日本の北端であるノシャップ岬までわずか6km。最北端の宗谷岬も30km強の距離にある。見晴らしのいい高台に位置した「稚内森林公園キャンプ場」は、日本最北端の稚内市にある公営のキャンプ場。宗谷湾・宗谷海峡を見渡す、景観の良さもおすすめする理由のひとつだ。
日本最北端にあるキャンプ場は北海道・礼文島にある「久種湖畔キャンプ場」だ。「稚内森林公園キャンプ場」はわずかに南に位置しているため、“島嶼部を除いた日本最北端のキャンプ場”というのが正しい表現になるだろう。
ちなみに同じ稚内市には、さらに南に位置した場所に道立の「宗谷ふれあい公園オートキャンプ場」もある。いずれにしても、短い夏の間だけに利用の限られる公営のキャンプ場であり、無料または格安の料金で利用できるのも特徴のひとつとなっている。
ここで紹介する「稚内森林公園キャンプ場」も稚内市が管理しており、利用料は無料(事前の予約も不要)だ。
キャンプ場は海抜92mという丘陵地にあり、約15万坪という広大な面積を有した森林公園内の中で、3000坪をキャンプサイトに割り当てている。
場内は全面フリーサイトで車両の乗り入れは不可。定員は100組程度だが、駐車場のキャパシティはその半数程度であることから、事実上50組程度の利用が上限となるだろう。
キャンプサイトはその駐車場から一段上がった斜面に広がっている。階段を利用する方が早いが、荷物が多い場合は少し遠回りになるがスロープもあるので、持参したカートなどを利用して運搬することもできる。
場内は林間サイトが中心だが、一部には開放的な広場のようなスペースもある。テーブルやイス、バーベキュー用の炉などがあちこちに配置されているため、キャンプだけでなく日帰りのピクニック利用でも楽しめる。
共用設備は炊事棟(水道・流し)とトイレ棟(水洗式・和/洋式)、東屋がそれぞれ2棟ずつ用意されているのみ。
キャンプサイトの一部では、天気さえ良ければ宗谷湾や稚内の市街地などが一望できるが、木々が多いため眺望のいい場所は限られる。
また、高台にあることから風が強い日も多いので、設営もしっかりと行いたい。いずれにしても利用にあたっては、まずは入念に場所選びをした方がいいだろう。
VIEW|景観
場内は林間のキャンプサイトが中心。一部に芝生の広場のようなスペースもある。稚内の市街地や宗谷湾を見下ろす景観は、下段のトイレ棟付近が最も良い。上段のキャンプサイトからは木々の隙間から僅かに望むに留まる。
FOOD & DRINK|食料・飲料
稚内の市街地にあることから、食料・飲料の調達は容易な立地となっている。最寄りのコンビニやスーパーは、いずれもJR稚内駅前にあり、キャンプ場から約3km(クルマで約10分)だ。
ACCESS|交通
稚内空港からキャンプ場までは約16km(クルマで約30分)。稚内港からは利尻島や礼文島、ロシア・サハリンへのフェリーも就航している。なお、「稚内森林公園キャンプ場」へアクセスするには同じく稚内市が管理する「稚内公園」を経由する。
ADVICE|ひとことアドバイス
全域で車両の乗り入れが不可。荷物の多いキャンパーには駐車場に隣接したトイレ側(南側)のスペースがおすすめだ。
稚内森林公園キャンプ場|WAKKANAI FOREST PARK CAMP GROUND | |
営業期間 | 5月1日〜10月31日 |
定休日 | なし |
サイト数 | フリーサイト:100組 |
所在地 | 〒097-0022 北海道稚内市中央1丁目 |
予約方法 | 予約不要 |
チェックイン | 設定なし |
チェックアウト | 設定なし |
地面 | 芝生・草 |
参考料金 | 無料 |
電話番号 | 0162-23-6476(稚内市役所) |
WEBサイト | https://www.city.wakkanai.hokkaido.jp/sangyo/ norinsuisan/ringyo/sinrinkouenkyanpu.html |
備考 |
設備 | |||||
区画サイト | フリーサイト | AC電源 | 車両搬入 | オートキャンプ | 簡易宿泊棟 |
× | ◯ | × | × | × | × |
水回り付宿泊棟 | ペット | ドッグラン | 焚き火 | 直火 | 炊事場 |
× | × | × | ◯ | × | ◯ |
給湯 | ゴミ捨て | コイン シャワー | 風呂・温泉 | 洋式水洗トイレ | 洗浄機能 付き便座 |
× | ◯ | × | × | ◯ | × |
BBQ設備 | 洗濯機 | 乾燥機 | 自販機 | 管理棟 | 24時間管理 |
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売店 | Wi-Fi | レストラン | レンタル | ||
× | × | × | × |
注意 | 営業内容は変更されている場合があります。詳細は各施設に直接お問い合わせください。 |
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|全国キャンプ場ガイドブック 2022-2023
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