池の山キャンプ場(福岡県)|周囲700mの自然湖・麻生池を囲む、温泉付きキャンプ場

キャンプ場

「池の山荘」を筆頭に、露天風呂も楽しめる「星の温泉館きらら」、ランチを中心にした「レストラン湖畔」など、自然湖・麻生池の周囲に観光施設が広がる「池の山」。ロッジやバンガローが中心ではあるものの、「池の山キャンプ場」の名称通りキャンプを楽しむフリーサイトも用意されている。

池の山キャンプ場(福岡県)

▲フリーサイトとなっている池の北側のテントサイト。上下2段になっており、好みの場所で自由にテントを設営できる。炊事場やトイレも近くにある。

温泉天国といわれる九州だが、大分や熊本などと比較すると福岡県内の温泉数はグッと減る。都道府県別の源泉数でもっとも多いのは大分県(4445ヶ所)、次いで鹿児島県(2755ヶ所)。湧出量でも大分県が都道府県別で1位だ。

筑後川温泉や二日市温泉など、歴史のある古湯もあるが、福岡県内で“温泉も楽しめるキャンプ場”となると、やはり数が限られてしまう。

福岡県八女市にある「池の山キャンプ場」はトロっとした単純アルカリ温泉が楽しめる温泉施設「星の温泉館きらら」と同経営であり、キャンプ場からも徒歩圏内(約450m)と、福岡では珍しい温泉の楽しめるキャンプ場だ。

池の山キャンプ場(福岡県)

▲忠霊塔のある芝生の大きな広場。近くには神社もあり、神秘的な雰囲気だ。

池の山キャンプ場(福岡県)

▲地面は芝・草・土のミックス。

このキャンプ場は周囲700mほどの自然湖・麻生池の辺りに位置しており、ロッジやバンガローが湖の周囲を囲み、四季を通じて数多くの観光客が集う。

また、麻生池はスイレン科の多年草であるオグラコウホネの自生地としても知られている。環境省のレッドデータバンク(絶滅危惧種)にも指定されており、5月下旬から10月にかけて、水面から茎を出しその先に黄色の花が咲く。池の端には木道も整備されているので、キャンプの際には、池の周囲の散策も楽しめるだろう。

キャンプサイトは車両の乗り入れは不可。ただし、搬入・搬出時のみキャンプサイトへ車両を乗り入れることができる。荷物の積み下ろしが終わったら指定の駐車場所へ移動しよう。

池の山キャンプ場(福岡県)

▲自然湖・麻生池は周囲700m。池の周りには遊歩道もあるので、散策も可能だ。残念ながら池の辺りではキャンプはできない。

サイトはすべてフリーサイトで、忠霊塔のある芝生の大きな広場と、その北側に位置する斜面に、段状に設けられたスペースが利用できる。

キャンプサイトそのものは麻生池からはちょっと距離が離れている上、サイトの周囲にある樹木に遮られて、水辺の景観は目に入らない。

どちらも地面は芝・草・土のミックスだ。

池の山キャンプ場(福岡県)

▲北側のテントサイト付近にある炊事棟。給湯はない。

共用設備は炊事棟とトイレ棟が2ヶ所ずつ。忠霊塔のある広場からはどちらもやや距離があるので、現地に着いたらロケーションをよく確認しよう。

キャンプ場の受付棟やレストランは池の入口付近にある。

温泉棟は450mほど離れた「池の山荘」に隣接する温泉施設「星の温泉館きらら」を利用。

キャンプ場、山荘、ロッジなどはすべて同経営で、温泉棟内には毎日男女が入れ替わる露天風呂、内風呂、シャワーなどが備わり、キャンパーだけでなく観光客の日帰り入浴も可能となっている。

池の山キャンプ場(福岡県)

▲北側のテントサイト付近にあるトイレ棟。トイレは男女別で水洗式の和式。

池の山キャンプ場(福岡県)

