満天の星と一面の銀世界にテントを張って、ゆったりとした時間を過ごす。雪中キャンプを楽しみたいというベテランキャンパーにも支持されているという、北海道では珍しい通年営業をしているキャンプ場が「エルム高原リゾート 家族旅行村」だ。
かつて炭鉱の町として栄華を極めた北海道の赤平市に位置する「エルム高原リゾート」は、キャンプ場を中心に日帰り温泉施設、ケビン村などを有する総合アウトドア施設だ。今回紹介する「家族旅行村」はこの「エルム高原リゾート」内にある。
旭川空港から1時間半、札幌市内からも高速道路を使って1時間20分という立地にある「エルム高原リゾート」の施設内には、「オートキャンプ場」と「家族旅行村」というキャンプ可能施設が2ヶ所あり、それぞれ全く異なった設備と特徴を持つ。「オートキャンプ場」は5月上旬から10月中旬までのシーズン営業であるが、「家族旅行村」は通年営業を行っている北海道内では数少ないキャンプ場なのだ。
「オートキャンプ場」は区画割りされており、トイレや炊事場などの付帯設備が非常に整ったいわゆる“高規格キャンプ場”なのに対して、「家族旅行村」は特に区画整理を行っておらず、広大な敷地内の芝生や森の中など好きな場所に自由にテントを設営できるようになっているのも大きなポイント。
さらに「家族旅行村」は原則的にサイトへクルマの乗り入れができないのも「オートキャンプ場」との違いだ。もっとも、「家族旅行村」も荷物の積み下ろし時には場内道路を通ってクルマをサイト付近に横付けすることが可能なので、荷物の搬入は非常に楽だ。また高規格キャンプ場である「オートキャンプ場」と比べて「家族旅行村」の方は利用料が驚くほどリーズナブルなのも見逃せない。そのためあえて「家族旅行村」を選ぶ道内の常連も多いという。
もちろん「オートキャンプ場」の設備ほどではないものの、トイレや炊事施設などはしっかりと整っており、キャンプに必要なレンタル品なども用意されている。
施設内にはバーベキュー設備やテニスコート、子供だけでなく大人も楽しめるロング滑り台を有する広大なトリム公園、スポーツやイベントで使用できる広場などさまざまな設備が併設されている。さらに敷地内を流れる幌倉川では、釣りや沢遊びもできるため、家族連れで訪れても施設内で丸一日アクティビティを堪能することができるのだ。
施設内に併設されている日帰り温泉「ゆったり」は天然温泉を使用しており、疲労回復や美肌効果が期待できる弱アルカリの冷鉱泉。キャンプサイトから徒歩で行ける上に、キャンプ場利用客には料金の割引があるのもうれしい。また館内にレストランを併設しているため、食事も可能だ。
VIEW|景観
周囲を森に囲まれた林間のキャンプ場。もっともキャンプサイトそのものはしっかりと整地されており、適度に樹木がある程度。開放感のある芝生のキャンプ場だ。東側は「エルム森林公園」にかこまれている。
FOOD &DRINK| 食料・飲料
赤平市の中心部にも近いため、コンビニエンスストアやスーパーもキャンプ場から近いところにある。最寄りのコンビニは約2km、クルマで約3分だ。約7km、同12〜13分の距離には大型のスーパーもある。
ACCESS |交通
札幌、旭川のどちらの方向からでも、道央自動車道・滝川ICを利用するのが便利だ。滝川ICからキャンプ場までは約9.5km、クルマで約12〜13分。
ADVICE|ひとことアドバイス
「家族旅行村」は道内では珍しく通年営業だ。このため冬場は一面の銀世界を堪能できる道内でも数少ないスポットとなり、雪上キャンプを楽しむキャンパーも多い。一面の銀世界で氷点下のキャンプを堪能しつつ、ゆったりと温泉に浸かって冷え切った体をしっかりと温める。そんなウィンターキャンプを楽しむには、この「エルム高原リゾート」は最適な場所だ。
エルム高原リゾート 家族旅行村(北海道) | |
営業期間 | 通年 |
定休日 | なし |
サイト数 | 300組(全面フリーサイトのため、おおよその定員数) |
所在地 | 〒079-1102 北海道赤平市幌岡町375-1 |
予約方法 | 予約不要 |
チェックイン | 13:00 |
チェックアウト | 11:00 |
参考料金 | 5800円 ( 1区画・人数5人迄・テント1張り・車両1台) |
電話番号 | 0125-32-6160 |
WEBサイト | http://www.akabira.net/family/ |
PHOTO|DAISUKE KATSUMURA
TEXT|DAISUKE KATSUMURA
PUBLISHED|2020
SOURCE|CAMP GROUND GUIDE BOOK 2020-2021
Copyright © 2020 Camp Goods Magazine
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