タリカーナ村櫛ビーチ(静岡県)|浜名湖湖畔の水際に広がる、贅沢にもたった8区画の隠れ家的なキャンプ場

中日本

美しい芝生と浜名湖。そして、幅7.5×奥行20mというゆったりとした区画。浜名湖の水際まで占有できる贅沢なキャンプサイトは、夕日を眺めながら、ただぼんやりと過ごす、至極の時間を与えてくれる。週末限定という小さなキャンプ場だが、それでも一見の価値のある場所だ。

タリカーナ村櫛ビーチ|静岡県

▲時間によってさまざまな表情を見せる浜名湖の景観をたっぷりと楽しめる「タリカーナ村櫛ビーチ」。

浜名湖は静岡県浜松市と湖西市に広がる、海水と淡水が入り交じった汽水湖だ。湖の周囲長は114kmと、日本では琵琶湖、霞ヶ浦に続く3番目の大きさを誇り、古くからうなぎや海苔などの養殖が盛んに行われている。

湖の南端は幅約200mの今切口を介して遠州灘に通じており、潮位の変動もある。「タリカーナ村櫛(むらくし)ビーチ」があるのは、その浜名湖の南側だ。

2016年にオープンした施設は、オーナーの手づくり。荒れた土地を整地して根気強く雑草を刈って美しい芝生へと姿を変えさせ、さらに上水道や電気を引き込んで、キャンプフィールドへと変身させたものだ。

タリカーナ村櫛ビーチ|静岡県

▲浜名湖の湖岸に面した600坪の敷地に、キャンプのできるビーチが広がる「タリカーナ村櫛ビーチ」。絶景と呼ぶのにふさわしい景観だ。

現在では600坪の敷地内に幅7.5×奥行20mという水際まで占有できる区画サイト「プライベートサイト」が6つ、さらに5.5×3.5mのソロ専用の「ミニマルサイト」が2つ用意されている。

美しい芝生と水際まで占有できるすてきなロケーション。晴れた日は真っ赤に染まった夕日を眺めながら、ゆったりとした時間を堪能できるだろう。

タリカーナ村櫛ビーチ|静岡県

▲オーナーが手づくりしたシャワールーム。残念ながら水シャワーなので、夏場の利用が中心だ。シャワーブースの脇に上水道を引いた小さな流しが1つある。

すばらしいロケーションだが、共用設備は十分とはいえない。シャワーは水のみ。トイレは近くの大型駐車場にある公衆トイレを利用する。洗い場も水道と流し台が1つあるのみ。排水処理施設がないため、油や食材カスは流せず、洗い物には備え付けの泡石鹸しか使用できない。つまり、美しいロケーション以外は何もない。それでも、このすばらしい景観には一見の価値がある。

週末の昼間はカフェも営業中。晴れた日は湖岸のテーブルに座りながら、雨の日や寒い日は2棟設置されたテントの中で1杯500円のスペシャリティコーヒーを味わうのもいいだろう。管理棟はアウトドア用品のセレクトストアも兼ねているので、ふらりと立ち寄るだけでも楽しめる。ぜひ一度、この空間を味わってみてほしい。

なお、一般営業は週末(土曜日の12時から日曜日の18時まで)限定なので、ご注意を。週末はデイキャンプにも対応している。

タリカーナ村櫛ビーチ|静岡県

▲天気がよければオープンテラスがおすすめ。浜名湖の湖岸でおいしいスペシャリティコーヒーが楽しめる。

タリカーナ村櫛ビーチ|静岡県

▲キャンプの受付を兼ねたアウトドア用品のセレクトストア。オリジナルのアウトドア用品「タリカーナ」ブランドなどを中心に、キャンプ用品なども購入できる。

タリカーナ村櫛ビーチ|静岡県

▲週末はバー/カフェも営業しているので、気軽に立ち寄れる。

タリカーナ村櫛ビーチ|静岡県

タリカーナ村櫛ビーチ|静岡県

タリカーナ村櫛ビーチ|静岡県

VIEW|景観
浜名湖の湖岸に広がる小さなキャンプ場。目の前に湖面が広がる水際にキャンプサイトが設けられている。地面は手入れの行き届いた芝生が全面に敷かれている。

FOOD and DRINK|食料・飲料
浜松の市街地に食料や飲料の調達はさほど苦労しない。最寄りのコンビニは約5.4km(クルマで約8〜9分)。クルマで12〜13分の距離に大型のスーパーもある。

ACCESS|交通
東名高速道路・舘山寺スマートICを利用すると、キャンプ場まで約10km、クルマで14〜15分の距離だ。名古屋市内からは約110km、同約100分。

ADVICE|ひとことアドバイス
上下水道がないため、食事で使った食器などはペーパーで拭いて燃えるゴミとして持ち帰るのがいい。

タリカーナ村櫛ビーチ|TARI CANHA MURAKUSHI BEACH
営業期間通年
定休日月曜日から金曜日(大型連休は営業)
サイト数区画サイト:8区画
所在地〒431-1207 静岡県浜松市西区村櫛町5747-1
予約方法インスタグラム、フェイスブック、メール
チェックイン12:00
チェックアウト11:00(デイキャン指定日は当日18:00)
地面芝生
参考料金7920円(おとな2名利用時の税込合計料金)
電話番号なし
WEBサイトhttps://www.instagram.com/taricanha/
備考入場料 大人1名:1720円(デイキャン指定日は770円)
子ども(小・中学生)1名:1210円(デイキャン指定日は550円)
サイト料 プライベートサイト:4400円(デイキャン指定日は1980円)定員7名
ミニマルサイト:1650円(デイキャン指定日は770円)定員1名
電源オプション:1540円(デイキャン指定日は770円)
設備
区画サイトフリーサイトAC電源車両搬入オートキャンプ簡易宿泊棟
×××
水回り付宿泊棟ペットドッグラン焚き火直火炊事場
××××
給湯ゴミ捨てコインシャワー風呂・温泉洋式水洗トイレ洗浄機能付き便座
××××××
BBQ設備洗濯機乾燥機自販機管理棟24時間管理
×××××
売店Wi-Fiレストランレンタル
××××

注意営業内容は変更されている場合があります。詳細は各施設に直接お問い合わせください。

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO / KOSUKE ARAI
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|全国キャンプ場ガイドブック 2022-2023
UPDATE|2023年6月

Copyright © Camp Goods Magazine
本WEBサイトにて掲載されている写真及びテキストの無断転載を禁じます。

関連記事

新着記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


人気ランキング

  1. 1

    INITIUM(イニティウム)|広島県|店主の趣味を反映させたガレージブランドに強い専門店

  2. 2

    バスプロショップ(アメリカ)|まるで巨大なテーマパーク!? 全米最大級のアウトドアショップ

  3. 3

    LOG/ログ(福島県)|サウナとキャンプを楽しめる、体験型アウトドアリゾート施設

  4. 4

    電波の届かないキャンプ場でも、これで安心!|スターリンクローム(STARLINK ROAM)

  5. 5

    REI(アメリカ)|スタイリッシュなアウトドア用品店

最近の記事

  1. キャンプグッズ・マガジン vol.38|10月30日発売

  2. キャンプグッズ・マガジン vol.37|6月28日発売

  3. もっと気軽にバイクで楽しむアウトドアスタイル 手ぶらで楽しむ“焚き火時間”|ロイヤルエンフィールド・ハンター350

  4. キャンプグッズ・マガジン vol.36|4月30日発売

  5. キャンセル分追加募集中【5月25日〜26日】LAND CRUISER CAMP OUT FUJI 2024|ランドクルーザー・キャンプアウト富士2024

TOP