▲池の入口周辺にある大きな炊事棟(隣にトイレ棟もある)は水回りのないバンガロー利用者向け。

池の山キャンプ場(福岡県)

▲池の入口周辺にある大きな炊事棟には給湯設備が付いている。

池の山キャンプ場(福岡県)

▲麻生池に整備された木道。

池の山キャンプ場(福岡県)

▲麻生池は5月下旬から10月にかけて、水面から茎を出しその先に黄色の花が咲くオグラコウホネの自生地としても知られている。

池の山キャンプ場(福岡県)

▲「レストラン湖畔」は11時から16時まで食事をすることが可能。

池の山キャンプ場(福岡県)

▲「レストラン湖畔」は軽食だけでなく、お土産などの販売もしている。

池の山キャンプ場(福岡県)

▲キャンプ場の受付棟内では飲料や調味料などを販売している。レンタル品も豊富で、薪なども販売している。

池の山キャンプ場(福岡県)

▲ロッジやバンガローは池の周囲に点在しており、合計28棟もある。

池の山キャンプ場(福岡県)

▲ロッジやバンガローは定員や装備、予算などによって好みのスタイルのものを選べる。

VIEW|景観
自然湖・麻生池を囲むように配置されているのはバンガローやロッジのみ。キャンプができるのは忠霊塔のある芝生の広場と、北側の斜面に設けられた階段状の2エリアのみ。どちらも周囲は林間だ。忠霊塔のある芝生の広場は炊事棟やトイレからもやや距離がある。

FOOD and DRINK| 食料・飲料
コンビニは徒歩圏内にない。最寄りは八女市中心部で約20km (クルマで約30分)。食料品などを扱うスーパーも八女市中心部に多く、クルマで約30分の距離だ。もっとも小さな酒屋や食料品店は麓の星野村集落にもあり、約1km、同4〜5分の距離だ。

ACCESS |交通
九州自動車道・八女ICからは約27km(クルマで約45分)。大分自動車道経由の場合は杷木ICを利用し、約22km(同35分)の距離にある。福岡市街から約70km(同90分)だ。

ADVICE|ひとことアドバイス
おすすめはる池の北側のテントサイト。池からは遠くなるが、サイトは上下2段になっており、好みの場所で自由にテントを設営できる。

 

池の山キャンプ場|IKENOYAMA CAMP GROUND
WEBサイトhttps://www.hoshinomura-ikenoyama.com
所在地〒834-0201 福岡県八女市星野村10874
営業期間通年
定休日なし
電話番号0943-52-2910
サイト数フリーサイト:30組 宿泊棟:28棟
参考料金2200円(大人2名利用時の税込合計料金)
予約方法WEB・電話
チェックイン12:00〜21:00(宿泊棟は14:00〜)
チェックアウト12:00(宿泊棟は10:00まで)
地面芝生・草・土・砂
備考テント(1張・1泊):2200円
タープ(1張・1泊):550円
バンガロー(1棟・1泊):8800円〜
ロッジ(1棟・1泊):1万3200円〜
※車両の乗り入れは荷物の搬入・搬出のみ。駐車は指定場所へ移動
※ゴミの回収は専用ゴミ袋の購入分のみ可
設備
区画サイトフリーサイトAC電源車両搬入オートキャンプ簡易宿泊棟
×××
水回り付宿泊棟ペット共用ドッグラン焚き火直火炊事場
××
給湯ゴミ捨てコインシャワー風呂(温泉)洋式水洗トイレ洗浄機能付き便座
×××
BBQ設備洗濯機乾燥機自販機管理棟24時間管理
××××
売店Wi-Fiレストランレンタル
×

注意営業内容は変更されている場合があります。詳細は各施設に直接お問い合わせください。
掲載されている写真は取材時のものです(以下のPUBLISHED参照)。現況と異なる場合がありますので、必ず最新の状況を施設で確認してください。

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2021
SOURCE|全国キャンプ場ガイドブック 2021-2022

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