美しい水辺のロケーションを堪能できるように、宿泊棟の中には本格的なカナディアンカヌーが用意されたタイプもあるという、話題のグランピング施設が「エバーグレイズ琵琶湖」だ。手漕ぎのカヌーで水面に滑りだせば、きっと一生忘れられないようなすばらしいアウトドア体験ができることだろう。
琵琶湖の沿岸には、もともと湖の一部であった水域が漂砂や土砂の堆積などにより、琵琶湖と隔てられてしまった場所がある。内湖とはこのように琵琶湖湖岸の内(陸)側にある池や沼の総称である。
「エバーグレイズ琵琶湖」がある近江舞子内湖も、じつは寛文2年(1662年)に発生した大地震が原因となって生まれたといわれている。透明度が高く、水質がよいことでよく知られている内湖の湖岸は、琵琶湖八景のひとつ「雄松崎の白汀」や日本の「白砂青松百選」にも選ばれている風光明媚な場所でもある。
このように豊かな自然環境に囲まれたロケーションにオープンした「エバーグレイズ琵琶湖」は、ヴィラ(宿泊棟)を中心としたグランピング場だ。運営は三重県志摩市でアメリカンスタイルのオートキャンプ場「伊勢志摩エバーグレイズ」を営む株式会社エバーグレイズが担っており、「伊勢志摩~」で培ってきたノウハウを生かして1万2000坪という広大な敷地に全35棟を展開している。
特に水路に面した「マナティー」(2棟)、アイビス(1棟)、「クロコダイル」(11棟)、および「フラミンゴ」(7棟)は、専用の桟橋とカヌーが備えつけられるなど、注目度の高い宿泊棟だ。本格的なカナディアンカヌーだけでなく、パドルやライフジャケットも棟内に用意されており、操船に慣れたら水路をカヌーで散策できる。
ほかにも、子ども向け遊具が備わる「イーグル(イーグルラージ)」(5棟)やドッグラン付きの「パンサー(パンサーラージ)」(6棟)など、全部で8種類もの宿泊棟があり、家族構成や利用人数に合わせて選べる。
宿泊棟にはエアコンやトイレ、シャワー、ベッド、電子レンジ、冷蔵庫などが装備されており、水遊びに疲れたら屋根付きのデッキでバーベキューを楽しみ、寝苦しい夜もエアコン付きの棟内で快適に就寝できる。
「エバーグレイズ琵琶湖」は、このように設備の整った宿泊棟をベースに、気軽にアウトドア体験を楽しめる、注目の施設だ。
VIEW|景観
琵琶湖・近江舞子内湖(ないこ)の沿岸に広がる水辺のグランピング施設。専用の桟橋を備えた21棟のカヌー付き宿泊棟を中心にし、半世紀もの間手つかずの自然が残る水路へカヌーで漕ぎ出すことができる。
FOOD・DRINK|食料・飲料
高島市の市街地も近く、食料・飲料の調達は容易。最寄りのコンビニは約1.3km(クルマで約3分)。大型のスーパーマーケットは11~12km圏内(同約15分)に複数ある。
ACCESS|交通
大阪方面からの場合、名神高速道路・京都東ICより湖西道路および琵琶湖西縦貫道路を経由して約35km(クルマで30~40分)。名古屋方面からの場合、米原JCTから北陸道を経由する北まわり、名神高速道路を経由する南まわりのどちらからも約70~75km。空いていれば90分以内。
ADVICE|ひとことアドバイス
内湖から琵琶湖に出ることはできないので、安全にカナディアンカヌーを楽しめる。グランピング+αの楽しみを満喫できる施設である。
エバーグレイズ琵琶湖|EVERGLADES BIWAKO | |
営業期間 | 通年 |
定休日 | なし |
サイト数 | キャビン:35棟 |
所在地 | 〒520-0502 滋賀県大津市南小松1249-1 |
予約方法 | WEB |
チェックイン | 14:00~16:00 |
チェックアウト | 11:00 |
地面 | 芝生・草・土・砂利 |
参考料金 | 2万600円(大人2名利用時の税込合計料金) |
電話番号 | 0599-55-3867 |
WEBサイト | https://www.everglades.jp/biwako/ |
設備 | |
区画サイト | × |
フリーサイト | × |
AC電源 | ×(※グランピング施設内には有り) |
車両搬入 | ◯ |
オートキャンプ | × |
簡易宿泊棟 | × |
水回り付宿泊棟 | ◯ |
ペット | ◯ |
ドッグラン | × |
焚き火 | ◯ |
直火 | × |
炊事場 | × |
給湯 | ◯ |
ゴミ捨て | ◯ |
コインシャワー | ◯ |
風呂 | ◯ |
洋式水洗トイレ | ◯ |
洗浄機能付便座 | ◯ |
BBQ設備 | ◯ |
洗濯機 | × |
乾燥機 | × |
自販機 | ◯ |
管理棟 | ◯ |
24時間管理 | ◯ |
売店 | ◯ |
Wi-Fi | ◯ |
レストラン | × |
レンタル | ◯ |
注意 | 営業内容は変更されている場合がございます。詳細は各施設に直接お問い合わせください。 |
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|テーマで選ぶ全国キャンプ場ガイドブック 2022-2023
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