◉よく乾燥した薪を選ぶ
◉使う焚き火台に合わせて長さにも注意
◉針葉樹で火を着けたら、徐々に広葉樹へ切り替えていく
焚き火を楽しむには、燃料となる薪の種類にもこだわっておきたい。薪は日本中どこでも入手できるが、しっかりと水分が抜け、乾燥しているものを選ぶのがポイントだ。
水分含有量が多いと燃えにくいだけでなく、煙も多くなる。
しっかりと乾燥しているかどうかは、「叩くと乾いた音がする」「軽い」「色味がくすんでいる」など。火をつけないかがり、見た目ではなかなか見分けがつかない。
そこで「住んでいるエリア内で乾燥した薪を販売している店舗をみつけたら、薪は毎回同じ店舗で事前に購入する」、という習慣を身につけよう。日本中どこでも他に入る薪だが、必ずしっかりと乾燥した薪が手に入るかはわからないからだ。
用意した薪は火付きのいい乾燥した小割り・細割りの針葉樹(例:スギ)などで火を起こし、燃焼が進んだら徐々に太めの落葉樹(例:ナラ)などに変えていくのがいいだろう。
落葉樹は火持ちがいいが、火付きは悪いので、最初に投入してしまうとなかなか火が安定しない。このため焚き付けには針葉樹が適しているのだ。
しばらくすると、炎が落ち着き、薪が真っ赤に燃えた状態になる。これが「織火(おりび)」だ。薪は非常に高温になっており、この状態になると追加の薪もすぐに燃焼していく。
また、使用する薪は太さだけでなく、長さも大事。使用する焚き火台によっては市販の30〜40cmの薪がそのまま使えず、長さをカットする必要がある。縦方向に小割りするには斧や鉈が使えるが、長さ調整には鋸が必要で、小割よりもはるかに面倒だ。
火床の小さな焚き火台を使う場合は、あらかじめ短くカットされている薪を使う方がいい。
なお、薪と薪ストーブの専門店「薪クラブ」では、十分に乾燥された薪を取り扱っており、種類やサイズなども、好みに合わせて選べるようになっている。長さも数種類から選べるようにラインナップされているのもありがたいポイントだ。
「薪クラブ」では通信販売により日本全国で良質な薪が入手可能だ。薪の種類を使い分け、焚き火の魅力をより一層探求してみよう。
薪の種類(価格は変動するため未掲載) | |
松(マツ)|16~17 cm | 楢(ナラ) 大中割 | 36 cm |
楢(ナラ) 細割 | 36 cm | 楢(ナラ) 大中割 | 26 cm |
樫(カシ) 大中割 | 36 cm | 杉(スギ) 大中割 | 36 cm |
桜(サクラ) 大中割 | 36 cm | 檜(ヒノキ) 大中割 | 36 cm |
CONTAC|薪クラブ
WEB|https://www.makiclubshop.com
PHOTO|KOSUKE ARAI
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2021
SOURCE|CAMP GOODS MAGAZINE vol.21
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