千葉ウシノヒロバ(千葉県)|都心から60分圏内にあるフリーサイトのオートキャンプ場

東日本

幕張エリアからわずか30分、都心からでも60分圏内に位置する千葉市若葉区で営業するキャンプ場が「千葉ウシノヒロバ」だ。元は乳牛の育成牧場だったという施設は、まさに広大な牧場のまんま。定員140組のフリーサイトのみという、近郊のキャンパーには立地も内容も、おおいに魅力的なキャンプ場だ。

千葉ウシノヒロバ(千葉県)

▲写真は東側にあたる「あなたらしくサイト」「じゆうにサイト」(2つが連なっている)。

乳牛育成牧場を改修したオートキャンプ場が「千葉ウシノヒロバ」だ。

“牛の保育園”として半世紀以上もの間、千葉市営の牧場として営業をしてきた施設を、株式会社千葉牧場が引き継いで民営化。乳牛の育成事業はそのままに、遊休地となっていた放牧場を中心にオートキャンプ場へとリノベーションした施設である。

キャンプサイトは16万㎡という広大な敷地内に3ヶ所あり、東側の「あなたらしくサイト」「じゆうにサイト」は炊事棟やトイレ棟に近く、なにかと便利なエリア。こちらは外周部に樹木も植えられており、豊かな自然に囲まれた景観の中でキャンプを楽しめる。

千葉ウシノヒロバ(千葉県)

▲「千葉ウシノヒロバ」を上空から撮影。写真は西側に位置する「のんびりサイト」。

一方、西側の「のんびりサイト」は畑に囲まれており、スペースは2つ連なった東側サイトの半分程度だが、それでも十分に広々としている。東側に木立が並び、西側は広大な畑で風通しもいい。また、場内の一番奥にあるため、プライベート感も高い。まさに“のんびり過ごす”には格好のロケーションだ。

この「千葉ウシノヒロバ」は共用設備もすばらしい。炊事棟・シャワー棟はいずれも真新しく清潔。男女別棟になったトイレ棟の内部は木製のフローリング敷きとなっており(土足厳禁)、個室には温水洗浄機能付きの洋式水洗トイレまで備わっている。「キャンプ場の汚いトイレが嫌い」という女性は少なくないが、「千葉ウシノヒロバ」ならばそんな心配も無用となるだろう。

千葉ウシノヒロバ(千葉県)

▲清潔感のある男女別棟のトイレ棟。土足厳禁。

もうひとつ、注目すべきユニークなサービスがある。それが定額キャンプだ。なんと月2970円(税込:年額一括払いの場合2万9700円)を支払うことで、何回でもキャンプ場を利用できるというサブスクリプションサービスがあるのだ。

ちなみに通常料金は平日1名3080円(税込)となるため、月に1回利用すれば元が取れるという計算。

施設やロケーションだけでなく、サービス面でも注目を浴びるこの「千葉ウシノヒロバ」。週末は混み合うこともあるので、ゆったりとした平日の利用をおすすめしたい。

千葉ウシノヒロバ(千葉県)

▲比較的フラットな「あなたらしくサイト」(写真手前側)と、「じゆうにサイト」(写真奥側)。

千葉ウシノヒロバ(千葉県)

▲木柵に囲まれた「のんびりサイト」(写真手前右)。場内の一番奥に位置しているため、ゆっくりと滞在できる。

千葉ウシノヒロバ(千葉県)

▲「のんびりサイト」の地面は牧草。多少の緩急はあるが比較的フラット。ペットが入場できるのは、この「のんびりサイト」のみ。

千葉ウシノヒロバ

▲サイト内には一方通行の通路が走っている。全面フリーサイトだ(2022年夏に撮影)。

千葉ウシノヒロバ(千葉県)

▲センターハウス(管理棟)の建屋は牧場時代の倉庫を利用したものだ。

千葉ウシノヒロバ(千葉県)

▲場内に1ヶ所のみ配置された三角屋根の真新しい炊事棟。多人数で一度に利用しても十分な数の水道、シンクが用意されている。

千葉ウシノヒロバ(千葉県)

▲シャワー棟は男女別々になっており、内部には個室が並んでいる。

千葉ウシノヒロバ(千葉県)

▲場内園路は乳牛育成牧場時代の面影をそのまま残している。

千葉ウシノヒロバ(千葉県)

▲施設入口にあるセンターハウス(管理棟)。キャンプの受付や、薪などの燃料類の販売も行っている。

千葉ウシノヒロバ(千葉県)

▲センターハウス前にあるミルクバースタンドはキッチンカースタイル。カルーアミルクやコーヒー、ミルクなどが楽しめる(週末限定営業)。

千葉ウシノヒロバ(千葉県)

▲トイレ棟は男女別。個室には温水洗浄機能付き洋式水洗トイレも備わる。

千葉ウシノヒロバ(千葉県)

▲施設入口側には車両乗り入れ不可のピクニックエリアもある。こちらは火気厳禁。

千葉ウシノヒロバ(千葉県)

▲「千葉ウシノヒロバ」では乳牛育成事業も継続している。新たに建設された牛舎では、乳牛を育成しており、利用者なら誰でも見学できる。

千葉ウシノヒロバ

▲場内には簡易宿泊棟も用意されている。

VIEW|景観
かつて牛の放牧をしていたという広大な芝生の広場。周囲に木立はあるが、キャンプサイトはどこでテントを設営しても、開放感をたっぷりと味わえるだろう。

FOOD・DRINK|食料・飲料
最寄りのコンビニは約3km(クルマで約5分)、大型のスーパーマーケットも6km(同12~13分)の距離にある。幹線道路まで走れば、飲食店もある。

ACCESS|交通
都心方面からの場合は、千葉東金道路・高田ICから国道を経由して約6km(クルマで10分前後)。混雑状況にもよるがアクアライン経由でも到着時間に大差はない。

ADVICE|ひとことアドバイス
なんといってもサブスク(定額利用)がお得!  月に1度の利用で元が取れてしまうので、頻繁にキャンプを楽しめる!

千葉ウシノヒロバ|CHIBA COW’S PARK
営業期間3月~1月末(2月は休園)
定休日月曜日・火曜日・水曜日(祝日の場合は営業)
サイト数フリーサイト:140組 ロッジ:4棟
所在地

〒265-0041 千葉県千葉市若葉区富田町983-1

予約方法WEB
チェックイン12:00~15:00(アーリーチェックインの場合10:00〜)
チェックアウト08:00~10:00
地面草・土
参考料金6160円(おとな2名利用時の税込合計料金)
電話番号043-235-8376
WEBサイトhttps://ushinohiroba.com
備考キャンプ (平日)大人1名:3080円〜、子ども1名:1430円〜
(土・日・祝日)大人1名:3300円〜、子ども1名:1650円~
※ピークシーズンは料金が変更になる
設備
区画サイト×
フリーサイト
AC電源
車両搬入
オートキャンプ
簡易宿泊棟
水回り付宿泊棟×
ペット
ドッグラン×
焚き火
直火×
炊事場
給湯
ゴミ捨て
コインシャワー
風呂・温泉×
洋式水洗トイレ
洗浄機能付き便座
BBQ設備
洗濯機×
乾燥機×
自販機
管理棟
24時間管理
売店
Wi-Fi
レストラン×
レンタル
注意営業内容は変更されている場合がございます。詳細は各施設に直接お問い合わせください。

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|テーマで選ぶ全国キャンプ場ガイドブック 2022-2023

Copyright © Camp Goods Magazine
UPDATE|2023年6月
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