短く刈り込まれた牧草地をやさしく包み込むように囲んだ森。南蔵王国定公園に位置した「グリーンパーク不忘」は、すばらしい景観の下でキャンプを楽しめる場所だ。広々とした施設内では釣りやバーベキューも楽しめるなど、日帰り利用にも最適といえるだろう。
不忘と書いて、「ふぼう」と読む。もともとは2003年に釣り堀としてオープン。釣客で賑わい始めると、野営やキャンプをしたいとの要望が増え、自然発生的にキャンプスペースが生まれた。その後もキャンプ利用は増加、5~6年前からは周辺の整備を加えて本格的にキャンプ場として稼働を始めたのが「グリーンパーク不忘」だ。
標高600mの森の中に広がる施設は、なんと敷地面積7万坪を誇る。この内、メインのキャンプサイトは「第1キャンプサイト」と呼ばれており、場内の南東部に位置している。場内は自然地形をそのまま生かした設計で、まるで広大な牧草地。全体になだらかに傾斜がついたフリーサイトになっている。短く刈り込まれた牧草は、なによりも目に美しく、キャンプ気分を盛り上げてくれることだろう。
繁忙期はさらに釣り堀を挟んで西側に広がる「第2キャンプサイト」も利用可能。こちらは奥に向かって狭くなる二等辺三角形の地形になっており、最深部の周囲は木々に囲まれている。手前は広々としているが、奥に向かうほど林間へと変わるフリーサイトだ。
広大な敷地はまだまだ未開発。加えて、オーナーの意向で子どもが存分に遊べるスペースとして、キャンプサイトとしては開放していない広場も多数残されている。
共用設備は「第1キャンプサイト」から近い管理棟付近に水洗式・男女別のトイレ棟と、小ぶりな炊事棟がそれぞれ1つずつある。設営する場所にもよるが、「第2キャンプサイト」からはやや距離があるので、空いている時は「第1キャンプサイト」を利用する方が便利だろう。この「第2キャンプサイト」にもトイレや炊事場を建築する予定があるそうだ。
天気がいい日は壮大な蔵王を見上げることもできる「グリーンパーク不忘」は、東北らしい美しい景観の中で楽しめるキャンプ場だ。仙台市内からなら1時間ほどと、交通の便もよく、今後さらに人気が高まりそうなキャンプ場である。
VIEW|景観
宮城県と山形県にまたがる奥羽山脈の連山「蔵王山」の東南部に位置するキャンプ場。南蔵王国定公園に属しており、標高は約600m。場内は広大な芝生のフリーサイトが中心。周囲は森に囲まれており、四季折々の自然を感じることができる。
FOOD and DRINK|食料・飲料
最寄りのコンビニは約16km、クルマで22〜23分ほどの白石市・市街地に複数ある。市街地にはファストフードやスーパーもあり、飲料・食料など大抵のものは揃う。なお、薪や炭などはキャンプ場でも販売している。
ACCESS|交通
東京・仙台のどちらからも、東北自動車道・白石ICを利用するのが便利だ。ICからキャンプ場までは約18km(クルマで約25分)。山形市内からの場合は山形自動車道・宮城川崎ICを利用して約28km(同約40分)。蔵王山頂までは約36kmだ。
ADVICE|ひとことアドバイス
「グリーンパーク不忘」だけに限らないが、夏季は虻やブヨが多いため、虫除けはを持参しよう。蔵王連山を見上げる奥側からの景観がいいが、奥側にはポニーが飼われているため特にブヨが多い。
グリーンパーク不忘|GREENPARK FUBOU | |
営業期間 | 4月~11月 |
定休日 | なし |
サイト数 | フリーサイト:50組 |
所在地 | 〒989-0733 宮城県白石市福岡八宮不忘山3-167 |
予約方法 | WEB |
チェックイン | 13:00 |
チェックアウト | 11:00 |
地面 | 芝生・草 |
参考料金 | 2400円( 大人2名利用時の税込合計料金) |
電話番号 | 0224-24-8151 |
WEBサイト | https://www.greenpark-fubou.com |
備考 |
設備 | |||||
区画サイト | フリーサイト | AC電源 | 車両搬入 | オートキャンプ | 簡易宿泊棟 |
× | ◯ | × | ◯ | ◯ | × |
水回り付宿泊棟 | ペット | ドッグラン | 焚き火 | 直火 | 炊事場 |
× | ◯ | × | ◯ | × | ◯ |
給湯 | ゴミ捨て | コインシャワー | 風呂・温泉 | 洋式水洗トイレ | 洗浄機能付き便座 |
× | × | × | × | ◯ | × |
BBQ設備 | 洗濯機 | 乾燥機 | 自販機 | 管理棟 | 24時間管理 |
◯ | × | × | ◯ | ◯ | × |
売店 | Wi-Fi | レストラン | レンタル | ||
× | × | × | ◯ |
注意 | 営業内容は変更されている場合があります。詳細は各施設に直接お問い合わせください。 |
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|テーマで選ぶ全国キャンプ場ガイドブック 2022-2023
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