鏡沼海浜公園キャンプ場(北海道)|運が良ければ夕日に映える利尻富士も望める、道北らしい伸びやかな景色が広がるキャンプ場

北海道

開放的な芝生の広場と穏やかな表情をみせる鏡沼。好みや予算で選べる多彩なキャンプ施設が揃ったリーズナブルな「鏡沼海浜公園キャンプ場」は北海道最北端を目指すモーターサイクリストにも人気の高い施設だ。

鏡沼海浜公園キャンプ場(北海道)

▲「鏡沼海浜公園キャンプ場」は、もともと鏡沼を中心にした公園であり、バーベキューを楽しめる多目的施設やキャンプ場も併設されている。

天塩町(てしおちょう)は、道北部に位置する日本海沿岸の小さな町だ。石狩川に続く、道内第2位の長さを誇る大河・天塩川の河口に位置しており、その河口部では海岸沿いを約10kmも南流するという珍しい景観も楽しめる。その天塩町の中心部、天塩港の隣に位置するのが「鏡沼海浜公園キャンプ場」だ。

海岸沿いとはいえ、岸からは直線距離で300mほど離れており、途中に堤防や漁業関係の建物もあるため鏡沼湖畔からは日本海を直接望むことはできない。その代わり、目の前にはサッカー場3面分もある穏やかな鏡沼の景観が広がり、美しい芝生の広場が続く開放的なキャンプ場だ。

もちろん、高台にあるオートサイトまで歩けば日本海を一望できるし、運が良ければ利尻島・利尻山(利尻富士)が真っ赤に染まった美しい夕景を拝めるかもしれない。

鏡沼海浜公園キャンプ場(北海道)

▲予約なしで利用できるフリーサイトは1泊1張で500円。車両の乗り入れはできないが、すぐそばに駐車場があるので、荷物の運搬も苦にならないだろう。炊事棟やランドリー棟、共同トイレにも近い。

キャンプサイトは鏡沼を中心に西側にフリーサイトとキャンピングカーサイト、東側の高台には車両を横付けできるオートサイト(7区画)など。

フリーサイトはトイレや炊事棟にも近く、1泊1張500円。車両の乗り入れはできないが、駐車場はすぐそばだ。

また、場内西端のキャンピングカーサイトでは、車両の脇にテントを設営できる。こちらも1泊500円とリーズナブル。どちらも予約は不要だ。

鏡沼海浜公園キャンプ場(北海道)

▲駐車場の西側にあるキャンピングカーサイト。地面は土と芝のミックス。これで1泊500円はありがたい。

一方、電源(100V/10A)を完備したオートサイトだけは明確に区画化されており、予約制で1泊3000円。サイトは12×12m(144㎡)とたっぷりしたサイズで、鏡沼から一段高い位置に設けられている。

西側にはオートバンガローが5棟あり、窓からは天塩川河口と利尻富士を望むことができる。

鏡沼海浜公園キャンプ場(北海道)

▲4人用バンガローの室内。寝袋や簡易ベッド、マットなどのレンタルもあり。

他にも4人用バンガロー(7棟)や6人用バンガロー(5棟)、1泊200円で雨風を凌げるプレハブのライダーハウス(電源設備有、女性専用あり)など、予算や好みで選べる多彩な施設が揃っている。

共用施設はフリーサイト、オートサイトに炊事棟が各1つずつあり、トイレ棟も場内に合計4ヶ所ある。

なお、キャンプ場に隣接する「てしお温泉夕映」では、美肌効果やマッサージ効果もある茶褐色で珍しい天然温泉も楽しめる(有料)。

鏡沼海浜公園キャンプ場(北海道)

▲キャンプ場に隣接する「てしお温泉夕映」。日帰り入浴も可能。(写真提供:天塩町)

他にも西側の丘にはハマナス100万本を目標にボランティアが植栽活動を進めており、天気が良ければ周辺を散策してみるのもいいだろう。

伸びやかな空がより一層高く感じられる「鏡沼海浜公園キャンプ場」は、道北らしい開放感にあふれたキャンプ場だ。

鏡沼海浜公園キャンプ場(北海道)

▲オートサイトは区切られており、共用のトイレや炊事等も近い。電源や炉も用意された設備の整った空間だ。

鏡沼海浜公園キャンプ場(北海道)

