水源の森 キャンプ・ランド(山梨県)|マウンテンリサーチの小林氏がプロデュース

中日本

「マウンテンリサーチ」代表の小林氏がプロデュースを手がけ、木工家具などを扱うスペシャリスト集団がリノベーションを担当したという「水源の森 キャンプ・ランド」。2021年にオープンしたキャンプ場は、どこを切り取っても美しい造形でまとめられている。老舗のキャンプ場が並ぶ道志エリアでは、注目の存在といえるだろう。

水源の森 キャンプ・ランド(山梨県)

▲丹沢山塊(北丹沢)、御正体山、赤倉など雄大な山並みに囲まれたキャンプ場。周囲の森は水源林となっており、湧出した水は横浜市の飲料水として供給されている。写真中央上段の古民家風の建屋が「クラブハウス」(管理棟)。

山梨県道志村は、首都圏から2時間圏内という交通の便の良さに加え、道志川での釣りや水遊び、バーベキュー、さらに温泉まで楽しめることから、関東圏のキャンパーにはお馴染みのエリアだ。キャンプ場も多く、周囲には30以上の施設が連なっている。

「水源の森 キャンプ・ランド」はそんな道志村の中央部、道志川沿いにあるキャンプ場。 敷地面積約1万5000坪という場内は、「道志道」と呼ばれる国道413号から川を挟んだ対岸に位置しており、利用時はキャンプ場からみて東側にある「大栗橋」を渡り、5kmほど山道を走る必要がある。対向車とのすれ違いが難しいこの道はアップダウンも大きく、側溝もあるので脱輪にも気をつけたい。

水源の森 キャンプ・ランド(山梨県)

▲キャンプ場の脇を流れる道志川。釣りや水遊びが楽しめる清流だ。なお、釣りをする場合は、遊漁証が必要。

キャンプ場に無事到着したら、専用駐車場に車両を止めて1段下がった場所にある、元々蕎麦屋だったという古民家へ。現在はおしゃれな雰囲気にリノベーションされた「クラブハウス」と呼ばれる管理棟で受付を済ませれば、いよいよキャンプインだ。

場内は駐車場以外、車両の乗り入れが不可。高低差もあるため、荷物が多い場合は乗車式の専用車や電動式カートを利用しよう。

キャンプサイトは管理棟から、さらにもう1段下がった川沿いに広がっており、西側にキャビンが4棟、そこから東側に向かって18の区画サイトが配置されている。

水源の森 キャンプ・ランド(山梨県)

▲元々池があった場所を埋め立てて造ったという芝生のキャンプサイト(3〜8の6区画)。場内中央にあり、約120㎡と十分な広さ。

中央にある芝生のエリアは池を埋め立てて造った場所で、全6区画。管理棟や水道・トイレ・シャワーを集約した共用施設にも近いことから、人気も高い。さらにその左右には砂利敷きのスペースがあり、2つのエリアに計7つの区画サイトが配置されている。

トイレはすべて清潔感のある洗浄機能付き洋式水洗トイレ。温水シャワーやテント生地を使った快適なキャビンも用意されている。もちろん、夏は道志川でたっぷり水遊びも楽しめる。年季の入った老舗のキャンプ場が多い道志エリアの中で、「水源の森 キャンプ・ランド」は注目のキャンプ場といえるだろう。

水源の森 キャンプ・ランド(山梨県)

▲「クラブハウス」内もおしゃれ。キャンプ用品の販売やシャワーなどの設備もある。

水源の森 キャンプ・ランド(山梨県)

▲電源付きのテーブルはワーケーションなどにも便利な設備だ。

水源の森 キャンプ・ランド(山梨県)

▲西側のキャビン下にある区画サイト(1及び2)。道志川を見下ろす川縁にある。地面は砂利で炉の中であれば、直火も可。ぞんぶんに焚き火を楽しめる区画サイトだ。

水源の森 キャンプ・ランド(山梨県)

▲場内東側にある区画サイト(9〜13の5区画)。道志川へ下りるアクセス路にも近い。写真の奥に見える白い木柵に囲まれている区画サイトはペット同伴可能なドッグラン付きサイトだ。

水源の森 キャンプ・ランド(山梨県)

▲テントの生地を使った簡易宿泊棟の「キャビン」が4棟用意されている。

水源の森 キャンプ・ランド(山梨県)

▲「キャビン」はウッドデッキ上に設置されており、内部は絨毯敷きになっている。

水源の森 キャンプ・ランド(山梨県)

▲流し、洗浄機能付き洋式水洗トイレ、温水シャワーが揃う共用設備は場内に2ヶ所配置されている。

水源の森 キャンプ・ランド(山梨県)

