青柳浜キャンプ場(滋賀県)|湖底から地下水が湧出する琵琶湖でも有数の水泳場に面したオートキャンプ場

西日本

1948年にオープンしたという琵琶湖でも老舗のキャンプ場が「青柳浜キャンプ場」だ。かつては1万6000坪という広大な土地だったが、現在は管理しやすいように縮小し、青柳浜に面した湖畔側で家庭的な雰囲気のキャンプ場を運営している。

青柳浜キャンプ場(滋賀県)

▲「青柳浜キャンプ場」があるのは、比良山系から琵琶湖へ注ぐ大谷川の河口に広がる三角州。目前の青柳浜は水泳に適した優れた水質であることから、夏季は“水泳場”としても認定されている。

琵琶湖の水質は、一般に北部の方がきれいだといわれているが、「青柳浜キャンプ場」周辺の水質も水泳に適するほどきれいだ。

じつは目前の湖底から比良山系を水源とすると思われる地下水が湧出しているため、琵琶湖でも屈指の美しさを誇るのである。キャンプ場はこの青柳浜水泳場に面しており、夏場は数多くの水浴客で賑わう場所でもある。

湖北エリアのキャンプ場と比較すると、クルマでアクセスしやすいのもうれしいポイントだ。周辺にはコンビニもあるし、クルマで10分ほどの距離には大型のスーパーマーケットもあるので、不足した食料などは現地で調達することもできるだろう。

青柳浜キャンプ場(滋賀県)

▲写真は管理棟。キャンプ場は最大でも35組程度までしか受け入れていない。泊まりで利用する場合はチェックインが朝9時から。チェックアウトは翌日の17時(繁忙期は14時)だ。

施設は“昔ながらの昭和のキャンプ場”だ。予約も電話のみ(予約は前日まで)。レンタル用のテントなどもないので、道具類はしっかりと準備してから出かけよう。

敷地面積7000坪という場内は、湖畔沿いの南北に細長くキャンプサイトが広がっており、全面がフリーサイト。しかも車両の乗り入れが可能と、キャンパーにとってはうれしい条件が揃う。

ただし、繁忙期は区画化されるほか、大型テントには割増料金が発生する場合もあるそうだ。

青柳浜キャンプ場(滋賀県)

▲炊事場には水道と流し台のみ。給湯設備は用意されていない。レトロなポンプで井戸水を汲み上げているが、飲用は不可。

サイトの地面は土・砂利と芝生のミックスで、水際に近い場所はペグの利きも悪いそうなので、長めのペグも用意したい。

共用施設は炊事場と、男女別の水洗式トイレが備わったトイレ棟が場内の南北にそれぞれ1ヶ所ずつ設けられている。

給湯設備はないので、冬場の洗い物はちょっと大変だ。

シャワー設備は水浴用の冷水のみなので、入浴する場合は近隣の施設を利用しよう。ちなみに天然温泉の入浴施設「比良とぴあ」までは4km、クルマで約5分だ。

青柳浜キャンプ場(滋賀県)

▲トイレは男女別の水洗式トイレが各1棟あるのみ。管理棟付近にあるので、遠くにテントを設営すると、ちょっと大変かも。

青柳浜キャンプ場(滋賀県)

▲目の前は琵琶湖でも有数の水質を誇る水泳場になっている。

VIEW|景観
琵琶湖の西岸に位置する湖岸のキャンプ場。場内は湖側が樹木の多い林間エリアと、湖岸からはやや距離のある開放的なエリアから選べる。湖側はペグの利きが悪い。

FOOD and DRINK| 食料・飲料
最寄りのコンビニはキャンプ場から約1.5km(クルマで約4〜5分)。大型のスーパーマーケットは大津方向へ約7km(クルマで12〜13分)。

ACCESS |交通
大阪方面からは、名神高速道路・京都東ICから西大津バイパス、湖西道路を経由して約30km(クルマで約30分)。最寄りの志賀ICからは3分だ。

ADVICE|ひとことアドバイス
市街地にあるため、食材・飲料などは近江舞子駅周辺で手に入る。キャンプ用品の不足はキャンプ場から約3.8km(クルマで約6分)の場所に「TOPPIN OUTDOOR & TRAVEL」がある。

青柳浜キャンプ場|AOYAGIHAMA CAMP GROUND
WEBサイトhttp://www.aoyagihama.jp
所在地〒520-0512 滋賀県大津市大物657
営業期間通年
定休日なし
電話番号077-592-1173
サイト数フリーサイト:約35組
参考料金5000円(大人2名利用時の税込合計料金)
予約方法電話
チェックイン09:00
チェックアウト17:00(繁忙期は14:00)
地面芝生・草・土・砂
備考宿泊料:テント2500円
※1張(大型の場合は割増料金あり)
駐車料金:2500円(普通車 ※日帰りの場合は1500円)
タープ使用料 1000円〜(大きさによって異なる)
※連泊割引あり
※日帰り料金あり
※ペットは小型犬のみ対応
※自販機は7月~10月のみ稼働
設備
区画サイトフリーサイトAC電源車両搬入オートキャンプ簡易宿泊棟
×××
水回り付宿泊棟ペット共用ドッグラン焚き火直火炊事場
×××
給湯ゴミ捨てコインシャワー風呂洋式水洗トイレ洗浄機能付き便座
×××××
BBQ設備洗濯機乾燥機自販機管理棟24時間管理
××××
売店Wi-Fiレストランレンタル
××××

注意営業内容は変更されている場合があります。詳細は各施設に直接お問い合わせください。
掲載されている写真は取材時のものです(以下のPUBLISHED参照)。現況と異なる場合がありますので、必ず最新の状況を施設で確認してください。

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2021
SOURCE|全国キャンプ場ガイドブック 2021-2022

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