国設知床野営場(北海道)|世界自然遺産・知床半島に位置する上級者向けの野営場

北海道

知床八景のひとつ、夕陽台展望台を場内に抱える「国設知床野営場」。徒歩圏内には夕陽台の湯(露天風呂あり)もあり、良質の天然温泉も楽しめる。知床観光や登山、ハイキングのベースキャンプとして、あくまでも中~上級者向け、ソロやタンデムなど少人数での利用に最適な野営場である。

国設知床野営場

▲「国設知床野営場」の場内にある夕陽台展望台からの眺望。眼下には高さが60mもある巨岩「オロンコ岩」が望める。170段の急な石段を使って頂上まで上れるそうだ。「国設知床野営場」は西側に写真のオホーツク海、東側には森が広がっている。

知床半島は道東観光の人気スポットだ。手付かずの原生林では貴重な動植物が独自の生態系を維持しており、2005年には世界自然遺産へも認定された。シマフクロウやオオワシなど国際的希少種の重要な繁殖地・越冬地でもある。また、半島の中央は火山帯となっており、良質の温泉が湧出していることでも知られている。

「国設知床野営場」は、その知床半島の中程、オホーツク海に面したウトロにある公営の野営場だ。周囲には大型のホテルなども数多く営業しており、住宅街にも近い。場内には「知床八景」のひとつとして知られるウトロ港を見下ろす夕陽台展望台があることから、眺望を求めて立ち寄る観光客も多く、“知床にある野営場”という言葉から連想するイメージとはややギャップのある立地だ。

もっとも、キャンプサイトそのものは自然地形のままとなっており、野営場のゲートをくぐれば、想像通りの森が広がっている。

国設知床野営場

▲自然地形のままであることから完全にフラットな場所は限られる。ソロやデュオなどの少人数での利用が適している。野営場の最奥部は一部車両の乗り入れが許可されているので、現地で場所を確認しよう。

地面は草地で、所々に開けた場所が設けられているが、フラットなスペースは限られる。ハイシーズンは樹木の合間を探してテントを設営することになるだろう。

ゆるやかな傾斜のついた場内は、原則車両の乗り入れが不可。ただし、場内最奥部に僅かに乗り入れ可能エリアがある他、サイトの周囲に駐車場所が用意されているため、荷物の搬出入はさほど苦労しないだろう。

国設知床野営場

▲炊事棟は2ヶ所あり、どちらも屋根付きだ。水道の蛇口と流しが用意されただけのシンプルな設備である。

共用施設は炊事棟と簡易トイレのみ。場内にコインシャワーなどの設備はないが、野営場から徒歩3分(約200m)の場所に「夕陽台の湯」があり、大人1名500円、子どもは250円で露天風呂や天然温泉が楽しめる。

最後に、北海道では全域で羆が生息しているが、特に知床半島には500頭近くが生息していると考えられている。このため野営場では野生動物が場内に侵入しないように電気柵を設置するなど、利用者の安全に配慮しているが、完全に侵入を排除することは難しい。利用時には食料や生ゴミをテント内に保管しないなど十分な注意が必要だ。

国設知床野営場

▲野営場には開けたスペースが複数用意されている。取材時は閉場期間であったため下草が伸びていたが、開場前には短く刈り取られるようだ。

国設知床野営場

▲トイレは簡易トイレが2台ずつ、合計4基が用意されている(汲み取り式)。

国設知床野営場

▲ケビン(簡易宿泊棟)は2名用×2棟と4名用×5棟の合計7棟。電源が利用できるのは2名用のみ。ケビンは場内西側に配置されており、海に面して並ぶ。

国設知床野営場

▲夕陽台展望台は「国設知床野営場」の場内にある。その名の通り夕陽の見える展望台は、夏はもちろん流氷の押し寄せる冬季もまた絶景が広がるという。

国設知床野営場

▲場内入口にある「知床森林生態系保全センター・知床ボランティア活動施設」が野営場の受付を兼ねている。6月と9月は水曜日が休館日(7〜8月は無休)。

国設知床野営場

▲ゴミは分別した上で無料にて野営場で引き受けてくれる。野生動物がゴミに餌付かないようにゴミステーションも専用の頑丈なものが利用されている。

国設知床野営場

▲山側に電気柵が設けられており、野生動物の侵入を防いでいるが、完全に排除するものではない。食料や生ゴミは車内に保管するなど、テントから離した場所に保管しよう。

国設知床野営場

▲水道と流しだけのシンプルな炊事棟。野営場内には奥側に大きな炊事棟がもうひとつある。

VIEW|景観
南側には住宅地やホテルが立ち並ぶ市街地になっており、北・東側が知床の森になっている。西側にはウトロ港を見下ろす夕陽台展望台があり、野営場は海抜約50mの崖の上にある。

FOOD & DRINK|食料・飲料
最寄りのコンビニは野営場から約1km(クルマで約3〜4分)。鮮魚店などは土産物店を含めてウトロ地区内にある。スーパーマーケットは斜里町の中心にあり、約40km(同約40分)。

ACCESS|交通
網走方面からの場合、国道244号・334号経由で約80km(クルマで約90分)。知床横断道路(知床峠)を経由すると東側の羅臼まで27km。知床峠の駐車場付近からは国後島も見渡せる。

ADVICE|ひとことアドバイス
知床半島の観光拠点としても最適な野営場。羆の生息地域に近いが、周囲には電気柵などで侵入防止策が施されている。羆に対する正しい知識を身につけて、安全に利用しよう。

国設知床野営場|SHIRETOKO NATIONAL CAMPSITE
営業期間6月1日~9月30日
定休日なし
サイト数フリーサイト:約100組、宿泊棟:7棟
所在地〒099-4112 北海道斜里町ウトロ香川
予約方法予約不要
チェックイン11:00~18:00
チェックアウト11:00(ケビンは10:00)
地面草・土
参考料金1000円(おとな2名利用時の税込合計料金)
テントサイト(大人・高校生1人1泊):500円
(小・中学生1人1泊):300円
(大人・高校生1人日帰り):300円
(小・中学生1人日帰り):100円
ケビン(4人用1泊):4000円
(2人用1泊):3200円
電話番号0152-24-2722(ケビンの予約)
WEBサイトhttps://www.shiretoko.asia/hotel/camp_utoro.html
備考※車両は最奥部などに一部乗り入れ可能な場所がある
※ケビン内はペット不可
設備
区画サイトフリーサイトAC電源車両搬入オートキャンプ簡易宿泊棟
××××
水回り付宿泊棟ペットドッグラン焚き火直火炊事場
×××
給湯ゴミ捨てコイン
シャワー
風呂・温泉洋式水洗トイレ洗浄機能
付き便座
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BBQ設備洗濯機乾燥機自販機管理棟24時間管理
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売店Wi-Fiレストランレンタル
××××

注意営業内容は変更されている場合があります。詳細は各施設に直接お問い合わせください。

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|全国キャンプ場ガイドブック 2022-2023

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