とままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場(北海道)|日本海を一望する、高台に広がるオートキャンプ場

北海道

日本海沿岸を南北に結ぶ日本海オロロンルート。石狩方面から稚内に向かって北進する途中に高台に位置した「とままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場」がある。高規格ともいえる設備の整ったキャンプ場には道の駅も隣接し、海を望む天然温泉のお湯も楽しめる。

とままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場(北海道)

▲キャンプ場は高台の丘の上にあり、日本海に浮かぶ夫婦島(天売島・焼尻島)や国内最大級の風車群を望める。時間があれば隣町の羽幌町から天売島・焼尻島へのフェリー(1日1〜6便)を利用して渡島してみるのもいいだろう。

日本海オロロンラインは国道231号線、同232号線、道道106号線などを総称した、北海道日本海沿岸を南北に繋ぐルートである。

南側の起点となる石狩市から北側の稚内市までおおよそ290kmの距離があり、日本海の眺望を楽しめるドライブルートとしてもよく知られている。

「とままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場」があるのは、そのオロロンルート沿い、苫前町の市街地だ。

とままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場(北海道)

▲センターハウス(管理棟)。コインシャワーなどの共有施設はセンターハウスに集中している。

日本海側にこんもりと盛り上がった丘の上に位置しており、高低差を生かした絶景が楽しめる。

さらに「道の駅 風Wとままえ」や美しく整備された海水浴場「とままえ夕陽ヶ丘ホワイトビーチ」にも隣接していることから、夏休みシーズンになると数多くのキャンパーで賑わう場所だ。

札幌市内からでもクルマで2時間強の距離にあることから、道央エリアからの来場者も多い。

とままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場(北海道)

▲1泊2050円で利用できるリーズナブルなオートキャンプサイトB。

キャンプサイトの設備も充実している。車両の乗り入れ・横付けができるのは100V/20Aの電源や専用の炊事ユニットが備わるオートキャンプサイトA(21区画)と、全面芝生のオートキャンプサイトB(50区画)の2種。

前者は場内中央にあるセンターハウスの北側に位置しており、占有スペースも200㎡以上ある贅沢なサイト。駐車スペースも広いので大きめのキャンピングカーでも利用できるだろう。

とままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場(北海道)

▲オートキャンプサイトAには炊事ユニットが区画毎に用意されている。

一方の後者はセンターハウスの南側に位置しており区画毎に駐車スペースがあるものの、テントの設営スペースは明確に区分けされていない。

間口は狭いが奥行きのある縦長の区画となり、概ね60平米程度のスペースで、電源などの専用設備はない。

共有スペースは場内中央のセンターハウスに集中しており、室内にトイレ、シャワー、ランドリー、炊事場などが用意されている。

また、オートキャンプサイトAのエリアには別途トイレ棟が用意されており、洗浄機能付きの水洗・洋式トイレも利用できる。他にも二輪車(オートバイや自転車)で訪れるキャンパー向けに、センターハウスの南側にフリーテントサイトが用意されている。

とままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場(北海道)

▲オートキャンプサイトAには専用のトイレ棟も備わる。男女別の清潔感のあるトイレは洗浄機能付きの水洗・洋式トイレだ。

キャンプサイトは舗装路面の園路を除いてどこも美しい芝生。海側は風除けのために土盛りをしてあり、テントから直接日本海を望むことはできないが、見渡すかぎり視界を妨げるものはほとんどない開放的な雰囲気だ。

ただし、日除け・風除けになりそうな樹木がほとんどないため、直射日光を避けるタープや風除けの陣幕などをしっかりと設置するといいだろう。概ね、日本海側の海沿いにあるキャンプ場はどこも風が強い日が多いからだ。

とままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場(北海道)

▲日本海側の海沿いにあるキャンプ場は風力発電があるくらいだから、どこも風が強い。

とままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場(北海道)

▲管理棟脇のゴミステーション。分別してあれば、ゴミも引き取ってくれる。

とままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場(北海道)

