光を透過しない陶器を、あえてグローブとして利用するという製品が、沖縄県那覇市のキャンプ用品専門店「燈人(ともしびと)」からリリースされた。残念ながら明るさは期待できないが、くり抜かれた部分から覗く炎の揺らぎに癒されるのは間違いなし。
壺屋焼(つぼややき)は沖縄県那覇市壺屋および読谷村などで焼かれている沖縄を代表する陶器の名称だ。驚くことに300年以上も前から生産されており、古くから泡盛を入れる容器としても利用されてきた。魔除けで知られるシーサーも、じつはこの壺屋焼により生産されているものが大半だ。

▲光を投下させない陶器であるため、燃焼時はグローブのくり抜いた部分からゆらぐ炎が覗けるだけだ。あくまでも雰囲気作りとして選ぶといいだろう。
「燈人」から発売されたオイルランタン用のグローブは、そんな沖縄の伝統工芸を転用したもの。「燈人」と地元の工房である「オーグスヤ」によるコラボ作品であり、昨年から何度も試作を重ねながら製品化を進め、販売にこぎつけたという。
丸みを帯びたデザインは壺屋焼で製作された香炉「丁子風呂」から発想を得て企画されており、部分的に光を通すために本体を美しいデザインでくり抜いてある。陶器製ゆえ照明としての性能は期待できないが、それでもくり抜いた部分から覗く炎は幻想的で、キャンプサイトの雰囲気作りとしては十分。

▲写真は左からマットブラック、白、コバルト。色だけでなく、デザインも異なるため、好みでチョイスしよう。
カラーおよびデザインは3種が用意されており、オイルランタンのボディカラーを考慮して組み合わせるといいだろう。
ちなみに3種のモデルはいずれもクリ抜き部分のデザインが異なるため、炎の見え方も三者三様である。これからの季節は虫除け効果の期待できるパラフィンオイルを使って燃焼させると、微かなハーブの香りと共にリラックス効果も高まりそうだ。
SPEC | |
ブランド | 燈人(ともしびと) |
モデル | 壺屋焼グローブ |
サイズ | φ80×H90mm |
カラー | コバルト、マットブラック、白 |
価格 | 7480円(税込) |
WEB | https://tomoshibito-okinawa.stores.jp |
ABOUT TOMOSHIBITO|燈人とは
沖縄県那覇市を拠点とするアウトドア&キャンプ用品専門店。ナショナルブランドからガレージブランドまで、幅広くセレクトした商材に加え、地元・沖縄の伝統工芸品や作家とコラボレーションしたオリジナルアイテムの開発にも積極的。
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2023
SOURCE|Camp Goods Magazine Vol.30
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