幕張エリアからわずか30分、都心からでも60分圏内に位置する千葉市若葉区で営業するキャンプ場が「千葉ウシノヒロバ」だ。元は乳牛の育成牧場だったという施設は、まさに広大な牧場のまんま。定員140組のフリーサイトのみという、近郊のキャンパーには立地も内容も、おおいに魅力的なキャンプ場だ。
乳牛育成牧場を改修したオートキャンプ場が「千葉ウシノヒロバ」だ。
“牛の保育園”として半世紀以上もの間、千葉市営の牧場として営業をしてきた施設を、株式会社千葉牧場が引き継いで民営化。乳牛の育成事業はそのままに、遊休地となっていた放牧場を中心にオートキャンプ場へとリノベーションした施設である。
キャンプサイトは16万㎡という広大な敷地内に3ヶ所あり、東側の「あなたらしくサイト」「じゆうにサイト」は炊事棟やトイレ棟に近く、なにかと便利なエリア。こちらは外周部に樹木も植えられており、豊かな自然に囲まれた景観の中でキャンプを楽しめる。
一方、西側の「のんびりサイト」は畑に囲まれており、スペースは2つ連なった東側サイトの半分程度だが、それでも十分に広々としている。東側に木立が並び、西側は広大な畑で風通しもいい。また、場内の一番奥にあるため、プライベート感も高い。まさに“のんびり過ごす”には格好のロケーションだ。
この「千葉ウシノヒロバ」は共用設備もすばらしい。炊事棟・シャワー棟はいずれも真新しく清潔。男女別棟になったトイレ棟の内部は木製のフローリング敷きとなっており(土足厳禁)、個室には温水洗浄機能付きの洋式水洗トイレまで備わっている。「キャンプ場の汚いトイレが嫌い」という女性は少なくないが、「千葉ウシノヒロバ」ならばそんな心配も無用となるだろう。
もうひとつ、注目すべきユニークなサービスがある。それが定額キャンプだ。なんと月2970円(税込:年額一括払いの場合2万9700円)を支払うことで、何回でもキャンプ場を利用できるというサブスクリプションサービスがあるのだ。
ちなみに通常料金は平日1名3080円(税込)となるため、月に1回利用すれば元が取れるという計算。
施設やロケーションだけでなく、サービス面でも注目を浴びるこの「千葉ウシノヒロバ」。週末は混み合うこともあるので、ゆったりとした平日の利用をおすすめしたい。
VIEW|景観
かつて牛の放牧をしていたという広大な芝生の広場。周囲に木立はあるが、キャンプサイトはどこでテントを設営しても、開放感をたっぷりと味わえるだろう。
FOOD・DRINK|食料・飲料
最寄りのコンビニは約3km(クルマで約5分)、大型のスーパーマーケットも6km(同12~13分)の距離にある。幹線道路まで走れば、飲食店もある。
ACCESS|交通
都心方面からの場合は、千葉東金道路・高田ICから国道を経由して約6km(クルマで10分前後)。混雑状況にもよるがアクアライン経由でも到着時間に大差はない。
ADVICE|ひとことアドバイス
なんといってもサブスク(定額利用)がお得! 月に1度の利用で元が取れてしまうので、頻繁にキャンプを楽しめる!
千葉ウシノヒロバ|CHIBA COW’S PARK | |
営業期間 | 3月~1月末(2月は休園) |
定休日 | 月曜日・火曜日・水曜日(祝日の場合は営業) |
サイト数 | フリーサイト:140組 ロッジ:4棟 |
所在地 | 〒265-0041 千葉県千葉市若葉区富田町983-1 |
予約方法 | WEB |
チェックイン | 12:00~15:00(アーリーチェックインの場合10:00〜) |
チェックアウト | 08:00~10:00 |
地面 | 草・土 |
参考料金 | 6160円(おとな2名利用時の税込合計料金) |
電話番号 | 043-235-8376 |
WEBサイト | https://ushinohiroba.com |
備考 | キャンプ (平日)大人1名:3080円〜、子ども1名:1430円〜 (土・日・祝日)大人1名:3300円〜、子ども1名:1650円~ ※ピークシーズンは料金が変更になる |
設備 | |
区画サイト | × |
フリーサイト | ◯ |
AC電源 | ◯ |
車両搬入 | ◯ |
オートキャンプ | ◯ |
簡易宿泊棟 | ◯ |
水回り付宿泊棟 | × |
ペット | ◯ |
ドッグラン | × |
焚き火 | ◯ |
直火 | × |
炊事場 | ◯ |
給湯 | ◯ |
ゴミ捨て | ◯ |
コインシャワー | ◯ |
風呂・温泉 | × |
洋式水洗トイレ | ◯ |
洗浄機能付き便座 | ◯ |
BBQ設備 | ◯ |
洗濯機 | × |
乾燥機 | × |
自販機 | ◯ |
管理棟 | ◯ |
24時間管理 | ◯ |
売店 | ◯ |
Wi-Fi | ◯ |
レストラン | × |
レンタル | ◯ |
注意 | 営業内容は変更されている場合がございます。詳細は各施設に直接お問い合わせください。 |
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|テーマで選ぶ全国キャンプ場ガイドブック 2022-2023
Copyright © Camp Goods Magazine
UPDATE|2023年6月
本WEBサイトにて掲載されている写真及びテキストの無断転載を禁じます。
コメント