角島大浜キャンプ場(山口県)|美しい海岸沿いにある夏季限定営業のキャンプ場

西日本

“インスタ映えする写真が撮れる”と、若い世代を中心に人気の高い角島大橋。エメラルドグリーンの美しい海に架かるその角島大橋を渡った先に、島内唯一のキャンプ場がある。営業期間はわずか1ヶ月半。海水浴場に併設されたその「角島大浜キャンプ場」は、まさに夏の思い出を作るのにも最適な、海辺のキャンプ場である。

角島大浜キャンプ場(山口県)

▲取材は営業期間前。営業は始まるとキャンプサイトはロープで仕切られ区画化される。海岸から一段高い位置のオーシャンフロントが人気だ。教会に見える建物は映画『四日間の奇蹟』で使用されたという礼拝堂のセット。内部はトイレになっている。

本州西端の絶景スポットとしてよく知られる角島(つのしま)大橋は、山口県下関市の角島と本土を繋ぐ全長約1.8kmの橋だ。2000年11月に完成し、それまでは渡船を使う以外交通手段のなかった角島へ、自家用車で気軽に往来できるようになり、島の観光にも大いに貢献した。

また、周囲の海は貝殻が堆積してできた海底の白砂により、太陽光の加減でエメラルドグリーンから紺碧色まで微妙に変化することから、“絶景の海に架かる橋”として写真撮影の人気スポットにもなっている。

角島大浜キャンプ場(山口県)

▲「角島大浜海水浴場」は朝8:00〜18:00まで遊泳可能。場内はビーチも含めてペットの入場は禁止だ。ビーチからは角島灯台を臨む。

「角島大浜キャンプ場」があるのは、その角島大橋を渡った島の西部北岸「角島海水浴場」の東隣。角島の中央を走る海土ヶ瀬ロードから一段降りた未舗装の大きな駐車場にクルマを止め、150mほど歩いた先にある。

この「角島大浜キャンプ場」は海水浴場に併設された施設であることから営業は年間わずか45日間ほどという短期間になるが、設備そのものはかなり立派なものだ。

宿泊できるのは冷蔵庫・冷房の完備したバンガローと、持ち込みテントでキャンプができる区画サイトの2種類。バンガローは定員により大小あり、眺望を遮らないように一段高く、さらに敷地の奥側に建築されている。

角島大浜キャンプ場(山口県)

▲取材時はオープン前の4月だったため草が伸びているが、営業開始前に場内の草は短く刈り取られ、ロープで区画化される。

一方の区画サイトは、バンガローの周辺に点在しており、いずれもしっかりと整地されているのが特徴だ。

区画サイトは定員25組とけっして広くはないが、エリア毎にわずかに高低差を付けてあることから、他のキャンパーと視線が交差することもなく、どこに陣取っても素晴らしいロケーションを堪能できる。

特に海側に位置するサイトは眼下に日本海が広がることから、ひと際人気が高い。運が良ければオーシャンフロントに陣取ることもできるだろう。

共用施設はトイレと温水シャワー(水シャワーもあり)など。場内に浴室・温泉はないが、クルマで10分ほどの距離にあるホテルでは、角島を眺めながらながら露天の天然温泉も楽しめる。

角島大浜キャンプ場(山口県)

▲大きな屋根の架かった共用施設の炊事棟。水道と流し、飯盒炊爨用の炉が用意されている。

角島大浜キャンプ場(山口県)

▲イベントなども楽しめるステージも用意されている。

角島大浜キャンプ場(山口県)

▲本土と角島を繋ぐ角島大橋。時間によって刻々と表情を変える美しい海と、近代的なコンクリート製の橋脚が見事なコントラストを見せてくれる。

角島大浜キャンプ場(山口県)

▲角島の中央を走る海土ヶ瀬ロードから一段降りた未舗装の大きな駐車場(写真手前)が目印。入り口には「北長門海岸国定公園・つのしま自然館・大浜野営場」の看板が立っている。

角島大浜キャンプ場(山口県)

▲定員によって大小のあるバンガロー。内部は冷房・冷蔵庫を完備。クルマで10分ほど走れば日帰り入浴のできる天然温泉もある。

角島大浜キャンプ場(山口県)

▲写真手前が「角島大浜海水浴場」。キャンプ場はその海水浴場から東側に伸びる園路に沿って広がっている。

VIEW|景観
角島の西部北側沿岸にある、海辺のキャンプ場。角島大浜海水浴場に併設されており、キャンプ場から直接海水浴場へアクセスができる。特に海側のキャンプサイトは人気が高い。

FOOD・DRINK|食料・飲料
スーパーやコンビニなどは島内にない。最寄りのコンビニは約10km(クルマで約15分)。スーパーは下関市豊北町の集落にあり、約17km(同約24分)。食料や飲料は事前に用意してから訪れよう。

ACCESS|交通
広島方面からの場合は中国縦貫自動車道・美弥ICで降り、国道435号を経由して約53km(クルマで約60分)。九州・下関市内からの場合は、国道191号を経由して約60km(同約80分)。

ADVICE|ひとことアドバイス
直下に日本海を望む美しいロケーションが楽しめるが、海沿いのキャンプ場だけに、耐風対策は万全に!

角島大浜海水浴場キャンプ場|TSUNOSHIMA OHAMA CAMP GROUND

営業期間7月15日〜8月31日
定休日なし
サイト数区画サイト:25区画
所在地

〒759-5332 山口県下関市豊北町大字角島893-1

予約方法電話
チェックイン12:00~18:00
チェックアウト10:00
地面草・砂
参考料金1600円(おとな2名利用時の税込合計料金)
電話番号083-786-0477
WEBサイトhttp://ohamabeach.net
設備
区画サイト
フリーサイト×
AC電源×
車両搬入×
オートキャンプ×
簡易宿泊棟
水回り付宿泊棟×
ペット×
ドッグラン×
焚き火×
直火×
炊事場
給湯×
ゴミ捨て
シャワー
風呂・温泉×
洋式水洗トイレ
洗浄機能付便座×
BBQ設備×
洗濯機×
乾燥機×
自販機×
管理棟
24時間管理×
売店×
Wi-Fi×
レストラン×
レンタル×
注意海浜清掃等協力金:大人:800円
海浜清掃等協力金:小学生:300円
持込テント:4000円
※営業内容は変更されている場合がございます。詳細は各施設に直接お問い合わせください。

掲載されている写真は取材時(PUBLISHED参照)のものです。現況と異なる場合がありますので、必ず最新の状況を施設で確認してください。

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2021
SOURCE|Camp Goods Magazine Vol.Camp Goods Magazine Vol.19

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