日本一住みたい「村」ランキングで1位になったこともあるという信州・青木村。地域の中核的な都市である上田市までクルマで約30分。静かな農村地帯の印象とは対照的にIT化が進んでおり、全世帯に光ファイバーが行き渡る。冬季は氷点下20℃まで冷え込むという山間の集落に「信州まるべりーオートキャンプ場」はある。
まるべりー(mulberry)=クワの実という名をつけたキャンプ場は、長野県青木村の郊外にある。キャンプ場のオーナーは、横浜から移住したというご夫婦。たまたま移住先の物件を探していたときに、前オーナーが切り盛りしていた蕎麦屋を訪ねたのが縁となり、蕎麦屋の建物とその裏に広がるキャンプ場を譲り受けた。現在は、ふたりでこの小さなキャンプ場を運営している。
キャンプ場へは上信越道、長野自動車道のいずれを利用した場合も青木村の中心部を通るが、最後の1kmは鬱蒼とした森の中を通過する未舗装の山道で、冬季はスタッドレスタイヤが必須。氷点下20℃まで気温が下がることもあるそうで、路面凍結時は4WD車でもチェーンが必要になるという。
狭い山道を上って、やっとたどり着いたキャンプ場は、夫神岳の登山口駐車場に隣接した標高750mの山中にある。敷地面積は1万2000㎡。野球のグラウンドよりも少し大きいスペースに45区画が連なっている。山の斜面に広がっていることから、高低差はあるが、もともと棚田だったためそれぞれのスペースはフラットで使いやすい。また、わずかに傾斜をつけることで、水はけにも配慮しているそうだ。
一方で木立も多いため、区画内にクルマを止めて大型のテントやタープを広げるような使い方は難しい。大きめのテントやタープを広げたい場合は、隣接する区画を2つ借りるといいだろう。
また、区画サイト以外にも15組程度を定員とする林間のフリーサイトもある。こちらは場内の一番奥に位置しており、自然の地形をいかした形状となっている。
共用設備は管理棟に隣接する男女別のトイレと、3ヶ所の炊事場。管理棟裏の炊事場は大きな屋根の下にあり、テーブルや椅子、ピザ窯などもある使い勝手のいいスペースだ。
残念ながら入浴設備はないが、村内には信州きっての温泉街が連なっている。最寄りはキャンプ場から3km、クルマで10分。5km圏内まで足を延ばせば、沓掛(くつかけ)温泉や田沢温泉など、歴史のある名湯も楽しめるだろう。
VIEW|景観
十観山や子檀嶺岳(こまゆみだけ)に囲まれた山間のキャンプ場。サイトは木立に囲まれた棚田のような形で階段状に広がっており、いずれもフラットなスペースが中心。
FOOD & DRINK| 食料・飲料
最寄りのコンビニは約3km(クルマで約8分)。8kmほど先の上田市まで足を延ばせば、大型のスーパーマーケットもある。多くの店舗は国道143号沿いにある。
ACCESS |交通
最寄りの高速道路は上信越自動車道・上田菅平IC。キャンプ場までは約20km(クルマで約30分)だ。または、長野自動車道・麻績ICから18km(同約30分)。
ADVICE|ひとことアドバイス
キャンプ場へとアクセスする最後の1kmは幅員の狭い未舗装路(林道)。ランドクルーザークラスだと運転には注意が必要。場内も園路が狭いため、大型車の場合はキャンプ場入口周辺にある「D1」「D2」「D3」エリアが使いやすい。
信州まるべりーオートキャンプ場|SHINSHU MULBERRY AUTO CAMPGROUND | |
営業期間 | 通年 |
定休日 | なし |
サイト数 | 区画サイト:45区画 フリーサイト:15組 |
所在地 | 〒386-1605 長野県小県郡青木村夫神541-1 |
予約方法 | 電話・WEB・メール |
チェックイン | 13:00~17:00 |
チェックアウト | ~11:00 |
地面 | 芝生・草・土 |
参考料金 | 4000円(大人2名利用時の税込合計料金) |
電話番号 | 0268-49-0001 |
WEBサイト | https://rv-park-85.business.site |
設備 | |
区画サイト | ◯ |
フリーサイト | ◯ |
AC電源 | ◯ |
車両搬入 | ◯ |
オートキャンプ | ◯ |
簡易宿泊棟 | × |
水回り付宿泊棟 | × |
ペット | ○ |
ドッグラン | × |
焚き火 | ◯ |
直火 | × |
炊事場 | ◯ |
給湯 | × |
ゴミ捨て | ◯ |
コインシャワー | × |
風呂・温泉 | × |
洋式水洗トイレ | ◯ |
洗浄機能付き便座 | × |
BBQ設備 | ○ |
洗濯機 | × |
乾燥機 | × |
自販機 | × |
管理棟 | ◯ |
24時間管理 | × |
売店 | ◯ |
Wi-Fi | × |
レストラン | × |
レンタル | × |
注意 | 営業内容は変更されている場合がございます。詳細は各施設に直接お問い合わせください。 |
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|テーマで選ぶ全国キャンプ場ガイドブック 2022-2023
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