嵐山渓谷 月川荘キャンプ場(埼玉県)|嵐山渓谷・槻川の川岸に広がる老舗のキャンプ場

東日本

南北へとカーブを描くように曲流する槻川(つきがわ)。結晶片岩の岩畳を縫って流れる渓谷沿いに、昭和31年開場という「嵐山渓谷 月川(つきがわ)荘キャンプ場」がある。昔ながらのキャンプ場はけっして設備が充実しているわけではないが、豊かな自然とリーズナブルな料金、アクセスのいい立地から人気の高いキャンプ場だ。

嵐山渓谷 月川荘キャンプ場(埼玉県)

▲槻川の周囲には岩畳が広がり、大小の川原が点在する。場所を選べばこの川原でもキャンプ場ができるが、増水などの危険性もあるので、注意が必要だ。

埼玉県の「嵐山(らんざん)」は、京都の「嵐山(あらしやま)」と同じ漢字を用いる人口2万人に満たない小さな町だ。町の北東部は比企北丘陵、南部には岩殿丘陵に位置し、西部は秩父山地の外縁にも繋がるなど、豊かな自然にぐるりと囲まれていることから “武蔵の小京都”とも呼ばれている。その嵐山町を南北に分断するように流れているのが槻川だ。

東秩父の山間を源流に嵐山町へと流れ出るこの清流は、景勝地・長瀞と同じ紅簾石片岩(こうれんせきへんがん)の大地を縫うように曲がりくねり、見事な渓谷美を見せている。特にヘアピンカーブのように180度に流路が転じる細原(ほそばら)は最大の見どころ。「嵐山渓谷 月川荘キャンプ場」があるのは、まさしくその槻川・細原の川岸である。

嵐山渓谷 月川荘キャンプ場(埼玉県)

▲管理棟前にある林間サイト。車両の搬入はできないが、駐車場から数十メートルしか離れていないため、荷物の運搬はさほど不便ではない。

場内は槻川の清流を挟み、東側にキャンプサイト、西側に宿泊棟が配置されており、両者を繋ぐように手作りの橋や荷物運搬用の索道(さくどう)が用意されている。サイトはこの東側を中心に4ヶ所が点在しており、いずれもフリーサイトとなっている。

管理棟を中心に南側・東側には車両の乗り入れができないキャンプサイトが2ヶ所。東側の高台には車両の乗り入れができるオートキャンプサイト、さらに一度場外に出て別経路から進入する川沿いにもう1ヶ所オートキャンプエリアが用意されている。

嵐山渓谷 月川荘キャンプ場(埼玉県)

▲槻川に広がる岩畳を見下ろすように、バンガローが建築されている。写真に写っているのは一番大きな定員20名用のバンガロー。内部は畳敷きで設備は電源のみとなる。

平坦ではないが河原でもテントを設営することは可能で、取材時は水際にテントを張ったキャンパーも見かけた。いずれも川に近い方が人気は高いようだ。

共用施設は炊事棟やトイレ棟が管理棟周辺に配置されている。水道は場内に計4ヶ所あり、離れたエリアには仮設のトイレもある。決して設備が充実しているわけではないが、清流と岩畳に囲まれた景観にリーズナブルな料金、さらに都心から90分程度という便のいい立地などから、平日でも利用者は多い。

特に紅葉の時期は“小京都”の名に相応しいすばらしい景観が楽しめるということから、朝早くから訪れるキャンパーもいるそうだ。

嵐山渓谷 月川荘キャンプ場(埼玉県)

▲一度場内を出て、公道からアクセスするもうひとつのオートキャンプサイト。簡易トイレと水道のみが用意されている。

嵐山渓谷 月川荘キャンプ場(埼玉県)

▲東側の高台にあるオートキャンプサイト。簡易トイレも近くにある。

嵐山渓谷 月川荘キャンプ場(埼玉県)

▲水道と炉が用意された共用施設。給湯設備はないが、しっかりとした屋根が備わっている。

嵐山渓谷 月川荘キャンプ場(埼玉県)

▲キャンプの受付を行う管理棟。内部では薪などの燃料類が販売されており、簡単な炊事道具のレンタルも用意されている。

嵐山渓谷 月川荘キャンプ場(埼玉県)

▲ロープ台車を使って対岸に荷物を運ぶ索道は、主にバンガロー利用者向け。

嵐山渓谷 月川荘キャンプ場(埼玉県)

▲台風で橋が流されてしまい、現在は木製の橋を架けてある。

嵐山渓谷 月川荘キャンプ場(埼玉県)

▲管理棟(写真下側)と駐車場、さらに写真左側には車両乗り入れのできないキャンプサイトがある。しっかりと整地されており、炊事場・トイレ・管理棟にも近く、人気が高いエリアだ。

VIEW|景観
荒川水系のひとつ、槻川の川岸に広がるキャンプ場。大きく蛇行したヘアピンカーブのような曲流に面しており、川の東岸に林間サイトがあり、川を挟んだ西側にバンガローがある。

FOOD・DRINK|食料・飲料
最寄りのスーパー、コンビニは本州側の串本市内にある。コンビニ、大型のスーパーともにキャンプ場からはくしもと大橋を経由して約9km、クルマで約13分。

ACCESS|交通
都心からの場合は関越自動車道・東松山ICから約10km、クルマで約20分。高崎方面からの場合は嵐山小川ICから約8km、同15分。混んでいなければ都心から90分程度だ。

ADVICE|ひとことアドバイス
水遊びを楽しみたいなら夏、槻川の景観を楽しむなら紅葉の時期。管理棟周辺ではオートキャンプはできないが、荷物をコンパクトにして水際でキャンプを楽しみたいキャンプ場だ。

嵐山渓谷 月川荘キャンプ場|RANZAN-KEIKOKU TSUKIGAWA-SO CAMP GROUND

営業期間通年
定休日なし
サイト数フリーサイト:100組 キャビン:20棟
所在地〒355-0225 埼玉県比企郡嵐山町鎌形2604
予約方法予約不要(バンガローのみ電話予約)
チェックイン10:00~17:00
チェックアウト08:00~10:00
地面芝生・草・土
参考料金3060円( おとな2名利用時の税込合計料金)
電話番号0493-62-2250
WEBサイトhttps://tukigawasou.jimdofree.com
設備
区画サイト×
フリーサイト
AC電源×
車両搬入
オートキャンプ
簡易宿泊棟
水回り付宿泊棟×
ペット
ドッグラン×
焚き火
直火×(※直火は川原のみ可能)
炊事場
給湯×
ゴミ捨て×
コインシャワー
風呂・温泉×
洋式水洗トイレ×
洗浄機能付便座×
BBQ設備
洗濯機×
乾燥機×
自販機
管理棟
24時間管理
売店
Wi-Fi×
レストラン×
レンタル
注意営業内容は変更されている場合がございます。詳細は各施設に直接お問い合わせください。

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2021
SOURCE|Camp Goods Magazine vol.18

Copyright © Camp Goods Magazine
本WEBサイトにて掲載されている写真及びテキストの無断転載を禁じます。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


TOP