利賀国際キャンプ場(富山県)|標高1000m級の山々に囲まれたのどかな山村。夏は水遊びも楽しめるキャンプ場

中日本

冬は雪に閉ざされる富山の山間部。厳しい自然に囲まれたロケーションだからこそ、夏の間はすばらしい自然を堪能できる。春から秋にかけて、「利賀国際キャンプ場」は、美しい自然に魅入られたが数多くのキャンパーで賑わう。

利賀国際キャンプ場(富山県)

▲「利賀国際キャンプ場」と百瀬川。キャンプの料金は加算方式で、宿泊料が大人1人3300円となり、オートキャンプ利用時は加えて1サイト1650円を加算する。

旧利賀村は2004年に周辺の市町村と共に合併、「村」という表記を残しているが、現在は富山県南砺市に属した山間の小さな集落だ。

かつては人口500人ほどの典型的な過疎集落であったが、「演劇」や「そば」を通した町おこしが成功して、全国的にその名が知られるようになった。標高1000m級の山々に囲まれた美しい景観に誘われて移住する人も多く、「利賀国際キャンプ場」もまた、豊かな自然に囲まれている。

ただし、冬季は降雪量が多く、例年5月~11月末までのシーズン営業となっているので、利用時は注意が必要。

利賀国際キャンプ場(富山県)

▲百瀬川の川沿いには岩魚のつかみ捕りができる水場もある上、百瀬川でも釣り(遊漁証が必要)が楽しめる。滞在中はさまざまなアクティビティを楽しめるだろう。

キャンプ場は百瀬川の川沿いに広がっており、入口に管理棟となるセンターハウスがある。受付を終えたらクルマで入場、手前から「デイキャンプサイト」「フリーテントサイト」「オートキャンプサイト」「バンガロー(住箱)」と、川沿いにサイトが並ぶ。園路を挟んで山側にも「フリーテントサイト」があり、場内全体では75組が定員となる。

サイト内に車両を横付けできるのは「オートキャンプサイト」のみだが、荷物の搬入・搬出時は車両の乗り入れが可能。

また「フリーテントサイト」「オートキャンプサイト」のどちらにも電源付き・無しが用意されている。

利賀国際キャンプ場(富山県)

▲フリーテントサイトとオートキャンプサイトの中間に建っているのがトイレ棟。男女別で個室は洋式水洗トイレとなっている。

共用設備は屋根付きの炊事場「クッキングハウス」が2ヶ所、洋式水洗トイレを備えたトイレ棟も2ヶ所。

入浴は管理棟内に無料で利用できるシャワーブースがあるが、キャンプ場から2.5kmほどの距離に「天竺温泉の郷」もあるので、ゆったりと湯に浸かりたいならこちらがおすすめだ。

場内には他にもスノーピーク製の「住箱」を使ったバンガロースタイルの宿泊棟もある。

利賀国際キャンプ場(富山県)

▲住箱は水回りなし。ダブルベッド、エアコン、照明、電気などシンプルな装備。「天竺温泉の郷」入浴券2枚が付く。

さらに場外にはミニキッチンやトイレなどの水回りを備えた「ケビン」や「ログハウス」もあるなど、キャンプ以外にも好みや予算に合わせて宿泊スタイルを選べるのが「利賀国際キャンプ場」の特徴のひとつといえるだろう。

利賀国際キャンプ場(富山県)

▲センターハウスと呼ばれる管理棟。2室のシャワーブースや水洗式トイレなども、管理棟に備わっている。薪や炭などの販売も管理棟でおこなっている。

利賀国際キャンプ場(富山県)

▲場外にある2階建のケビンにはミニキッチンやトイレが備わる。シャワーや風呂はないが、宿泊棟利用者には「天竺温泉の郷」の入浴券が2枚無料で付いてくる。

利賀国際キャンプ場(富山県)

▲炊事棟周辺を上空から撮影。電源付きサイトのみ区画化されており、占有スペースは6×6mの36㎡。
区画が小さいため大きめのテントを使用する場合は、事前に相談しておこう。

利賀国際キャンプ場(富山県)

▲水道(給湯無し)と流し、作業台や炉が並ぶ炊事棟(クッキングハウス)。レンタル品も豊富でチェアやタープ、テントなどが揃っている。

利賀国際キャンプ場(富山県)

▲炊事棟はフリーテントサイト側、オートキャンプサイト側の両方に各1棟ずつ配置されている。

利賀国際キャンプ場(富山県)

▲グループや団体などの利用時に使用されているバーベキューなどが楽しめる大型の多目的フリーハウス。


いずれもアウトドアを満喫できる宿泊施設になっている。

VIEW|景観
標高700mという山間にあるキャンプ場。百瀬川の左岸に沿って細長くキャンプサイトが広がっており、適度に木立のある開放的なロケーションになっている。また、3タイプの宿泊棟も用意されており、こちらはキャンプ場の内外に点在している。

FOOD and DRINK| 食料・飲料
キャンプ場の周囲、並びに旧利賀村エリアにはコンビニや大型のスーパーはない。いずれも最寄りは南砺市の市街地まで走ることになり、キャンプ場から25km、クルマで40分程度となる。飲料や食料はすべて入場前に準備しておく方がいいだろう。

ACCESS |交通
富山県南砺市の市街地から国道471号を使って25km程度、険しい山道を辿る。幅員は非常に狭く曲がりくねっており、場所によっては車両のすれ違いも難しい箇所もある。日没後はもちろん、日中でも十分に注意をしながら走行する必要がある。

ADVICE|ひとことアドバイス
南砺市から登っていく山道は険しいが、景観は素晴らしい。ただし、景色に見惚れると危険なので、運転は十分に注意を。途中には道の駅もある。

利賀国際キャンプ場|TOGA INTERNATIONAL CAMPGROUND
WEBサイトhttps://www.toga-camp.com
所在地〒939-2513 富山県南砺市利賀村上百瀬49
営業期間5月〜11月末
定休日水曜日
電話番号0763-68-2556
サイト数区画サイト:15区画 フリーサイト:50組
参考料金8250円(大人2名利用時の税込合計料金)
予約方法電話
チェックイン10:00~18:00
チェックアウト10:00
地面芝生・草・土
備考宿泊料金(大人1名):3300円
宿泊料金(子ども1名):1650円
キャンプサイト利用料(1サイト):1650円
電源付きサイト利用料(1サイト):3300円
ケビン(1棟):1万6500円
住箱(1棟):1万4300円
ログハウスコテージ(1棟):1万9800円
宿泊棟のチェックインは14:00から、チェックアウトは10:00まで
設備
区画サイトフリーサイトAC電源車両搬入オートキャンプ簡易宿泊棟
水回り付宿泊棟ペット共用ドッグラン焚き火直火炊事場
××
給湯ゴミ捨てシャワー風呂洋式水洗トイレ洗浄機能付き便座
×××
BBQ設備洗濯機乾燥機自販機管理棟24時間管理
×××
売店Wi-Fi※管理棟&コテージ内レストランレンタル
×××

注意営業内容は変更されている場合があります。詳細は各施設に直接お問い合わせください。
掲載されている写真は取材時のものです(以下のPUBLISHED参照)。現況と異なる場合がありますので、必ず最新の状況を施設で確認してください。

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|Camp Goods Magazine vol.22

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