山中湖側)と西側(富士山側)に大別される。
どちらのエリアも非常によく整備された園路(砂利)が縦横に走っており、テントサイトと建物サイト(宿泊棟)がバランス良く分散配置されている。
テントサイトは設備やサイズによって分けられており、全部で10種類。利用料金なども細かく設定されているので、本記事の後半に続くサイト別の詳細記事や、公式WEBサイトで設備や専有面積などの詳細を確認しながら選ぶのがいいだろう。
ただし、どのサイトを選んでも「地面は砂利」「電源付き」「キャンポール付き(ハンモック用の多目的ポール)」という設備・条件は変わらない。
いくつかピックアップすると、区画内に専用のトイレと温水シンクがついた「プレミアムオートキャンプサイト」や、クルマ1台+2ルームテント1張りが設営可能な東屋付きの「オートキャンプサイト” 東屋”」などは特にユニークな存在だ。
後者は木造の大きな東屋がキャンプサイト内に設置されているためタープ設営の必要もなく、雨の日でも快適な滞在を可能にしてくれる。
もうひとつ、本格的な木造のアメリカンガレージを利用し、ガレージ内にテントを設営することのできる「オートキャンプサイト”GARAGE”」も人気だ(編集部注:キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原でも大変人気であり、当然山中湖の新施設でも人気となるのは必須)。
ガレージに取り付けられている電動のオーバースライドドアをリモコンで開けると、バーカウンターや冷蔵庫が現れる。ガレージ内には小上がりスペースを兼ねたベッドも用意されているので、テントの設営が面倒ならそのままガレージ内で寝ることもできる。
もちろん、他の建物サイト(宿泊棟)も多彩なラインナップだ。
場内にはサイズや設備、テーマなどから合計7種類の宿泊スタイルが用意されている。
特に「キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原」でも人気だった、「ツインキャビン“語らい”」は必見! こちらは区画内に2つのキャビンと語らいスペースを設けた専用遊具付きのユニークなモデルで、2家族で焚き火やキャンプを楽しめるというコンセプトだ。
占有区画は木柵で囲まれており、さらに5つの専用遊具が用意されているから、遊具の順番待ちをする必要もなく、子どもたちはたっぷりと遊べる。
さらに木柵で囲まれた空間になっているため、大人も安心して滞在できるという、小さなこどものいる家庭にはとても安心・安全な施設である。
また、場内は全域でペットの同伴も可能。専用のドッグランまで用意された「ドッグガーデンキャビン」もあり、「キャンプ・アンド・キャビンズ山中湖」は、子どもだけでなく、ペットにも優しい“ペットフレンドリー”な施設でもあるのだ。
こうした区画サイト、建物サイトは基本的に「キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原」にある施設を踏襲したものだが、今後はさらに設備の充実化を図っていく予定だというから、ますます楽しみになる。
なお、「キャンプ・アンド・キャビンズ山中湖」は通年営業を予定しているが、初年度の今シーズンは2024年1月中旬から3月頃まで休場の予定。営業内容は公式WEBサイトで、事前にしっかりとチェックした方がいいだろう。
次ページからは共用設備を一つずつ紹介していこう。
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