▲設備の整ったオートキャンプサイトAは、とにかく広々としている。全部で21区画あり、100V/20A電源・炊事ユニット付き。

とままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場(北海道)

▲キャンプ場全体が海沿いの丘の上にある。海岸側の苫前港との高低差は40〜50mあるため、遠くまで見通せる眺望が実現している。焚火は区画内の炉内のみ可。

とままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場(北海道)

▲隣接する道の駅には天然温泉があり、湧出温度46度の塩化物強塩泉が楽しめる。日帰り入浴は大人500円(小人250円)。(写真提供:苫前町)

とままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場(北海道)

▲オートキャンプサイトAの炊事ユニット。水道と大きめの流しが備わっており、ユニットの横に電源が用意されている。

とままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場(北海道)

▲センターハウス内にある炊事場。

とままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場(北海道)

▲炊事場に給湯はないが、水道と流しが揃っており十分なスペースが確保されている。

とままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場(北海道)

▲5分200円で利用できる温水コインシャワーや、30分200円の洗濯機、20分100円の乾燥機なども備わる。Wi-Fiもセンターハウス付近では利用できる。

VIEW|景観
道の駅「風Wとままえ」に隣接した高台に位置するオートキャンプ場。西側にある苫前港とは40mほどの高低差があり、名称の通り場内からは日本海に沈んでいく夕日が楽しめる。場内は樹木がほとんどない芝生の広場。背後にある苫前町方向も見渡せる。

FOOD and DRINK| 食料・飲料
キャンプ場は市街地の北端に位置しており、苫前町の中心まで1kmほど。最寄りのコンビニも町内にあり1.1km(クルマで約3分)の距離だ。スーパーは隣の羽幌町にあり、6.4km(同約7〜8分)。隣接する道の駅では食事・入浴(天然温泉・露天風呂)・買い物も可能。

ACCESS |交通
石狩から日本海沿岸を通過して稚内を目指す日本海オロロンライン(国道232号線)沿い。北進する場合、苫前の市街地を通過した町の北側にあり、国道沿いに入口がある。道の駅を目指すとわかりやすい。札幌からは約200km、稚内からは約140km。共に2時間超の距離だ。

ADVICE|ひとことアドバイス

 

オートリゾート八雲|AUTO RESORT YAKUMO
WEBサイトhttp://www.town.tomamae.lg.jp/section/shokouroudou/lg6iib0000000xi7.html
所在地〒078-3702 北海道苫前郡苫前町字栄浜67-1
営業期間4月~10月まで(年度によって異なる)
定休日なし
電話番号0164-64-2339(開場期間中)
0164-64-2212(苫前町役場商工労働観光課 ※開場期間前の平日のみ)
サイト数区画サイト:71区画、フリーサイト:10組
参考料金4250円(大人2名利用時の参考料金)
予約方法電話
チェックイン12:00~17:00
チェックアウト11:00
地面芝生
備考オートキャンプサイトA(電源付き):4250円
オートキャンプサイトB:2050円
フリーテントサイト:500円(※バイク・自転車・徒歩利用者のみ)
シャワー(温水):200円(5分間)
コインランドリー(洗濯機):200円(30分間)
コインランドリー(乾燥機):100円(20分間)
※ペットの持ち込み禁止
※カラオケ及び発電機の使用禁止
※たき火・直火・打ち上げ花火禁止
設備
区画サイトフリーサイトAC電源車両搬入オートキャンプ簡易宿泊棟
×
水回り付宿泊棟ペット共用ドッグラン焚き火直火炊事場
×××××
給湯ゴミ捨てシャワー風呂(温泉)洋式水洗トイレ洗浄機能付き便座
×◯※隣接する道の駅内
BBQ設備洗濯機乾燥機自販機管理棟24時間管理
×××
売店Wi-Fiレストランレンタル
×××

注意営業内容は変更されている場合があります。詳細は各施設に直接お問い合わせください。

掲載されている写真は取材時のものです(以下のPUBLISHED参照)。現況と異なる場合がありますので、必ず最新の状況を施設で確認してください。

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2020
SOURCE|Camp Goods Magazine vol.13

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