黒岳、大船山、平治岳、三俣山、稲星山、久住山など、九州を代表する山々が連なった「くじゅう連山」。標高1700mm級の火山体をすり抜ける「やまなみハイウェイ」沿いにある、開放感の高いキャンプ場が「オートキャンプ場 高原の里」だ。
湯布院から阿蘇方面へ「やまなみハイウェイ」を南進すると、やがて左手に「朝日台展望台」が現れる。晴れた日の景色が特に美しいことで知られる、くじゅう連山を一望する観光スポットだ。展望台から「オートキャンプ場 高原の里」までは約3km、クルマで走れば数分の距離にある。
まるで牧場の一角に整備されたかのようなキャンプ場は、かつて牧草地として利用されていた場所で、16年ほど前からキャンプ場として営業を行っているそうだ。
場内は高低差のほとんどないフラットな地形になっており、テントやタープはどこに設営しても構わないフリーサイト。車両の乗り入れ・横付けもできるため、大型のテントやタープを広げてゆったりと滞在を楽しめるオートキャンプ場である。
ちなみにテントの設営が面倒だという人には手作りのケビンも選べる。3つあるケビンは雨風を凌ぐだけで電気や照明があるだけだが、天候が不安定な時期には重宝してくれそうだ。
場内には他に展望台を備えた管理棟と、屋根付きのしっかりとした炊事棟がある。男女別のトイレ(水洗式)とシャワーなど、必要な設備は管理棟のある北側にまとめて配置されているため、キャンプ場の南に位置するくじゅう連山の景観を邪魔するものはない。設営する場所を選ばずともサイトから見える景観は変わらないから、場所選びに迷うこともないはずだ。
なお、クルマで5分ほど走った距離にはハイカーに人気の高い「タデ原湿原」もあるので、美しく咲いた花々を愛でながら木道をゆっくりと散策するのもいいだろう。
VIEW|景観
キャンプサイト南方向に「くじゅう連山」の山体を見上げる形で配置されている。場内は高低差のほとんどないフラットなスペースになっている。管理棟の2階が展望デッキになっており、眺望を楽しめる。
FOOD and DRINK|食料・飲料
キャンプ場から歩いても行ける範囲にJAの運営するドライブインがあり、野菜やインスタント食品、飲料などは入手可能。最寄りのスーパーは場内から約3km(クルマで5分)。コンビニは九重町方向まで行く必要があり、片道14km(同約25分)だ。
ACCESS|交通
大分市内からは約70km(クルマで約1時間)、熊本市内からだと約85km(同約2時間)。大分方面からの場合は大分自動車道・湯布ICが最寄りとなる。
ADVICE|ひとことアドバイス
毎年キャンプ場の周辺は野焼きが実施されることから、場外にはあまり背の高い樹木がなく景観も美しく整えられている。場内はフラットなので、どこに陣取っても景観上の違いはあまり大きくないので、場所選びはお好みで。
オートキャンプ場 高原の里|AUTO CAMP KOGEN NO SATO | |
営業期間 | 4月前半〜11月中旬 |
定休日 | なし |
サイト数 | フリーサイト:35組、ケビン:3棟 |
所在地 | 〒879-4911 大分県玖珠郡九重町大字田野1726-114 |
予約方法 | 電話のみ |
チェックイン | 13:00 |
チェックアウト | 11:00 |
地面 | 芝生・草 |
参考料金 | 3000円(おとな2名利用時の税込合計料金) |
電話番号 | 0973-79-2595 |
WEBサイト | http://kougen-camp.com |
備考 | 入村料 おとな(中学生以上)1名:500円 入村料 こども(小学生まで)1名:300円 入村料 3歳以下:無料 サイト料 1サイト・1泊:2000円 |
設備 | |||||
区画サイト | フリーサイト | AC電源 | 車両搬入 | オートキャンプ | 簡易宿泊棟 |
× | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
水回り付宿泊棟 | ペット | ドッグラン | 焚き火 | 直火 | 炊事場 |
× | ◯ | × | ◯ | × | ◯ |
給湯 | ゴミ捨て | コインシャワー | 風呂・温泉 | 洋式水洗トイレ | 洗浄機能付き便座 |
× | ◯ | ◯ | × | ◯ | × |
BBQ設備 | 洗濯機 | 乾燥機 | 自販機 | 管理棟 | 24時間管理 |
× | × | × | ◯ | ◯ | × |
売店 | Wi-Fi | レストラン | レンタル | ||
◯ | × | × | ◯ |
注意 | 営業内容は変更されている場合があります。詳細は各施設に直接お問い合わせください。 |
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2023
SOURCE|Camp Goods Magazine vol.31
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