目の前に広がるのは瀬戸内海という、穏やかな海沿いのキャンプ場が「瀬戸内温泉 たまの湯キャンプ場」だ。「瀬戸内温泉 たまの湯」が運営しているため、チェックイン当日は隣接する温泉施設に入り放題！ チェックアウト当日も、入館カードと交換で入浴は無料！ 温泉好きには見逃せないキャンプ場だ。隣接するエリアには、グループ会社が運営するホテルやレストランもある。
▲瀬戸内海・宇野港に面した「瀬戸内温泉 たまの湯キャンプ場」。周囲は護岸壁で囲まれており、水遊びはできないが、釣りには格好の場所のようだ。護岸壁には階段が設けられており、水辺で釣りが可能。
瀬戸内海に面した玉野市は、古くから四国への玄関口として知られており、小豆島や直島へのフェリーが発着する宇野港や、JR宇野みなと線の終着駅・宇野駅など、交通の要所を抱える。
その玉野市内で営業をしているのが「瀬戸内温泉 たまの湯キャンプ場」である。
このキャンプ場は「瀬戸内温泉 たまの湯」が運営している。もともとは温泉施設に隣接する遊休地であったことから、ロケーションは自然景観ではなく原っぱのような印象。瀬戸内海に面してはいるが、周囲は護岸壁に囲まれているため水遊びはできない。
▲各区画は木製の小さな柵で簡単に仕切ってあるだけ。レンタル品や電源設備の用意はない。どこに陣取っても景観は変わらないので、温泉施設に近い区画のほうが便利だ。また、護岸壁側は朝早くからやってくる釣り人もいるので注意が必要。
利用にあたっては、予約時にカード決済で料金を先払いする仕組み。当日は温泉施設で受付をした後、入館カードをもらってキャンプエリアへ車両を移動する。
場内は区画化されたオートキャンプ場となっており、１区画あたりの占有面積も広々としており、車両の横付けも可能。大型のテント＆タープを設営しても余裕があるサイズだ。
また、2021年には「手ぶらサイト」もオープンしたほか、2022年春には「グランピングサイト」もオープン。後者はエアコン完備の快適なテント内で、贅沢なキャンプを楽しめるなど、さらに快適なアウトドア体験ができるようになっている（取材・撮影は2020年12月）。
▲地面は芝生と砂・砂利のミックス。区画によっては小石も多いので、就寝時はマットやコットがあると快適に過ごせる。設営時には重めのハンマーと頑丈なペグは必須。
共用施設はトイレも炊事場も仮設。通年営業だが炊事場には給湯設備がないので、真冬の洗い物は大変かもしれない。ただし、隣接する温泉施設には入浴客の大半が利用していくというレストランがあるため、必ずしも自分で調理する必要はない。
キャンプエリアでゆっくりと過ごし、入浴や食事は温泉施設を利用するというのが、賢い利用方法ともいえるだろう。
ちなみに「瀬戸内温泉 たまの湯」は、弱アルカリ性のカルシウム・ナトリウム塩化物泉。入湯料は大人１名1600円（一般・平日）/1900円（一般・土・日・祝日）だが、キャンプ場利用者はこの温泉も入り放題だ。「キャンプだけでなく、温泉もたっぷり楽しみたい！」というキャンパーにとっても、魅力的な施設といえそうだ。
▲炊事棟は仮設のもので、給湯設備はない。水道は、混み合う時には譲り合って利用しよう。
▲トイレは男女別に2基ずつ設置されている。さらに隣接する温泉施設内には洗浄機能付きのトイレも用意されている。
VIEW｜景観
宇野港の港湾施設の中にあり、周囲は護岸用の堤防に囲まれている。場内は開放的なロケーション。海辺とはいっても、いわゆる自然景観とは異なるので注意が必要だ。
FOOD and DRINK｜ 食料・飲料
JR宇野みなと線宇野駅まで500m。玉野市の市街地にあるため、周囲にはコンビニやスーパー、飲食施設が豊富。最寄りのコンビニまでは徒歩5〜6分だ。
ACCESS ｜交通
山陽自動車道・岡山ICから約34km（クルマで約60分）、最寄りは瀬戸中央自動車道・水島ICで、キャンプ場までは約19km（同30分）。JR宇野駅からは徒歩圏内。
ADVICE｜ひとことアドバイス
キャンプサイトはだだっぴろい広場のような印象。街中にあるオートキャンプ場という利便性と、温泉施設に付帯しているというのが最大の特徴。たっぷりと温泉を楽しんほしい。
| 瀬戸内温泉 たまの湯 キャンプ場｜SETOUCHI ONSEN TAMANOYU CAMPGROUND | |
| WEBサイト | https://usp.seto-tamanoyu.jp |
| 所在地 | 〒706-0002 岡山県玉野市築港1-1-11 |
| 営業期間 | 通年 |
| 定休日 | 毎月第3火曜日（祝日の場合は翌日） |
| 電話番号 | 0863-31-1526 |
| サイト数 | 区画サイト：25区画 てぶらキャンプ：5区画 グランピング：５棟 |
| 参考料金 | 4200円（大人2名利用時の税込合計料金） |
| 予約方法 | 電話 |
| チェックイン | 14：00〜19：30（テント、バンガロー） |
| チェックアウト | 8：00〜12：00（テント、バンガロー） |
| 地面 | 芝生 |
| 備考 | テントサイト（車両1台＋8名まで）：4200円 テンガローサイト（車両1台＋8名まで）：4700円 キャビンサイト（4名まで）：1万1000円 電源（1泊）：750円 ※キャビンのチェックインは15：00〜19：30、同チェックアウトは10：00 ※Wi-Fiは管理棟周辺のみ利用可 ※サニタリー・シャワー・ランドリーは24時間利用可能 シャワー:100円（5分)、洗濯機:200円（1時間）、乾燥機：100円（30分） ※入口ゲート閉鎖時間：22:00～翌朝7:00まで（車両出入り不可、徒歩出入り可） |
| 設備 | |||||
| 区画サイト | フリーサイト | AC電源 | 車両搬入 | オートキャンプ | 簡易宿泊棟 |
| ◯ | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 水回り付宿泊棟 | ペット | 共用ドッグラン | 焚き火 | 直火 | 炊事場 |
| × | ◯ | × | ◯ | × | ◯ |
| 給湯 | ゴミ捨て | コインシャワー | 風呂（温泉） | 洋式水洗トイレ | 洗浄機能付き便座 |
| × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| BBQ設備 | 洗濯機 | 乾燥機 | 自販機 | 管理棟 | 24時間管理 |
| × | × | × | ◯ | ◯ | × |
| 売店 | Wi-Fi | レストラン | レンタル | ||
| ◯ | × | ◯ | ◯ | ||
| 注意 | 営業内容は変更されている場合があります。詳細は各施設に直接お問い合わせください。 掲載されている写真は取材時のものです（以下のPUBLISHED参照）。現況と異なる場合がありますので、必ず最新の状況を施設で確認してください。 |
PHOTO｜KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT｜KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED｜2022
SOURCE｜全国キャンプ場ガイドブック 2022-2023
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