湖岸に広がるキャンプ場は開放感があり、新緑の頃から紅葉の美しい秋、空気の澄んだ冬まで四季折々の景観が楽しめる。さらに山中とは思えない最新設備の数々。快適な共用設備はビギナーでも安心して利用できる。さらに源泉掛け流しの温泉まで! できれば他人には内緒にしておきたい、そんな場所が「川原湯温泉駅キャンプ場」だ。
“駅前”と聞くと、賑やかな印象を持つかもしれないが、JR吾妻線・川原湯温泉駅は、“駅前”という言葉からは想像ができないほど、じつにのどかな空気が流れている。目の前に広がるのは「八ッ場あがつま湖」。その湖畔に広がるのが、美しいテントが並ぶ「川原湯温泉駅キャンプ場」だ。
2020年8月にオープンしたという施設は、その名称に違わず駅前に位置しており、改札から歩いて1分で到着できるという珍しい立地。施設内には最新の設備も揃っており、「手ぶらでキャンプ」、または「手ぶらでバーベキュー」といった手軽で快適なアウトドア体験も楽しめる。
キャンプサイトは約10×10m(約100㎡)という大きめの区画サイト「オートキャンプサイト」が6区画。車両の横付けができない「キャンプサイト」が5区画、加えて少し占有面積の小さい「オートキャンプサイト(中)」「同(小)」がそれぞれ2区画ある。いずれも地面は美しい芝生だ。
「オートキャンプサイト」には専用の炊事場が用意されているほか、サイトの脇で露天風呂が楽しめる「薪風呂」や「テントサウナ」など、豊富なオプションも選べるのも特徴。
トイレは温水洗浄機能付きの洋式水洗となっているので、キャンプに慣れていない女性や子どもでも快適に過ごせるだろう。
ちなみに線路を挟んで反対側にあるのは、関連施設の「川原湯温泉あそびの基地NOA」だ。こちらも真新しく立派な建物となっており、その棟内ではカフェが営業中。ランチの心配も不要だ。
さらに掛け流しの天然温泉「笹湯」も利用できる。もともとこのエリアは開湯800年以上の歴史を誇るという温泉地。このため草津や伊香保にも負けない硫黄泉をたっぷりと堪能できるのだ。
「川原湯温泉駅キャンプ場」は全15区画というコンパクトなキャンプ場ではあるが、湖岸に広がる景色といい、充実した設備といい、ビギナーでも安心して楽しめる設備の整ったキャンプ場といえるだろう。
VIEW|景観
目の前に広がるのは2020年4月より運用を開始した八ッ場ダムによってうまれたダム湖。キャンプ場はその湖岸に造成された、見晴らしのいい開放的なロケーションの中にある。
FOOD・DRINK|食料・飲料
山中にあるため食料・飲料の調達先は限られる。最寄りのコンビニは約3.2km、クルマで約5分。スーパーは約8km、同約15分。但し、場内にカフェがあるほか、日帰りのバーベキューエリアでは食材付きのプランもあるため、食材を持ち込まなくても滞在を楽しめる(要予約)。
ACCESS|交通
関越自動車道・渋川伊香保ICから約40km、クルマで同約60分。または上信越自動車道・碓氷軽井沢ICより約50km、同70分。キャンプ場はJR吾妻線・川原湯温泉駅の駅前にある。
ADVICE|ひとことアドバイス
文中でも触れているが、付随施設内になる天然温泉「笹湯」のお湯が素晴らしい。硫黄臭の漂うお湯は“草津の上り湯”とも呼ばれた名湯。周囲にも日帰り温泉施設がある。
川原湯温泉駅キャンプ場|KAWARAYU ONSEN EKI CAMP GROUND | |
営業期間 | 通年 |
定休日 | 月曜日 |
サイト数 | 区画サイト:15区画 |
所在地 | 〒377-1302 群馬県吾妻郡長野原町川原湯223番地5 |
予約方法 | WEB |
チェックイン | 13:00~17:00 |
チェックアウト | 09:00~11:00 |
地面 | 芝生 |
参考料金 | 5500円〜(大人2名利用時の税込合計料金) |
電話番号 | 090-6942-1223 |
WEBサイト | https://www.kawarayuonseneki-camp.com |
設備 | |
区画サイト | ◯ |
フリーサイト | × |
AC電源 | × |
車両搬入 | ◯ |
オートキャンプ | ◯ |
簡易宿泊棟 | × |
水回り付宿泊棟 | × |
ペット | × |
ドッグラン | × |
焚き火 | ◯ |
直火 | ◯(※直火は一部エリアのみ可) |
炊事場 | ◯ |
給湯 | × |
ゴミ捨て | ◯ |
コインシャワー | ◯ |
風呂・温泉 | ◯ |
洋式水洗トイレ | ◯ |
洗浄機能付き便座 | ◯ |
BBQ設備 | ◯ |
洗濯機 | × |
乾燥機 | × |
自販機 | ◯ |
管理棟 | ◯ |
24時間管理 | ◯ |
売店 | × |
Wi-Fi | ◯ |
レストラン | ×(※レストランは場外の「笹湯カフェ」が利用可能) |
レンタル | ◯ |
注意 | 営業内容は変更されている場合がございます。詳細は各施設に直接お問い合わせください。 |
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|テーマで選ぶ全国キャンプ場ガイドブック 2022-2023
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