銀河もみじキャンプ場(長野県)|日本一の星空を見上げる、静かな森のキャンプ場

中日本

日本で最も美しい星空が見られる場所として環境省から認められた長野県阿智村。満天の星を見上げることのできるその場所は「銀河もみじキャンプ場」の中にある。静かな森と美しい池のほとりで過ごすキャンプは、きっと忘れ得ぬ思い出となるはずだ。

銀河もみじキャンプ場(長野県)

▲キャンプ場の中央にあるぎんが池。池の周囲に広がる区画サイトはいずれも人気が高く、週末は特に予約を取るのが難しい。狙い目は平日の利用だ。

阿智村浪合(なみあい)は長野県の西南部に位置し、岐阜県に接した静かな山村だ。

東京からは中央道経由で約4時間。名古屋からは東名・中央道経由で約2時間。いずれも飯田山本ICから国道153号線を経由してアクセスできる。

この阿智村浪合が全国的に知られるようになったのは環境省が実施した全国星空継続観察において、“星が最も輝いて見える場所”の第1位(2006年)に輝いてからだ。

銀河もみじキャンプ場(長野県)

▲“日本一の星空の見える場所” に輝いた場内にあるマレットゴルフ場。

観測会は全国の星空を愛する人や子どもたちが肉眼で星がいくつ見えるかを調べるというもの。もともと光害の少ない山間部にあったことに加え、澄んだ空気の恩恵もあり、阿智村浪合は見事に日本で一番の星空観測ができる場所として認定されたのである。

その観測会が開催された場所こそ、じつはここで紹介する「銀河もみじキャンプ場」だ。

今でもキャンプ場では、夏は天の川、冬はすばるといった星座を肉眼ではっきりと確認することができ、“日本一”の称号にふさわしい満天の星が堪能できる。

標高約1200mの森の中に広がるこのキャンプ場内には23棟のバンガローと69区画のテントサイトが広がる。これらが11のエリアに、それぞれがかなりゆったりした間隔で配置されている。

区画そのものも平均して10×10mと余裕のあるサイズだ。

銀河もみじキャンプ場(長野県)

▲「銀河もみじキャンプ場」の一部を上空うから撮影したもの。

人気が高いのはぎんが池の周囲にある「りゅう座エリア」。広々とした開放感のあるサイトは、キャンプ場の中央に位置しており、管理棟やシャワー棟からも近く、便利で景観のよいエリアといえる。

ソロキャンパーには近年新設された「オリンポスソロエリア」もおすすめだ。ひとりでも気兼ねなく、気軽に満天の星の下でキャンプを楽しめる。

棟数の多いバンガローは完成から40年近くたっている上、照明以外の設備もないが、天候が悪化しそうな場合にはやはり心強い存在だ。

ウッドデッキ付きのタイプもあるので、気軽にアウトドア体験をしたいなら、バンガローをチョイスしてもいいだろう。

銀河もみじキャンプ場(長野県)

▲階段状に整地された「わし座エリア」の区画サイト。地面は小石の混じった土で水はけはよさそうだ。水平レベルもしっかりと保たれている。

銀河もみじキャンプ場(長野県)

▲バンガローは雨風をしのぐだけのシンプルな小屋だ。山の天気は変わりやすいので、天候に左右されたくない場合は選択肢のひとつとして考えられる。

銀河もみじキャンプ場(長野県)

▲バンガローの内部。設備は照明とコンセントのみ。

銀河もみじキャンプ場(長野県)

▲各所に点在する炊事棟。「りゅう座エリア」横の炊事場には給湯器があるが、ほかは水のみだ。

銀河もみじキャンプ場(長野県)

▲管理棟のそばにあるシャワー棟は30分300円で利用できる。注意したいのはキャンプ場のスタッフがいる17時までしか利用できないということ。以降は近隣の温泉を利用しよう(利用時間9:00〜17:00)。

銀河もみじキャンプ場(長野県)

▲キャンプ場の入口にある管理棟。レンタル品は充実しているが、食材の用意はない。

銀河もみじキャンプ場(長野県)

▲炊事場はキャンプ場内に4ヶ所設けられている。トイレの清掃は毎日実施されており、非常に清潔感がある。

銀河もみじキャンプ場(長野県)

▲キャンプ場の入り口。

銀河もみじキャンプ場(長野県)

▲林に囲まれたバンガロー。

VIEW|景観
山の斜面にあるキャンプ場。林間サイトが中心だが、樹木の少ない開放感のあるエリアや、池を中心とした水辺のエリアなど、好みでロケーションを選べる。

FOOD and DRINK| 食料・飲料
山間のキャンプ場のため、周辺に店舗はない。最寄りのコンビニは約14km、クルマで約20分。スーパーは約16km(同約25分)。飲料・食料は事前に用意しておこう。

ACCESS |交通
東京方面・名古屋方面のどちらからの場合も、最寄りは中央自動車道・飯田山本ICとなる。キャンプ場までは約18km、クルマで25分程度となる。

ADVICE|ひとことアドバイス
場内にシャワーはあるが、ゆっくりとお湯に浸かれる場外の温泉もおすすめ。昼神温泉郷までは飯田方面へクルマで約20分。平谷村ひまわりの湯までは同約15分だ。

銀河もみじキャンプ場|GINGA MOMIJI CAMP GROUND
WEBサイトhttps://gingamomiji.org/wp/
所在地〒395-0501 長野県下伊那郡阿智村浪合1711-1
営業期間3月〜12月 ※冬季の営業は週末のみ可。料金などの詳細は別途WEBサイトにて掲載
定休日毎月第2・第4水曜日
(4月は土日のみ営業、6月は金~月曜日営業7・8月は定休日なし)
その他台風、豪雨などの気象条件の悪化により、閉場する場合あり。
電話番号0265-47-2777(平日10:00~15:00)
サイト数区画サイト:67区画 電源付きデッキサイト:2区画
バンガロー:23棟
参考料金4400円(大人2名利用時の税込合計料金)
予約方法WEB
チェックイン14:00~16:30
チェックアウト11:00(バンガローは10:00)
地面草・土・砂利
備考バンガロー(AC電源付き)白樺ゾーン:7500円〜8000円
バンガロー(AC電源付き)もみじゾーン:7500円〜1万3500円
テントサイト・ムーンエリア:3000円〜7000円
テントサイト・電源付きデッキサイト:1万円
テントサイト・くじら座エリア:7000円〜8000円
テントサイト・りゅう座エリア:8000円
テントサイト・はくちょう座エリア:6000円
テントサイト・わし座エリア:6000円〜1万3500円
テントサイト・イスカンダルエリア:7000円〜8000円
テントサイト・こぐま座エリア:7000円
テントサイト・オリンポスソロエリア(ソロ用):2000円
設備
区画サイトフリーサイトAC電源車両搬入オートキャンプ簡易宿泊棟
×
水回り付宿泊棟ペット共用ドッグラン焚き火直火炊事場
×××
給湯ゴミ捨てシャワー風呂洋式水洗トイレ洗浄機能付き便座
××
BBQ設備洗濯機乾燥機自販機管理棟24時間管理
×××
売店Wi-Fiレストランレンタル
×××

注意営業内容は変更されている場合があります。詳細は各施設に直接お問い合わせください。
掲載されている写真は取材時のものです(以下のPUBLISHED参照)。現況と異なる場合がありますので、必ず最新の状況を施設で確認してください。

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|全国キャンプ場ガイドブック 2022-2023

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