冬イトウ釣りのメッカとしても有名な北海道の朱鞠内湖の大自然を満喫する「朱鞠内湖畔キャンプ場」。けっして交通の便がよいわけでもなく、周辺施設も充実しているとはいえないが、その美しい湖畔の景観から、道内外のベテランキャンパーに絶大な人気を誇る、絶景のキャンプサイトだ。
北海道の中でも特に寒い地域として知られる幌加内町にある朱鞠内湖は、日本でも最大級の人造湖だ。
大小さまざまな島を有するこの湖は、“幻の魚”といわれるイトウ釣りの聖地としても知られ、湖面が凍結した後はワカサギ釣りでも賑わう人気のスポットでもある。
そんな朱鞠内湖の湖畔の自然をそのまま楽しむことができるのが「朱鞠湖畔キャンプ場」だ。
湖畔に拡がる自然の地形を極力いかし、設備や施設は最低限、街灯などの明かりも少なめ。どちらかというと上級者向けのキャンプ場といえるだろう。
また施設内には食料品などを販売している場所はなく、付近に商店もないため、食材や必要なアイテムは最寄りの士別や名寄などで調達していった方が賢明だ。
キャンプ場内は、整地をした「第1サイト」と、比較的自然の地形を生かした「第2サイト」、「第3サイト」で構成されている。
中でも特に人気なのが「第2サイト」と「第3サイト」で、湖畔の林間に直接クルマで入っていくことができ、朱鞠内湖の大自然を満喫できる。
ただしあまり湖面付近まで入っていってしまうと、突然の雨でぬかるみ、走行が困難になってしまうこともあるので、気をつけよう。
場内は自然地形のままのところも多く、通常のキャンプ場のようにしっかりとした整地がなされていないということも考慮して、サイトを選んでほしい。
湖畔にテントを張れば、見渡す限りの大自然のみで、人工物が一切目に入ってこない絶景が広がる。
目の前の朱鞠内湖は季節ごとにその表情を変え、違った景色を楽しむことができるのも大きな魅力で、何度訪れても違う楽しみがあるそうだ。
また明かりがほとんどないので、空を見上げれば満天の星も満喫できる。全国のキャンプ場でもこれほどまで美しい場所は数少ないはず。
さらにキャンプ場に隣接して漁協管理棟があり、遊漁料を支払えば釣りを楽しむことも可能。貸しボートもあり、本格的なトラウトフィッシングを堪能できる。
なお、キャンプ場のシーズンオフ後もコテージは営業しており、ワカサギ釣りのベースとして人気だそうだ。
VIEW|景観
雨竜川上流に位置する朱鞠内湖の西側湖畔に位置する。目の前の湖は人造湖とは思えない美しい景観で、水際ぎりぎりにテントを設営することもできる。
FOOD and DRINK| 食料・飲料
名寄市の市街地から30km以上離れており、周囲にはコンビニやスーパーはない。最寄りのコンビニは約30km(クルマで30分強)の名寄の市街地にある。
ACCESS |交通
周辺に高速道路はない。旭川市内からは約90km(クルマで約90分)、札幌市内からは約200km(同3時間程度)を見込む必要がある。
ADVICE|ひとことアドバイス
道内キャンパーの大半が「もっとも美しい」と答える絶景のキャンプ場。満点の星を見上げながらのキャンプをぜひ楽しんでほしい。
朱鞠内湖畔キャンプ場|LAKE SHUMARINAI CAMP GROUND | |
WEBサイト | http://www.shumarinai.jp |
所在地 | 〒989-1502 宮城県柴田郡川崎町今宿字小屋沢山39 |
営業期間 | 5月上旬〜10月下旬 |
定休日 | なし |
電話番号 | 0165-38-2101(8:00〜17:00) |
サイト数 | 全面フリーサイト 宿泊棟:3棟 |
参考料金 | 2000円(大人2名利用時の税込合計料金) |
予約方法 | 予約不要(ログキャビンのみ要予約:WEB予約可) |
チェックイン | 08:00(※ログキャビンは15:00〜17:00) |
チェックアウト | 15:00(※ログキャビンは10:00) |
地面 | 草・土・砂利・砂 |
備考 | 大人1名:1000円(中学生以上) 小学生1名:500円 幼児無料 ログキャビン:8250円〜9500/泊(6名まで) 電気使用料(400円/泊) |
設備 | |||||
区画サイト | フリーサイト | AC電源 | 車両搬入 | オートキャンプ | 簡易宿泊棟 |
× | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
水回り付宿泊棟 | ペット | 共用ドッグラン | 焚き火 | 直火 | 炊事場 |
◯ | ◯ | × | ◯ | × | ◯ |
給湯 | ゴミ捨て | シャワー | 風呂 | 洋式水洗トイレ | 洗浄機能付き便座 |
× | × | ◯ | × | ◯ | × |
BBQ設備 | 洗濯機 | 乾燥機 | 自販機 | 管理棟 | 24時間管理 |
× | ◯ | × | ◯ | ◯ | × |
売店 | Wi-Fi | レストラン | レンタル | ||
× | × | × | ◯ |
注意 | 営業内容は変更されている場合があります。詳細は各施設に直接お問い合わせください。 掲載されている写真は取材時のものです(以下のPUBLISHED参照)。現況と異なる場合がありますので、必ず最新の状況を施設で確認してください。 |
PHOTO|DAISUKE KATSUMURA、朱鞠内湖畔キャンプ場
TEXT|DAISUKE KATSUMURA
PUBLISHED|2021
SOURCE|全国キャンプ場ガイドブック 2021-2022
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