奥琵琶湖キャンプ場(滋賀県)|奥琵琶湖の大自然に囲まれた自由度の高い林間キャンプ場

西日本

「奥琵琶湖キャンプ場」はリピーターの多い林間のキャンプ場だ。自然の地形をいかした区画サイトは、樹木があったり、根っこがあったり。冬はふかふかの落ち葉、夏は苔が樹木から地面までびっしりと覆う。キャンプサイトからは琵琶湖を望むのは難しいが、14棟あるバンガローや貸別荘からは、雄大な奥琵琶湖の景観も楽しめる。

奥琵琶湖キャンプ場(滋賀県)

▲自然地形をいかしたキャンプサイトは合計50区画。極端に混み合わないように、配置を工夫している。ちなみに全サイトで直火もOKだ!

都市化が進む琵琶湖南部エリアに比べ、昔ながらの自然景観が数多く残るのが“奥琵琶湖”と呼ばれる、琵琶湖の北部エリアだ。

特に最北部は菅浦(すがうら)を中心に入り組んだ小さな岬が多く存在しており、湖畔沿いには豊かな自然が残されている。

そんな奥琵琶湖の山あいにあるのが「奥琵琶湖キャンプ場」だ。

奥琵琶湖キャンプ場(滋賀県)

▲場内は移動用にアスファルトの道路が走っている。桜の木そのものは場内には少ないが、接続する西浅井マキノ線は桜の名所だ。

キャンプ場は琵琶湖の湖岸沿いを走る西浅井マキノ線から200mほど西側に入った山の斜面に広がっている。

広大な山林にサイトが展開されており、北側に「オートキャンプサイト」、南側の高台にはバンガローや貸別荘が配置され、キャンプだけでなく多様な宿泊スタイルが楽しめるのも大きな特徴。

「オートキャンプサイト」は傾斜地を階段状に整地した区画サイトが中心で、隣地との距離も十分確保されている。

自然地形を極力いかして区画化されているため、サイズはまちまちだが概ね100㎡以上ある、かなりゆったりとしたサイズといえるだろう。

奥琵琶湖キャンプ場(滋賀県)

▲ウッドデッキ上にテントを常設した「常設テントサイト」。場内に合計7区画用意されている(写真はウッドデッキのみの状態)。

周囲はクヌギ、クリ、ホウノキなどの木々に囲まれており、夏は枝葉が直射日光を適度に遮り、暑さを和らげてくれる。

秋には場内が紅葉に染まり、赤や黄色に飾られたキャンプサイトもまた格別の美しさを誇る。落葉後はあえて清掃せず、春先までふかふかの落葉の上でキャンプが楽しめるのも魅力のひとつだ。

ビギナーには「常設テントサイト」も用意されている。テントの設営・撤収にかかる手間と時間を節約できる上、充実したレンタル品を活用すれば、手ぶらでもキャンプを楽しめる。

しかも常設のテントはあらかじめウッドデッキ上に設置されているので、テント内の快適性が高いのもありがたい。

奥琵琶湖キャンプ場(滋賀県)

▲高台の貸別荘まで上ると、キャンプ場のある森の先に広がる琵琶湖を一望できる。

残念ながら琵琶湖の湖面は「オートキャンプサイト」からは望むことができないが(※編集部注:現在は奥琵琶湖を見下ろす位置に新たにオープンしたレイクビューゾーンが完成している)、それでも手つかずの自然に囲まれてキャンプを楽しめるのが、この「奥琵琶湖キャンプ場」だ。

なお、大型連休や夏休みなどの期間は予約が取りにくいため、平日や冬季の利用をおすすめしたい。

奥琵琶湖キャンプ場(滋賀県)

▲約100㎡の専用区画をフェンスで囲んだ「ペットノーリードサイト」は2区画。目の離せない小さな子のいるファミリーキャンプにも利用できそうだ。別途50×50mのドッグランも場内に用意されている。

奥琵琶湖キャンプ場(滋賀県)

▲男女別の水洗トイレ(洋式)も場内に2ヶ所ある。写真は男女別の水洗式トイレと4つの個室が用意された温水コインシャワー。

奥琵琶湖キャンプ場(滋賀県)

▲炊事棟は場内に2ヶ所設置されている。

奥琵琶湖キャンプ場(滋賀県)

▲炊事場には給湯設備がないため、冬場の洗い物はちょっと大変かも。

奥琵琶湖キャンプ場(滋賀県)

▲宿泊棟は水回りのないバンガローが3棟、水回りのあるコテージが7棟など。

VIEW|景観
琵琶湖北部、湖岸から少し入った山の斜面に広がる林間のオートキャンプ場。場内は樹木が多く、まるで森の中。落葉後はふかふかの落ち葉の上でキャンプが楽しめる。

FOOD and DRINK| 食料・飲料
山間のため周囲に店舗はほとんどない。最寄りのコンビニは約7.3km(クルマで約17〜18分)。大型のスーパーは高島市の市街地(約19km、同約30分)にある。

ACCESS |交通
名古屋方面からの場合は、北陸自動車道・木之本ICから国道を経由して約13km、クルマで約20分だ。名神高速道路・京都東ICからは約76km(同約90分)。

ADVICE|ひとことアドバイス
初冬はふかふかの落ち葉の上でキャンプが楽しめる。新緑の頃もいいが、秋の終わりから初頭まではベストシーズンかも。

奥琵琶湖キャンプ場|OKUBIWAKO CAMPGROUND
WEBサイトhttps://okubiwako-camp.com
所在地〒529-0721滋賀県長浜市西浅井町大浦1796
営業期間通年
定休日なし
電話番号0749-89-0121
サイト数区画サイト:50区画
参考料金6600円(大人2名利用時の税込合計料金)
予約方法WEB・電話
チェックイン12:00〜17:00(宿泊棟は14:00〜17:00)
チェックアウト11:00(宿泊棟は10:00)
地面草・土・砂・砂利
備考入場料(中学生以上):大人2200円
入場料(子ども):1100円(※小学生)
駐車料金(普通自動車1台):1100円
駐車料金(バイク1台):550円
駐車料金(キャンピングカー1台):2200円〜3300円
持ち込みテント料:1100〜1650円(テントサイズによる)
AC電源使用料(1泊):1100円
設備
区画サイトフリーサイトAC電源車両搬入オートキャンプ簡易宿泊棟
×
水回り付宿泊棟ペット共用ドッグラン焚き火直火炊事場
×
給湯ゴミ捨てシャワー風呂洋式水洗トイレ洗浄機能付き便座
×××
BBQ設備洗濯機乾燥機自販機管理棟24時間管理
××××
売店Wi-Fiレストランレンタル
×××

注意営業内容は変更されている場合があります。詳細は各施設に直接お問い合わせください。
掲載されている写真は取材時のものです(以下のPUBLISHED参照)。現況と異なる場合がありますので、必ず最新の状況を施設で確認してください。

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTOA
PUBLISHED|2022
SOURCE|全国キャンプ場ガイドブック 2022-2023

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