「キャンプに行くぞ!」と声をかければ、いつでも駆け寄ってきていた子どもたちも、成長すると共に自然と一緒に出かける機会が減っていく……。多少の違いはあれども、ファミリーキャンプには、いつが必ず“卒業”する時がやってくるようだ。子どものいないキャンプ……。夫婦やカップルでゆったりと過ごすデュオキャンプもいいだろうし、大人たちだけでグループキャンプを楽しむのもいいだろう。もっとも、もしもバイクの免許を所有しているのならば、若い頃のようにバイクで行くソロキャンプも魅力的な選択肢のひとつになるはずだ。
使うことのない道具までついつい積み込んでしまうオートキャンプと違い、バイクの場合は持ち運べる荷物も厳選する必要がある。前日にギア選びをするところからが、バイクキャンプのスタート地点だ。
幸い、昨今はソロキャンプの人気が高まっていることから、バイクキャンプに最適なギア類も豊富に揃う。本当に必要なものだけを厳選し、バックパックに詰め込んだら、あとは目的地に向かって走り出すだけ。
今回の撮影では数多あるバイクメーカーの中から、バイクキャンプのトランスポーターとしてロイヤルエンフィールド製ハンター350をチョイスした。“世界最古の”という常套句が用いられることの多いロイヤルエンフィールドは、ギアにこだわるキャンパーにとっても興味の湧くブランドだろう。
長い歴史はいくつもの伝説を記しており、現在まで連綿と続くモデルの中には、英国を発祥とするスタイルをしっかりと継承しているモデルも少なくない。ティリーやヴェイパラックスなどの加圧式ランタンが英国を発祥とするのはご存知の通り。他にも同国を発祥とするギアブランドは多く、マニアックなキャンパーたちの間では、英国にまつわる製品は決して珍しい存在ではない。ロイヤルエンフィールドもまた、同じように古き良き時代の英国で愛されてきた老舗のバイクメーカーである。
現在のロイヤルエンフィールドは、新発売されたばかりの「スーパーメテオ650(SUPER METEOR 650)を筆頭に、アドベンチャー・クロスオーバーモデルの「スクラム411(SCRAM 411)」やクラシックスタイルのスポーツモデル「コンチネンタルGT650(CONTINENTAL GT 650)」など国内では8モデルをラインナップしている。
「ハンター350(HUNTER 350)」は、同社のモデルラインナップの中でも普通二輪免許で乗れる排気量349cc(空冷単気筒SOHC2ハルブエンジン)のトラディショナルなスポーツバイクだ。20 PSの最高出力はけっしてハイパワーではないが、トコトコと走るには必要にして十分。何よりも、そのジェントルマンな佇まいが魅力的な一台である。
ABOUT ROYAL ENFIELD|ロイヤルエンフィールドとは
1891年、縫製用の針や自転車を製造していたジョージ・タウンゼンド社を実業家のボブ・ウォーカーとアルバート・エディが手に入れたのが発祥。1893年には初のオリジナル自転車を製作し、「ロイヤルエンフィールド」のブランド名が生まれる。1901年には初のロイヤルエンフィールド・モーターサイクルを製造。以来、一世紀の歴史を超える世界最古のモーターサイクルカンパニーとして知られるのが「ロイヤルエンフィールド」だ。
CONTACT|ROYAL ENFIELD Tokyo Showroom
WEB|https://www.royalenfield-tokyoshowroom.jp
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2023
SOURCE|Camp Goods Magazine Vol.33
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