おだぎりガーデン(栃木県)|1万2000坪の場内に広がる、野趣にあふれた手作りのツリーハウス

東日本

ちょっと歪んでいたり隙間があいていたり、手作りされたツリーハウスの数々はどれも老齢のオーナーが10年の歳月をかけて完成させた作品だ。「おだぎりガーデン」は数多くのキャンプ場が軒を連ねる那須塩原エリアでも際立つユニークな存在。電話ではちょっとぶっきらぼうなオーナーが笑顔で迎えてくれる、野趣にあふれた手作りのキャンプ場である。

おだぎりガーデン(那須)

▲20年前に1万3000坪というこの土地を購入。雑木林だった場所を開拓して造成・整地を行い、2013年に営業を開始した「おだぎりガーデン」。元々はオーナーの小田切さんが別荘として手に入れた場所で、今は立ち入り禁止にしている3階建てのツリーハウス(K棟)がその名残だ。

国内にはさまざまなスタイルのキャンプ場がある。里山をそのままに、ありのままの自然を楽しむことを主にした施設もあれば、すべての利用者が安全に楽しめるように徹底的に管理・運営される施設もある。どちらが良いのかという正解はなく、利用者の理想とキャンプ場のスタイルが合致することが大切だ。

そういう意味で「おだぎりガーデン」は利用者を選んでしまうかもしれない。予約は電話のみ。ちょっとぶっきらぼうな電話応対はオーナーの小田切さんが一人で切り盛りしているからだ。至れり尽くせりのサービスは期待できないし、場内が安全で怪我のないように徹底されているわけでもない。

おだぎりガーデン(那須)

▲場内最新部のO棟からP棟方向を写したもの。隣地との境界にきれいな小川が流れている。場内は広葉樹が中心で冬季は日差しを受け、夏季は遮ってくれる。

木製の手すりは棘が刺さることもあるだろうし、急な階段を踏み外したり、頭上の梁に頭をぶつけてしまったりするかもしれない。室内に虫がいたり、夏は暑かったり、清掃が行き届いていない場所があるかもしれない。でも、そんないくつかの事柄に対して、おおらかに受け止められる利用者なら、ここはまさに思い出に残るような滞在を楽しめる場所だ。

場内には24の宿泊棟があり、内22棟はツリーハウスになっている。建物はどれもオーナーが10年の歳月をかけて手作りしてきたもので、いずれも素朴な風合いの木造建築になっている。

おだぎりガーデン(那須)

▲「おだぎりガーデン」の入口。トレーラーハウスと手作りの看板が目印だ。

建屋の下に焚き火を楽しめるスペースを設けたタイプが多いが、中には小川の真上に建築された涼しげなタイプもある。じつはオートキャンプも楽しめるのだが、ここではぜひこれらのツリーハウスを利用してみてほしい。

宿泊棟はどれも4畳半ほどの室内スペースになっており、定員は4~5名。設備は照明のみで、電源コンセントの付いているタイプも一部にある。ツリーハウスは予約時に選べるので、希望があれば電話で伝えてみよう。

共用設備は洋式水洗トイレのあるトイレ棟と水道と流し、電子レンジのある炊事棟のみ。入浴施設はないが、周辺に日帰り入浴のできるホテルがある。また、WEBサイト上にはカフェの表示が残っているが、現在飲食の営業はしていないのでご注意を。

ツリーハウスは、トイレに行くたびに階段を上り下りするなど、構造上の不便もあるが、その宿泊体験はきっと子どもたちにとって忘れ得ぬすばらしい思い出になることだろう。

おだぎりガーデン(那須)

▲オートキャンプのできる「テントサイト」。緩やかに区画化されているが、実際は空いているスペースを自由に使える。予約時に場所などの希望を伝え、現地で確認しよう。地面は草と土。新たに造成しているテントサイトは土と赤砂利だ。

おだぎりガーデン(那須)

▲ツリーハウスO棟の室内は照明がひとつあるだけ。2面に窓があるので、明るく通気性もいい。

おだぎりガーデン(那須)

▲ツリーハウスのO棟。野趣にあふれた手作りの木造建築だ。実は取材前日に発生した地震で那須エリアも震度5弱を記録したが、建物はびくともしなかったという。

おだぎりガーデン(那須)

▲ツリーハウスO棟は一階部分が焚き火やバーベキューを楽しめるスペース。ドラム缶を半分に切った炉とビール瓶のケースが椅子代わり。ツリーハウスはペットの同宿も可能だ。

おだぎりガーデン(那須)

▲小川の上に建築されたツリーハウスもある。ツリーハウスの多くは小川の辺に建築されている。

おだぎりガーデン(那須)

▲「おだぎりガーデン」を西方向より東方向を写した写真。周囲を雑木林に囲まれているが、場内は木立を伐採した開放感のあるロケーションだ。

おだぎりガーデン(那須)