▲トイレは男女別の水洗式・洋式。場内に5ヶ所用意されている。

鏡沼海浜公園キャンプ場(北海道)

▲炊事棟は屋根付きで水道と流しのみ。

鏡沼海浜公園キャンプ場(北海道)

▲炊事内には複数の洗い場が用意されている。

鏡沼海浜公園キャンプ場(北海道)

▲こちらも炊事棟。フリーサイト側とオートサイト側にそれぞれ1ヶ所ずつある。

鏡沼海浜公園キャンプ場(北海道)

▲バンガローの内部。寝袋や簡易ベッド、マットなどのレンタルもあり。

鏡沼海浜公園キャンプ場(北海道)

▲オートサイト側にある6人用のバンガロー。

鏡沼海浜公園キャンプ場(北海道)

▲予約は管理棟(写真)で受け付けている。チェックインが21:00までOKというのもありがたい。

鏡沼海浜公園キャンプ場(北海道)

▲棟内にはバーベキュー施設もあり、レンタル品も揃っている。自動販売機があるのも管理棟内だ。

鏡沼海浜公園キャンプ場(北海道)

▲炊事棟内には作業台も用意されている。

VIEW|景観
北海道北部天塩町の鏡沼湖畔にある町営キャンプ場。開放的な芝生の広場が広がる。天塩川の河口の南に位置し、西に天塩港、東に天塩市街地が迫る。漁港までは距離があり海は直接望めないが、天気のよい日は利尻富士(利尻島)も望める。

FOOD and DRINK| 食料・飲料
キャンプ場の東側は天塩町の市街地だ。徒歩10分圏内にコンビニがあり、2kmほどの場所には道の駅やスーパー、旅館、病院などもある。キャンプ場に隣接する「てしお温泉夕映」は、美肌効果やマッサージ効果もある茶褐色で珍しい温泉も楽しめる宿泊施設だ。

ACCESS |交通
稚内からクルマで約1時間、留萌から同約2時間、札幌からも同じく約4時間30分。もっとも、日本海側から北海道最北端・宗谷岬を目指すモーターサイクリストにとっては経路のひとつになっており、季節を問わず天塩町を立ち寄る旅人は少なくない。

ADVICE|ひとことアドバイス
キャンプ場に隣接する「てしお温泉夕映」は日帰り入浴も可能。茶褐色で独特な香りのする珍しいお湯は、是非とも体験してほしい。

鏡沼海浜公園キャンプ場|KAGAMINUMA-KAIHIN KOEN CAMP GROUND
WEBサイトhttps://www.teshiotown.hokkaido.jp/?page_id=664
所在地〒098-3314 北海道天塩郡天塩町字更岸7476
営業期間5月~10月
定休日なし
電話番号01632-2-1830(営業期間中)
サイト数区画サイト:7区画、フリーサイト:定員なし、宿泊棟:13棟
参考料金3000円(大人2名利用時の税込合計料金)
予約方法電話
チェックイン13:00〜21:00
チェックアウト10:00
地面芝生・草・土
備考オートサイト(1区画):3000円
オートバンガロー(1棟):3800円
フリーサイト(1張):500円
キャンピングカーサイト(1台):500円
ライダーハウス(1名):200円
※車両搬入・オートキャンプは区画サイトのみ可
※Wi-Fiは管理棟とコテージ内のみ可
※売店やレストランは隣接する「てしお温泉夕映」にある。
設備
区画サイトフリーサイトAC電源車両搬入オートキャンプ簡易宿泊棟
水回り付宿泊棟ペット共用ドッグラン焚き火直火炊事場
××××
給湯ゴミ捨てシャワー風呂(温泉)洋式水洗トイレ洗浄機能付き便座
×××◯※てしお温泉夕映内×
BBQ設備洗濯機乾燥機自販機管理棟24時間管理
×
売店Wi-Fiレストランレンタル
××

注意※営業内容は変更されている場合があります。詳細は各施設に直接お問い合わせください。
※掲載されている写真は取材時のものです(以下のPUBLISHED参照)。現況と異なる場合がありますので、必ず最新の状況を施設で確認してください。

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2020
SOURCE|Camp Goods Magazine vol.13
Copyright © Camp Goods Magazine
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