アクアグリーンビレッジANMON(青森県)|世界遺産・白神山地まで徒歩5分、絶景への入口となる川沿いのキャンプ場

東日本

世界遺産の白神山地ではすばらしい自然環境を保全するためにも、クルマでの入山やオートキャンプは原則禁止されている。その点、世界遺産登録地域から徒歩5分という「アクアグリーンビレッジ ANMON」は、キャンプを楽しみながら白神山地の絶景地へ足を運べるというベースキャンプにはうってつけの場所といえるだろう。

アクアグリーンビレッジANMON(青森県)

▲オートキャンプ場は区画サイズごとに「特」から「小」まで4種類。さらに川原のフリーサイト(2023年は休止)は1泊テント1張500円で利用できるリーズナブルなキャンプ場だ。

1993年にユネスコにより世界遺産として認定された白神山地は、秋田県の北西部から青森県南西部にまたがる、13万ヘクタールにも及ぶ広大な山地帯だ。

東京23区の2倍もあるその広大なエリアには、世界最大級のブナの原生林が分布しており、四季折々のすばらしい景観を楽しむことができる。

「アクアグリーンビレッジ ANMON」があるのは、その白神山地の登山口から徒歩5分という場所。

アクアグリーンビレッジANMON(青森県)

▲オートキャンプサイトは区画化されているがどれも広々としている。電源はない。

敷地は岩木川の支流のひとつである暗門川沿いに広がっており、9棟のコテージを筆頭に、区画化されたオートキャンプ場(16区画)と、暗門川の川原に広がるフリーサイトが備わっている。

区画サイトは場所によって占有面積が異なり「特大」「大」「中」「小」と大小合わせて4種類。料金はサイトの大きさと比例するが、一番大きな区画を選んでも税込2300円というリーズナブルな設定だ。

また、センターハウスからオートキャンプ場までの敷地内はどこもしっかりとした舗装路で、川原のフリーサイトも未舗装ながらもよく整地されていることから、乗用車でも気軽に立ち入れるだろう。

アクアグリーンビレッジANMON(青森県)

▲暗門川沿いに広がる「フリーサイト」。こちらは好きなようにテントやタープを張れる上、料金も1泊1張500円と格安。(2023年は休止)

共用施設は炊事棟と水洗式のトイレ(和・洋式)がオートキャンプ場の中央に設けられている。

風呂はセンターハウス側にある「暗門の湯」が利用可能で、ゆったりとした湯船に浸かってリフレッシュできる。

残念ながらキャンプ場から直接白神山地の絶景が堪能できるわけではないが、観光拠点としても大変便利なキャンプ場だ。

なお、キャンプ場の営業期間は7月1日から9月末までのわずか3ヶ月間。また人工温泉「暗門の湯」の営業は9時から17時まで(10月は9:00~16:00。宿泊者は6:00~21:00まで利用可)。レストランも食事は16時30分までと、終了時間が早いので、タイムスケジュールを確認しながら利用しよう。

アクアグリーンビレッジANMON(青森県)

▲センターハウスがキャンプの受付。棟内に売店やレストランもある。

アクアグリーンビレッジANMON(青森県)

▲場内入浴施設の「暗門の湯」は人工温泉。

アクアグリーンビレッジANMON(青森県)

▲場内には迷路のような階段を登り降りしたり、滑り台で競争したり、自然に囲まれた遊具のある「わんぱく砦」もある。

アクアグリーンビレッジANMON(青森県)

▲炊事棟内に洗い場もある(給湯はない)。トイレも隣接している。

アクアグリーンビレッジANMON(青森県)

▲アクセス路によってはかなりの山路を通過する場合もある。写真は秋田側からアクセスした「西目屋二ツ井線」。

VIEW|景観
キャンプ場から直接白神山地の絶景が望めるわけではないが、周囲は手付かずの大自然が広がる。森と川に囲まれたキャンプ場のすぐそばを暗門川が流れている。