▲水道と流しのあるキッチン(炊事棟)。

おだぎりガーデン(那須)

▲炊事棟内。給湯はないが、水道と流し、冷蔵庫や電子レンジが備わっている。

おだぎりガーデン(那須)

▲個室が左右に4つ並ぶ男女兼用の洋式水洗トイレ。洗浄機能は付いていない。

VIEW|景観
芝生の畑と雑木林に囲まれた比較的平坦な地形。場内に小川が流れており、場所によっては木立に囲まれたエリアもあるが、どちらかといえば開放的なエリアが多い。場内には隣地の畑などが入り組んでいる。

FOOD and DRINK| 食料・飲料
最寄りのコンビニはキャンプ場から約4.1km(クルマで約8分)。大型のスーパーは約6.4km(同約11分)。「おだぎりガーデン」のWEBサイトにはカフェの表示があるが、現在は飲食の営業はしていないため、キャンプ場到着前に必要なものは用意しておきたい。

ACCESS |交通
東京都心からは東北自動車道を経由して約2時間20分。東北自動車・那須高原スマートICから約5.4km(クルマで約10分)。ETC非搭載の場合、東京方面からでは那須ICを利用して約11.7km(同約18分)。福島方面の場合は白河ICを利用して14.2km(同約22分)。

ADVICE|ひとことアドバイス
一般的なキャンプ場とは趣の異なる施設であり、その点は覚悟して利用したい。至れり尽せりなではないが、ユニークである事だけは間違いない。ちなみに、広々とした場内の中でも、敷地の一番奥のエリアがおすすめ。周囲を小川に囲まれており、森の景観の中に手作りのツリーハウスが建っている。

おだぎりガーデン|ODAGIRI GARDEN
営業期間通年
定休日不定休
サイト数フリーサイト:50組 宿泊棟:24棟
所在地〒325-0302 栃木県那須郡那須町大字高久丙4597-12
予約方法電話のみ
チェックイン12:00〜
チェックアウト~12:00
地面草・土・砂利
参考料金6000円(大人2名利用時の税込合計料金)
※オートキャンプ料金。ツリーハウスは1棟1万5000円
電話番号090-3316-0475
WEBサイトhttp://www13.plala.or.jp/nasu-treehouse/
備考オートキャンプサイト:(定員5名)6000円
ツリーハウスなどの宿泊棟:(定員5名)1万5000円
※場内にシャワーなどの入浴施設はないが、
近隣ホテルの入浴施設を割引利用できる(1名500円)
※WEBサイト上のオートキャンプ料金は旧料金。
本ページの料金(1組6000円)が正しい
※WEBサイト上に記載されているカフェは
現在営業していない
設備
区画サイトフリーサイトAC電源車両搬入オートキャンプ簡易宿泊棟
×
水回り付宿泊棟ペットドッグラン焚き火直火炊事場
×××
給湯ゴミ捨てコインシャワー風呂洋式水洗トイレ洗浄機能付き便座
××××
BBQ設備洗濯機乾燥機自販機管理棟24時間管理
××××
売店Wi-Fiレストランレンタル
××××

注意営業内容は変更されている場合があります。詳細は各施設に直接お問い合わせください。

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|Camp Goods Magazine vol.24

Copyright © Camp Goods Magazine
本WEBサイトにて掲載されている写真及びテキストの無断転載を禁じます。

関連記事

新着記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


人気ランキング

  1. 1

    コールマンから2024年新製品第一弾が発表!

  2. 2

    キャンプ・アンド・キャビンズ山中湖(山梨県)|2023年、もっとも注目すべきキャンプ場がグランドオープン

  3. 3

    キトウシ(来止臥)野営場(北海道)|断崖絶壁から太平洋を見下ろす「上級者向け」絶景の野営場

  4. 4

    【5月25日〜26日】LAND CRUISER CAMP OUT FUJI 2024|ランドクルーザー・キャンプアウト富士2024

  5. 5

    角島大浜キャンプ場(山口県)|美しい海岸沿いにある夏季限定営業のキャンプ場

最近の記事

  1. もっと気軽にバイクで楽しむアウトドアスタイル 手ぶらで楽しむ“焚き火時間”|ロイヤルエンフィールド・ハンター350

  2. キャンプグッズ・マガジン vol.36|4月30日発売

  3. キャンセル分追加募集中【5月25日〜26日】LAND CRUISER CAMP OUT FUJI 2024|ランドクルーザー・キャンプアウト富士2024

  4. キャンプグッズ・マガジン vol.35|2月29日発売

  5. 【5月25日〜26日】LAND CRUISER CAMP OUT FUJI 2024|ランドクルーザー・キャンプアウト富士2024

TOP