西湖・湖畔キャンプ場(山梨県)|水際ギリギリでキャンプを楽しめる、富士・西湖の湖畔に佇む古参のキャンプ場

中日本

富士・西湖の湖畔、水際ギリギリの位置にテントを設営することも可能な「西湖・湖畔キャンプ場」。夏は貸し切りの団体利用が多いため、事前に営業カレンダーのチェックは必須だが、週末でもさほど混んでいることが少ない、まさに穴場といえる湖畔のキャンプ場だ。水量によってスペースが変わるが、水際ギリギリにテントを設営できるのも魅力のひとつ。

西湖・湖畔キャンプ場|山梨県

▲キャンプサイトはすべてフリーサイト。美しい西湖の湖畔、水際のギリギリの位置にテントを設営してキャンプを楽しむ人々は多い。湖畔側の地面は砂利のため、ペグの利きは悪い。

「西湖・湖畔キャンプ場」があるのは、富士・西湖の東側、河口湖方面から県道21号を利用して文化洞トンネルを越えた先、西湖の東端部。開業は半世紀も前という古参のキャンプ場である。特に湖畔に広がるキャンプサイトが魅力的だ。

場内は公道側に41棟のバンガローが並ぶ。左右に広がるそのバンガローを横目にしながらさらに進んでいくと、すぐに西湖の湖畔が目に入ってくる。オートキャンプが可能なのは、湖水の水量によって面積が変わるというこの湖畔のフリーサイトが中心。加えて、少し陸側に上がった場所にもサイトがあり、キャンプ場全体で合計70組程度が利用できるスペースが広がっている。

西湖・湖畔キャンプ場|山梨県

▲湖畔に向かってなだらかな斜面になっている「西湖・湖畔キャンプ場」。湖畔のスペースは湖の水量で変化する。場合によっては30組程度しかテントが張れないということもあるそうだ。

水量によりキャンプのできる湖畔の面積が変わるため、オートキャンプができるのはすべて自由にスペースを選べるフリーサイトのみになっている。ちなみに、毎年、台風のシーズンになるとどうしても水量が増えるそうで、水際が後退すると30組程度しか利用できない場合もあるそうなので、利用する際には事前に電話やWEBサイトで情報をチェックする必要がありそうだ。

共用設備は炊事棟が3棟と男女別の水洗式トイレが並ぶトイレ棟1ヶ所など。トイレ棟は公道側に位置しているため、湖畔にテントを設営した場合はやや遠くなるのが難点だ。また、給湯設備もないので、冬場の洗い物はちょっと大変かもしれない。シャワーは公道を挟んだ反対側に設置されているが、近くには日帰り温泉もあるので好みに合わせて利用したい。

なお、「西湖・湖畔キャンプ場」は2018年から通年営業へと変わったが、ゴールデンウィークから夏休みの間は小中学生の林間学校により貸し切りになることが多い。このため、利用にあたっては事前にキャンプ場のWEBサイトなどで営業日を確認のこと。またオートキャンプは予約制ではなく、先着制となっているので、いい場所を確保するなら早起きも必須。

