標高900mに位置する「ゴンドーシャロレー・オートキャンプ場」は阿蘇の景観を一望できる絶景のキャンプ場だ。阿蘇山を構成する阿蘇五岳は、お釈迦様が仰向けに寝ている姿に似ていることから“涅槃像”と呼ばれるが、キャンプ場からはそんな雄大な景観が堪能できるほか、運がよけば雲海を望むことができる。
熊本県・阿蘇は、九州観光の中心として世界中から数多くの観光客が集う場所だ。世界最大級のカルデラを中心に、阿蘇五岳やその北側に連なるくじゅう連山など、周辺エリアは1934年に阿蘇国立公園(現在の阿蘇くじゅう国立公園)として制定され、今でも雄大な景色が続く景勝地として人気を誇っている。
「ゴンドーシャロレー・オートキャンプ場」は、そんな阿蘇のすばらしい景観を一望する、敷地面積15万坪という壮大なキャンプ場。標高900mの山腹に広がるキャンプエリアは背後にくじゅう連山、眼下に黒川温泉や清流の森を収め、阿蘇山が形成した巨大なカルデラ盆地も一望できる。
キャンプサイトは福岡ドーム3個分というこの広大な敷地内に「公園エリア」、「別荘エリア」という大きな区画サイトと「噴水サイト」と呼ばれるフリーサイトの3つが配置されている。サイトはどれも階段状に整地された斜面に設けられており、水平レベルがしっかりと図られているのも特徴だ。
区画サイトは平均すると8×9m(72㎡)、広いところでは12×12m(144㎡)という占有面積を誇り、上段ほどすばらしい眺望が楽しめる。
地面はきれいに手入れされた芝である上、大半の区画には個別に水場(水道と流し台)も用意されているので、滞在中はきっと快適なキャンプが楽しめることだろう。
電源サイトはないが、トイレ(洋式水洗)は分散して配置されている。風呂やシャワー設備は場内には備わっていないが、近隣には黒川温泉を含めて複数の温泉郷が連なるため、温泉巡りを楽しむのもいいだろう。
例年、紅葉は10月下旬から11月末。春~秋は運がよければ雲海も楽しめるそうだ。
冬季は積雪が40cm近くになることもあるというが、それでもキャンプ場は通年営業。最近はスタッドレスを履いて雪中キャンプを楽しむマニアも増えているという。
料金体系はシンプルそのもの。オートキャンプは大人(中学生以上)が1泊1800円。ソロなら、1回の食事代程度の料金で、この絶景を堪能できる。
VIEW|景観
阿蘇の涅槃像を一望する標高900mの山中にあり、運がよければ雲海や美しい夕日も一望できる。場内は開放的な場所と適度に樹木が残る林間サイトなどがある。
FOOD and DRINK|食料・飲料
6kmほどの距離にコンビニがあるほか、小国町方向へ約13km先にもコンビニがある。約27km(クルマで30分超)の阿蘇市内まで行けば、たいていのものは揃う。
ACCESS|交通
熊本市内からはミルクロード経由で70km超、クルマで約2時間。福岡市内からは大分自動車道経由で120km超、こちらも約2時間だ。周囲には著名な温泉地も連なる。
ADVICE|ひとことアドバイス
周囲には天然温泉が豊富。全国区で知られる黒川温泉にも程近い。場内に入浴施設はないため、この機会にぜひ温泉も楽しもう。
ゴンドーシャロレー・オートキャンプ場|GONDO CHAROLAIS AUTO CAMP GROUND | |
営業期間 | 通年 |
定休日 | なし |
サイト数 | 定員100組(区画サイトとフリーサイトの合計) |
所在地 | 〒869-2402 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6338 |
予約方法 | 電話のみ |
チェックイン | 13:00〜17:00 |
チェックアウト | 11:00 |
地面 | 芝 |
参考料金 | 3600円(おとな2名利用時の税込合計料金) |
電話番号 | 0967-44-0316 |
WEBサイト | http://gondo-cr.net |
備考 | 宿泊料:おとな(中学生以上)1500円 、子ども(小学生)700円、幼児(3歳以上)500円 ※デイキャンプもあり ※洗浄機能付き便座は7ヶ所中4台設置 ※近隣には黒川温泉などもあり、日帰り入浴もできる |
設備 | |||||
区画サイト | フリーサイト | AC電源 | 車両搬入 | オートキャンプ | 簡易宿泊棟 |
◯ | ◯ | × | ◯ | ◯ | × |
水回り付宿泊棟 | ペット | ドッグラン | 焚き火 | 直火 | 炊事場 |
× | ◯ | × | ◯ | × | × |
給湯 | ゴミ捨て | コインシャワー | 風呂・温泉 | 洋式水洗トイレ | 洗浄機能付き便座 |
× | ◯ | × | × | ◯ | ◯ |
BBQ設備 | 洗濯機 | 乾燥機 | 自販機 | 管理棟 | 24時間管理 |
× | × | × | ○ | ○ | ○ |
売店 | Wi-Fi | レストラン | レンタル | ||
○ | × | × | ○ |
注意 | 営業内容は変更されている場合があります。詳細は各施設に直接お問い合わせください。 |
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|テーマで選ぶ全国キャンプ場ガイドブック 2022-2023
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