然別峡野営場(北海道)|天然温泉もある上級者向けの野営場

北海道

「然別峡野営場」は知らなくても、北海道鹿追町の「鹿の湯」は知っているという人も少なくない。大雪山国立公園内に設けられた野営場には、渓流沿いに設けられた露天の天然温泉「鹿の湯」があり、ハイシーズンにはキャンパーだけでなく、温泉目当てのビジターも訪れる。温泉好きのキャンパーなら、まさに一度は訪れてみたい野営場だ。

然別峡野営場(北海道)

然別峡線(道道1088号)の終着点の分岐を鋭角に左折すると野営場だ(約1.4km)。分岐部(写真中央)には「然別峡かんの温泉」もある。こちらも源泉100%のかけ流しで、趣向を凝らした11の湯が楽しめるので、女性におすすめ(宿泊も可)。

国有林に囲まれた大雪山国立公園の中にある野営場。漢字の「然別峡」は「しかりべつきょう」と読む。この野営場は鹿追町が管理しており、毎年7月1日から9月30日までの3ヶ月間だけ営業を行なっている。ただし、場内へ車両の乗り入れはできず、入口にある駐車場から持参したカートなどを用いて50~100mほど(駐車位置や設営場所によって異なる)荷物を移動させる必要がある。

利用にあたって事前の予約などは不要。到着したら、駐車場に隣接した管理棟で料金を支払い入場。大人1名250円というリーズナブルな料金でキャンプを楽しめる。

キャンプサイトはシイシカリベツ川の西側に広がっており、中央に通路が走り、その左右が自由にテントを設営できるスペースとなっている。取材時は営業期間前であったことから下草がやや伸びていた。場内は適度に開けたスペースはあるものの、フラットな場所を探すのはちょっと大変だ。

共用施設は炊事棟(飲用不可の水道と流し)とトイレ(汲み取り式・和式)、加えて場内北端シイシカリベツ川の岸辺に「然別峡野営場」最大の魅力である露天の天然温泉「鹿の湯」が備わっている。男女混浴で照明や洗い場のない天然の温泉は、まさに“野湯”そのもの。一度に4~5人が入れそうな石で作った浴槽では、川面を眺めながらゆったりと湯に浸かれる。隣には洞窟のようになった小さめの浴槽もある。

この「鹿の湯」は、野営場利用者であれば追加料金なしで入湯できるが、入場料(250円)を支払えば、温泉だけの利用も可能だ。「然別峡野営場」を温泉目的に利用する観光客が多いというのも頷ける、まさにすばらしい天然のアクティビティである。

なお、周囲は野生動物の生息地であるため、生ゴミや食料はテント内に持ち込まず、車両内に保管するなど気をつけよう。野生動物の目撃情報やアクセス路の交通規制などは、鹿追町観光協会のホームページでも確認できる。

然別峡野営場(北海道)

7月1日から9月30日までの営業期間中は、管理棟で入場料を支払う。ハイシーズンは天然温泉「鹿の湯」の入湯を目的とした利用者も多いそうだ。

然別峡野営場(北海道)

モミの木が生えるキャンプサイト。鹿追町に確認したところ、野営場内では直火は禁止だが、焚き火台などを利用すれば焚き火も可とのこと。薪は鹿追町に入る前に、町外で調達してから来場しよう。

然別峡野営場(北海道)

炊事棟は野営場の北側(奥)にあり、水道と飯盒炊さん用の炉がある。水道は飲用不可。炊事場で洗い物をする場合、中性洗剤は使用禁止。油を流すこともできない。もちろん、生ゴミも流せない。すべてのゴミは持ち帰りが鉄則だ。

然別峡野営場(北海道)

男女混浴の「鹿の湯」。混浴で照明も洗い場もない野湯だ。脱衣所は非常に簡素なものがある。湯温は40〜41℃。一度に4~5人が入浴できる。泉質はナトリウム炭酸水素塩泉で、神経痛や慢性消化器疾患、皮膚病などに効果があるという。

然別峡野営場(北海道)

「鹿の湯」は野営場のすぐ横を流れる渓流につくられた、源泉100%の野湯だ。キャンプサイトから100mほど河原を伝って歩く。増水時はアクセスが困難になる場合も。

然別峡野営場(北海道)

トイレは炊事棟とは反対の南側(入口側)にある。個室は男女別の和式・汲み取り式のみ。清掃は行き届いている。ただし、トイレットペーパーは持参したほうがいいだろう。

然別峡野営場(北海道)

入口の管理棟を越え、シイシカリベツ川を渡ってすぐに右へ降りると川沿いの比較的フラットなスペースがある。「然別峡野営場」では直火は禁止されている。

VIEW|景観
大雪山国立公園の南東部に位置する野営場。シイシカリベツ川の西側に野営場が広がっており、中央に走る通路の左右がキャンプサイトとして利用できるようになっている。全体的に樹木や草木が多く、まさに森の一部といえる野営場だ。

FOOD & DRINK|食料・飲料
山中にあるため、キャンプ場付近での食料・飲料の調達は難しい。最寄りのコンビニは、鹿追町内にあり約31㎞(クルマで約35分)。スーパーは同瓜幕地区にあり、約23㎞(同約26分)。燃料類も町内のホームセンターで購入できる(薪の販売はしていない)。

ACCESS|交通
然別峡線(道道1088号)の終着点にある分岐を鋭角に左折すると、右手に野営場の駐車場が見えてくる。車両はこの駐車場に止めて、徒歩で野営場へ向かう(50~100m)。野営場は道東自動車道・十勝清水ICから約50km(クルマで約60分)。帯広市内からも1時間超だ。

ADVICE|ひとことアドバイス
「鹿の湯は時期によって湯温が変わる上、混浴の湯。湯温が入浴に適していない場合や、女性には野営場から500mほどの場所になる宿泊・温泉施設の「然別峡 かんの温泉」を利用することもできる。

然別峡野営場|SHIKARIBETSU-KYO CAMPSITE
営業期間7月1日〜9月30日
定休日なし
サイト数フリーサイト:50組
所在地〒081-0344 北海道河東郡鹿追町然別峡
予約方法予約不要
チェックイン設定なし
チェックアウト設定なし
地面草・土
参考料金500円(大人2名利用時の税込合計料金)
利用料:大人1名:250円/子ども1名:150円
電話番号0156-66-4034(鹿追町役場商工観光課)
WEBサイトhttps://www.shikaoi.net/detail/42
設備
区画サイトフリーサイトAC電源車両搬入オートキャンプ簡易宿泊棟
×××××
水回り付宿泊棟ペットドッグラン焚き火直火炊事場
×××
給湯ゴミ捨てコイン
シャワー
温泉洋式水洗トイレ洗浄機能
付き便座
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BBQ設備洗濯機乾燥機自販機管理棟24時間管理
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売店Wi-Fiレストランレンタル
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注意営業内容は変更されている場合があります。詳細は各施設に直接お問い合わせください。

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|全国キャンプ場ガイドブック 2022-2023

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