沖縄本島・那覇の市街地にあるキャンプ用品店「燈火(トモシビト)」。バイク店の1階フロアで営業する店舗は、燃料などの消耗品から人気のガレージブランドまで幅広い品揃えが特徴。さらに琉球ガラスを用いたカスタムグローブなど、ギアマニアが訪れても満足できる“MADE IN OKINAWA”のオリジナルアイテムも豊富に揃っている。

▲「燈人」は「YSP那覇曙」店内の1階フロアにある。建物外観に「アウトドア」「キャンプ」「燈人」などの文字はないため、訪問時は写真の外観を頼りにしよう。
東京・羽田から直線距離で1500km超。航空機または船舶を使うしか交通手段のない沖縄。旅行のついでにキャンプを楽しもうと思っても、ガス缶や燃料類は航空機では運べないし、ナイフやライター類の持ち込みにも制限がある(一般的にナイフは預け入れのみ可。ライター類は機内持ち込みのみ可)。
沖縄本島には美しい海辺に広がる絶景のキャンプ場が多いが、こうした理由からいざ現地でキャンプを楽しもうと思ったら、燃料類などは現地調達を検討するしかない。
ところが、OD缶ひとつとっても沖縄では取り扱っている店舗が少ない。ましてや本格的なキャンプ用品ともなれば、これまた貴重な専門店で入手を試みるしか手段がないのである。

▲「YSP那覇曙」店内の1階の入口。バイクに混じってキャンプ用品が展示・販売されている。バイク用品はもちろん、レンタルバイクも用意されている。
ここで紹介する「燈人」は、2019年にバイク販売店の「YSP那覇曙」店内にオープンした、沖縄では数少ないキャンプ用品専門店のひとつ。
那覇空港からクルマで15分ほどという交通の便がいい立地にあるため、レンタカーをピックしたらそのまま店舗へ直行。必要な装備を調達して、目的地のキャンプ場へ向かうということもできる場所だ。
もともとツーリングに必要な装備としてアウトドア用品を揃え始めたのが開店のきっかけ。現在も運営は「YSP那覇曙」が行っており、レンタルバイクを組み合わせてキャンプ&ツーリングなんて楽しみ方もできるそうだ。
キャンプ用品を取り扱う「燈人」としての占有スペースは、その「YSP那覇曙」1階フロアの半分ほど。

▲ブルートやソーの大型バケツやAOクーラー製ソフトクーラーなど、大小さまざまな製品が揃う。
大型のクーラーボックスから燃料類やナイフまで、キャンプに必要なアイテムはほとんど揃っているのが大きな特徴だ。
場所柄、特定のブランドにこだわるというよりは、むしろアイテムを幅広く取り揃えることを意識しているそうだが、それでもアシモクラフツやサンゾクマウンテンなど、人気のガレージブランドも豊富に取り揃えている。
客層は地元のキャンパーから観光のついでに立ち寄る外国人まで千差万別。「ここなら目当ての商品があるかも」と、出張のついでに訪れるサラリーマンも増えているそうだ。

▲フュアハンドやデイツなど、定番のオイルランタンは各色が揃う。燃料のパラフィンオイル、イワタニプリムス、ミニマルワークス製のランタンも在庫。
「燈人」では、琉球ガラスを用いたランタングローブや、独自ブレンドの泡盛など、オリジナルアイテムの企画・製作にも力を入れているほか、地元の作家が製作するアイテムも豊富に取り扱えている。
現地でキャンプをしなくても、観光のついでに立ち寄って、土産代わりにキャンプ用品を手に入れるのもいいだろう。
次のページでは取り扱い商品の一部をご紹介しよう。

▲沖縄では冬でも必要になる虫除け・香取線香も「燈人」では取り揃えている。強力防虫香のパワー赤函・森林香も取り扱う。

▲ほりにしを筆頭にしたアウトドアスパイスも取り揃えている。

▲モーラナイフは各種・各サイズを揃える。刃物類はほかにもオピネル製ナイフ、鉈や斧も各モデルを在庫している(本州からの場合は購入後の持ち帰り方法も考えよう)。

▲ランタンだけでなく、ランタンケースも各種あり。

▲シェラカップや調理器なども各種揃っているので安心。

▲航空機では運搬できないOD缶、CB缶は沖縄では貴重なアイテム。こうした消耗品も取り扱っている。
次のページでは取り扱い商品の一部をご紹介しよう。
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