▲「クラブハウス」(管理棟)内にもトイレ、シャワー、洗濯機、乾燥機などが備わっている。

水源の森 キャンプ・ランド(山梨県)

▲場内にはリピーター向けにキャンプ道具を保管するレンタルボックスも用意されている。

水源の森 キャンプ・ランド(山梨県)

▲かつては音楽堂だったというステージ。現在はボルダリング用のウォールが設置されている。

水源の森 キャンプ・ランド(山梨県)

▲高低差のある場内の荷物運搬にはスタッフが運転する乗車型の専用車や、電動式のカートを利用できる。

水源の森 キャンプ・ランド(山梨県)

▲ドッグラン付きのサイトもある。

水源の森 キャンプ・ランド(山梨県)

▲スタイリッシュな「クラブハウス」。

水源の森 キャンプ・ランド(山梨県)

▲キャンプ場の脇を流れる道志川。

VIEW|景観
道志川の南側に広がる林間のキャンプ場。キャンプサイトそのものは広々とした開放的なスペースになっており、地面は芝生または砂利が中心だ。道志川へ下りることもできる。

FOOD・DRINK|食料・飲料
最寄りのコンビニはキャンプ場から国道413号を東に向かって約20km、クルマで約35分。大型のスーパーは付近にはないが、国道を西へ向かった約9km先に道の駅がある。

ACCESS|交通
都心方面からの場合は中央自動車道・相模湖ICで降りて約30km、クルマで約60分。山中湖方面からの場合は、国道413号を東に向かって約27km、同約45分。

ADVICE|ひとことアドバイス
元はお蕎麦屋さんだった和風の母屋が管理棟。キャンプ場へのアクセスは道志川を渡って山道を走るが、国道413号沿いにも専用の駐車場があり、徒歩で橋を渡ってもアクセスできる。荷物の少ないキャンパーには国道沿いの駐車場が便利。

水源の森 キャンプ・ランド|SUIGEN-NO-MORI CAMP LAND
営業期間3月~12月
定休日なし(1月〜2月は休業)
サイト数区画サイト:15区画 キャビン:4棟
所在地〒402-0208 山梨県南都留郡道志村馬場5821-2
予約方法WEB
チェックイン12:00~18:00
チェックアウト08:00~11:00
地面芝生・砂利
参考料金1万1000円(大人2名利用時の税込合計料金)
電話番号070-2673-1122
WEBサイトhttps://www.doshisuigen-mori.com
設備
区画サイト
フリーサイト×
AC電源×
車両搬入×
オートキャンプ×
簡易宿泊棟
水回り付宿泊棟×
ペット
ドッグラン×(※ドッグラン付きサイトは有り)
焚き火
直火◯(※直火は専用炉内のみで可)
炊事場
給湯×
ゴミ捨て×
コインシャワー
風呂・温泉×
洋式水洗トイレ
洗浄機能付き便座
BBQ設備×
洗濯機
乾燥機
自販機×
管理棟
24時間管理
売店
Wi-Fi◯(※Wi-Fiはクラブハウス内のみ使用可能)
レストラン×
レンタル
注意営業内容は変更されている場合がございます。詳細は各施設に直接お問い合わせください。

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|テーマで選ぶ全国キャンプ場ガイドブック 2022-2023

Copyright © Camp Goods Magazine
本WEBサイトにて掲載されている写真及びテキストの無断転載を禁じます。

関連記事

新着記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


人気ランキング

  1. 1

    キャンプ・アンド・キャビンズ山中湖(山梨県)|2023年、もっとも注目すべきキャンプ場がグランドオープン

  2. 2

    REI(アメリカ)|スタイリッシュなアウトドア用品店

  3. 3

    キトウシ(来止臥)野営場(北海道)|断崖絶壁から太平洋を見下ろす「上級者向け」絶景の野営場

  4. 4

    電波の届かないキャンプ場でも、これで安心!|スターリンクローム(STARLINK ROAM)

  5. 5

    朝霧Camp Base そらいろ(静岡県)|富士山・西麓に今夏オープン! 早くも大人気となりつつある注目スポット

最近の記事

  1. キャンプグッズ・マガジン vol.37|6月28日発売

  2. もっと気軽にバイクで楽しむアウトドアスタイル 手ぶらで楽しむ“焚き火時間”|ロイヤルエンフィールド・ハンター350

  3. キャンプグッズ・マガジン vol.36|4月30日発売

  4. キャンセル分追加募集中【5月25日〜26日】LAND CRUISER CAMP OUT FUJI 2024|ランドクルーザー・キャンプアウト富士2024

  5. キャンプグッズ・マガジン vol.35|2月29日発売

TOP