FOOD and DRINK| 食料・飲料
周囲に食料・飲料の調達できる店舗はない。最寄りのコンビニは約20km(クルマで約30分)。大きなスーパーはさらに30km離れた弘前市内まで走った方がいい。携帯電話の電波はDoCoMoとau(一部)のみ。他社は圏外。WiFi環境もない。

ACCESS |交通
東京から約700km(クルマで約9時間)、盛岡からでも180km以上あり、3時間ほど。最寄りの高速道路は東北自動車・大鰐弘前ICで、約44km(同約60分)だ。

ADVICE|ひとことアドバイス
炊事棟やトイレに近いオートキャンプサイトもいいが、たっぷっりと自然の中でキャンプを楽しめる川原のフリーサイトがおすすめ。暗門川での水遊びも楽しめる。(編集部注:2023年は川原フリーサイトは閉場)

アクアグリーンビレッジANMON|AQUA GREEN VILLAGE ANMON
WEBサイトhttps://www.anmon-shirakami.com
所在地〒036-1424 青森県中津軽郡西目屋村大字川原平大川添417
営業期間7月〜9月
定休日営業期間中は定休日なし
電話番号0172-85-3021
サイト数区画サイト:16区画 他にフリーサイトあり
参考料金1700円(大人2名利用時の税込合計料金)
予約方法WEB
チェックイン12:00〜
チェックアウト〜10:00
地面芝生・草・土・砂利
備考特サイト:2300円 / 大サイト:2000円
中サイト:1700円 / 小サイト:1500円
川原キャンプ(フリーサイト)テント1張:500円
暗門の湯:550円(大人)/ 350円(小人 ※小学生および65歳以上)
※区画サイトは焚き火台を使用することで焚き火が可能。フリーサイトは「直火可能」
※シャワーは「暗門の湯」内
※日帰り利用料金も設定あり
※2023年は川原フリーサイトは閉場
設備
区画サイトフリーサイトAC電源車両搬入オートキャンプ簡易宿泊棟
×
水回り付宿泊棟ペット共用ドッグラン焚き火直火炊事場
×◯※川原のみ可
給湯ゴミ捨てシャワー風呂洋式水洗トイレ洗浄機能付き便座
×××
BBQ設備洗濯機乾燥機自販機管理棟24時間管理
×××
売店Wi-Fiレストランレンタル
×

注意営業内容は変更されている場合があります。詳細は各施設に直接お問い合わせください。
掲載されている写真は取材時のものです(以下のPUBLISHED参照)。現況と異なる場合がありますので、必ず最新の状況を施設で確認してください。

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2021
SOURCE|全国キャンプ場ガイドブック 2021-2022

Copyright © Camp Goods Magazine
本WEBサイトにて掲載されている写真及びテキストの無断転載を禁じます。

関連記事

新着記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


人気ランキング

  1. 1

    キャンプ・アンド・キャビンズ山中湖(山梨県)|2023年、もっとも注目すべきキャンプ場がグランドオープン

  2. 2

    The Country Sunset(ザ・カントリー・サンセット)|千葉県|房総半島・茂原にオープンしたガレージブランドの新拠点

  3. 3

    キトウシ(来止臥)野営場(北海道)|断崖絶壁から太平洋を見下ろす「上級者向け」絶景の野営場

  4. 4

    燈人(トモシビト)|沖縄県|沖縄・那覇市内に立地する希少なキャンプ用品専門店

  5. 5

    オートキャンプ竜門(大分県)|趣向を凝らした貸し切り家族湯も必見! 設備の揃った温泉付きキャンプ場

最近の記事

  1. キャンプグッズ・マガジン vol.36|4月30日発売

  2. キャンセル分追加募集中【5月25日〜26日】LAND CRUISER CAMP OUT FUJI 2024|ランドクルーザー・キャンプアウト富士2024

  3. キャンプグッズ・マガジン vol.35|2月29日発売

  4. 【5月25日〜26日】LAND CRUISER CAMP OUT FUJI 2024|ランドクルーザー・キャンプアウト富士2024

  5. 彩り豊富なヘルシーラビゴットソースとサーモン焼き

TOP