オホーツク海やサロマ湖など、道東の美しい水辺が広がる紋別市。市街地からも程近い「コムケ国際キャンプ場」は、北海道らしさを堪能しながらも、便利・快適にキャンプが楽しめることから、ビギナーやファミリー層など人数や経験を問わず、誰でも安心して利用できるキャンプ場だ。
コムケ湖はアイヌ語で「コムケ・トー」(曲がっている・沼)と呼ばれていたことに由来する。北海道北東部の紋別市の郊外にあり、周囲にはオホーツク海沿いに3つの湖が並んでおり、それぞれが水路で繋がっている。
コムケ湖はサロマ湖と同様に、砂州で海と隔てられた海跡湖だ。湖にはオオハクチョウやヒドリガモなどのガン・カモなどが飛来するなど、野鳥の宝庫としても知られている。冬季にはオジロワシやオオワシなどの猛禽類も見られるそうだ。
「コムケ国際キャンプ場」はそのコムケ湖の東岸に位置しており、同じく紋別市が所有する「紋別ベイエリアオートサイト」(20kmほど離れた場所にある)と共に、市民の憩いの場となっているキャンプ場だ。
キャンプサイトは湖畔を走る公道を挟み、湖とは反対にある森の中に広がっている。中央に通路が走っており、その左右に定員約100組というフリーサイトがある。
北側は林間サイト、南側は開けた広大な芝生の広場のようなスペースで、地面はどちらも芝生。そのキャンプサイトの周囲は木立が取り囲んでいる。
南側サイトは開放感のある広々とした雰囲気で、夜は満点の星も楽しめるだろう。
一方、風の強い日は樹木の多い北側サイトを利用すれば、風除けも期待できる。天気に合わせて設営場所を使い分けるのもいいだろう。
眺望は公道を挟んでいることから間近に水辺を感じるのは難しい。それでも湖側に陣取れば湖に沈む夕日を眺めることもできそうだ。
[/caption]共用設備は炊事棟(水道・流し・炉)とトイレ棟(水洗・和式)、管理棟を兼ねるレストハウス内にはシャワーや洗濯機もあり、テントなどのレンタル品も用意されている。
なお、場内は芝生への車両乗り入れが不可となっているが、舗装された駐車スペース(中央園路にも4台駐車可)にクルマを止めて、その脇にテントを設営すればオートキャンプ的な使い方もできる。荷物が多い場合は工夫して利用してみよう。
VIEW|景観
北海道北東部、紋別市にある湖・コムケ湖の湖畔に広がる紋別市営のキャンプ場。キャンプサイトは広大な芝生の広場と木立に囲まれた林間サイトの2つ。木々の隙間からわずかに湖面を望む。
FOOD & DRINK|食料・飲料
紋別市や湧別町の市街地が近く、食料・飲料の調達は容易だ。最寄りのコンビニはキャンプ場の東側にある湧別町の町内にあり、約12km(クルマで約18分)。スーパーも約11km、同約18分。
ACCESS|交通
網走方面からの場合、国道239号経由で約90km(クルマで約100分)。札幌·旭川方面からは旭川紋別自動車道を使用し、遠軽瀬戸瀬ICを降りてから約40km(同約60分)だ。
ADVICE|ひとことアドバイス
オホーツク海沿岸とはいえ、市街地からも程近い便利な立地。車両の乗り入れはできないが、場内中央にも駐車場があり、テントの設営場所を工夫すればさほど困らないだろう。
コムケ国際キャンプ場|KOMUKE KOKUSAI CAMPING SITE | |
営業期間 | 4月下旬〜10月末 |
定休日 | なし |
サイト数 | フリーサイト:100組 |
所在地 | 〒099-6241 北海道紋別市沼の上 |
予約方法 | 予約不要 |
チェックイン | 設定なし |
チェックアウト | 設定なし |
地面 | 芝生・草 |
参考料金 | 400円( 大人2名利用時の税込合計料金) 宿泊:大人(高校生以上)1名 200円 宿泊:子ども(小·中学生)1名 100円 宿泊:子ども(小学生未満)1名 無料 |
電話番号 | 0158-28-2146 |
WEBサイト | https://mombetsu.jp/summer_resort/ camp/2018-0904-1633-176.html |
備考 |
設備 | |||||
区画サイト | フリーサイト | AC電源 | 車両搬入 | オートキャンプ | 簡易宿泊棟 |
× | ◯ | × | × | × | × |
水回り付宿泊棟 | ペット | ドッグラン | 焚き火 | 直火 | 炊事場 |
× | ◯ | ◯ | ◯ | × | ◯ |
給湯 | ゴミ捨て | コイン シャワー | 風呂・温泉 | 洋式水洗トイレ | 洗浄機能 付き便座 |
× | ◯ | × | × | ◯ | × |
BBQ設備 | 洗濯機 | 乾燥機 | 自販機 | 管理棟 | 24時間管理 |
× | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × |
売店 | Wi-Fi | レストラン | レンタル | ||
× | × | × | ◯ |
注意 | 営業内容は変更されている場合があります。詳細は各施設に直接お問い合わせください。 |
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|全国キャンプ場ガイドブック 2022-2023
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