西湖・湖畔キャンプ場|山梨県

▲朝9時チェクイン、翌日の10時30分チェックアウトというゆっくりと過ごせるタイムテーブル。西湖は遊泳禁止。水際に足を浸す程度で楽しもう。

西湖・湖畔キャンプ場|山梨県

▲寝泊まりするだけのシンプルなバンガローもある「西湖・湖畔キャンプ場」。林間学校の利用時は貸し切りになるため、事前に要確認を。

西湖・湖畔キャンプ場|山梨県

▲オートキャンプサイトはすべて開放感のある広々としたスペース。風除けになりそうな樹木はないため、夏場はタープも持参した方がよさそうだ。

西湖・湖畔キャンプ場|山梨県

▲湖畔から一段上がった部分にもオートキャンプ用のフリーサイトがある。

西湖・湖畔キャンプ場|山梨県

▲コテージの内部は水回りはなく、照明や電気設備のみ。

西湖・湖畔キャンプ場|山梨県

▲コインシャワーは公道を挟み、キャンプ場の逆側にある。

西湖・湖畔キャンプ場|山梨県

▲炊事棟は場内に3ヶ所。林間学校を思い出すような設備だ。給湯はないので、冬場はちょっと大変かも。

西湖・湖畔キャンプ場|山梨県

▲キャンプの受付を行う管理棟。

西湖・湖畔キャンプ場|山梨県

▲管理棟内では薪などの南陵を販売している。

西湖・湖畔キャンプ場|山梨県

西湖・湖畔キャンプ場|山梨県

西湖・湖畔キャンプ場|山梨県

西湖・湖畔キャンプ場|山梨県

西湖・湖畔キャンプ場|山梨県

西湖・湖畔キャンプ場|山梨県

VIEW|景観
西湖の湖畔に広がる、開放的な雰囲気のキャンプ場。水際にテントを設営できる、貴重なロケーションだ。ただし、残念ながら富士山を直接望むことはできない。

FOOD and DRINK|食料・飲料
西湖周辺から国道の走る鳴沢方面へ抜ける道がなく、最寄りのコンビニは河口湖方面へ5kmほど走る必要がある。
大型のスーパーがあるのも富士河口湖町内だ。

ACCESS|交通
中央自動車道・富士吉田線・河口湖I C、東名自動車道経由の場合は東富士五湖道路・富士吉田ICから共に約10km、空いていればクルマで15分の距離だ。

ADVICE|ひとことアドバイス
富士山は見えないが、その分利用者は「富士山が見えるキャンプ場」よりもやや少なめ。静かにゆったりと過ごせる穴場のキャンプ場だ。

西湖・湖畔キャンプ場|SAIKO KOHAN CAMP GROUND
営業期間通年
定休日なし(貸し切り日あり)
サイト数フリーサイト:70組(別途バンガローあり)
所在地〒401-0332 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖207-7
予約方法予約不要(コテージは要WEB予約)
チェックイン09:00(平日 ※土・日曜日は10:30)
チェックアウト10:30
地面草・土・砂・砂利
参考料金4000円(おとな2名利用時の税込合計料金)
電話番号0555-82-2858
WEBサイトhttps://saikohan.com
備考利用料(大人1名):1500円
利用料(3歳~小学生):1000円
駐車料金(自動車):1000円(1台)
駐車料金(2輪車):500円(1台)
駐車料金(キャンピングカー):2000円(1台)
※別途デイキャンプ、バンガロー料金あり
※Wi-Fiは管理棟内のみ利用可能
設備
区画サイトフリーサイトAC電源車両搬入オートキャンプ簡易宿泊棟
××
水回り付宿泊棟ペットドッグラン焚き火直火炊事場
×××
給湯ゴミ捨てコインシャワー風呂・温泉洋式水洗トイレ洗浄機能付き便座
××××
BBQ設備洗濯機乾燥機自販機管理棟24時間管理
××
売店Wi-Fiレストランレンタル
×××

注意営業内容は変更されている場合があります。詳細は各施設に直接お問い合わせください。

PHOTO|KOSUKE ARAI、KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2023
SOURCE|SOURCE|Camp Goods Magazine vol.31

Copyright © Camp Goods Magazine
本WEBサイトにて掲載されている写真及びテキストの無断転載を禁じます。

関連記事

新着記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


人気ランキング

  1. 1

    キャンプ・アンド・キャビンズ山中湖(山梨県)|2023年、もっとも注目すべきキャンプ場がグランドオープン

  2. 2

    キャンプグッズ・マガジン vol.36|4月30日発売

  3. 3

    オートキャンプ竜門(大分県)|趣向を凝らした貸し切り家族湯も必見! 設備の揃った温泉付きキャンプ場

  4. 4

    燈人(トモシビト)|沖縄県|沖縄・那覇市内に立地する希少なキャンプ用品専門店

  5. 5

    キトウシ(来止臥)野営場(北海道)|断崖絶壁から太平洋を見下ろす「上級者向け」絶景の野営場

最近の記事

  1. もっと気軽にバイクで楽しむアウトドアスタイル 手ぶらで楽しむ“焚き火時間”|ロイヤルエンフィールド・ハンター350

  2. キャンプグッズ・マガジン vol.36|4月30日発売

  3. キャンセル分追加募集中【5月25日〜26日】LAND CRUISER CAMP OUT FUJI 2024|ランドクルーザー・キャンプアウト富士2024

  4. キャンプグッズ・マガジン vol.35|2月29日発売

  5. 【5月25日〜26日】LAND CRUISER CAMP OUT FUJI 2024|ランドクルーザー・キャンプアウト富士2024

TOP