「INITIUM」とはラテン語で「始まり」という意味。「CAMP」という言葉も、もともとラテン語が発祥であることから、同じラテン語に由来した店名に決めたという。広島県三原市にオープンしたばかりの新店舗は、山陽エリア待望のガレージブランドを中心としたアウトドア・セレクトショップ「イニティウム」だ。

▲国道185号線に面した「イニティウム」の店舗。JR山陽本線・三原駅から徒歩数分の距離だ。
中国山地に点在するキャンプ場から瀬戸内海に浮かぶ島々での“島キャンプ”まで、山あり・海ありと、豊かな自然に囲まれた広島県でガレージ系キャンプ用品の専門店として営業するのが「イニティウム」だ。
2022年9月にオープンした店舗があるのは、広島県東部の三原市。広島市中心部からはクルマで約1時間。岡山市からも90分ほどという山陽エリアの代表的な都市からもアクセスのいい場所だ。
店主はもともと広島県で生まれ育ったという宮下さん。長らく東京でアパレルの輸入販売やペットサロンを営んできたが、地元が恋しくなりUターン。同時に趣味として親しんできたキャンプ用品を取り扱う専門店として開業に至ったという。
東京にいた頃からハマりはじめたというキャンプは、主にガレージブランド製品を中心にコレクションしてきたことから、店舗の品揃えも自然とガレージが中心になった。

▲中央にフォルボットのフォールディングカヌーを配置した店内。ソーのコンテナやカラードされたシェルコンなど、アースカラーの商品が中心だ。
床面積30坪という、ちょうどいいサイズの店内には壁までびっしりと商品がディスプレイされており、フォルボットのフォールディングカヌーやソーのコンテナなども、スペースを上手に活用しながら展示されている。
店主の宮下さんは「SNSでしか見たことがないようなガレージブランドのギア類を、実物を見て・触って・選んで購入してもらえるようなお店にしたいと思っています」と抱負を語る。
店内にはネルデザインワークス、ログ、サンゾー工務店など、人気ブランドの商品も並ぶ。

▲私物も含めた参考商品も並ぶ壁面のディスプレイラック。ナチュラルマウンテンモンキーズのマイスターシートは各色が揃っている。
「人気のアイテムは入荷数も限られますので、当面は少しでも多くの人に実物を見て欲しいということから、サンプルとしてしばらくの間、展示することも考えています」と、入荷数の少ないギア類に関しては、独自の配慮も検討しているそうだ。
今後は地元でモノづくりをしている人たちと交流しながら“広島ならではのオリジナルギア”も企画していきたいと語る。
付近のしまなみ海道沿いには、美しい瀬戸内海を背景に“島キャンプ”ができるところも多いので、キャンプ場の情報収集を兼ねて訪れるのもいいだろう。
JR山陽本線・三原駅から徒歩数分、駐車場も完備した店舗を、ぜひ一度覗いてみてはいかがだろうか。

▲ノラズのテーブルやオールドシーのウッドカップなども販売アイテムだ。実際のキャンプシーンをイメージしたディスプレイ。

▲店舗の一角には“あくまでも趣味”というアガベや塊根植物が栽培されている。

▲定期的に入れ替える予定というテント類。テントは取扱いブランドを徐々に拡大中だ。
次のページでは取扱商品の一部をご紹介しよう。
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