地方にもマニアックなキャンプ用品専門店が続々と誕生している昨今だが、まだまだぽっかりと空いたスポットは多い。房総エリアもそのひとつだったが、地図の空白を埋めるように、千葉県茂原市に貴重なガレージブランドを取り扱う専門店が昨年オープンを果たした。

▲店内はロフトも使った2層式。メインフロアには大小さまざまなアイテムがディスプレイされている。
サーフタウンとして知られる千葉県の房総半島。海辺に面したキャンプ場も多く、内陸部にも数多くのキャンプ場が軒を連ねている。ところが、キャンプ用品を取り扱うショップは少なく、特にガレージブランドの製品をラインナップするマニアックな専門店は希少な存在。
2022年8月にオープンした「ザ・カントリー・サンセット」は、こうしたニーズに対応する様に房総半島の中央、千葉県茂原市にオープンしたキャンプ用品の専門店だ。
オーナーの松本さんは埼玉県で木材の輸入や飲食業などを展開してきたが、新型コロナウイルスの影響を受けて、2021年に房総半島へと移住。現在は飲食店も営業を再開しているが、温暖でキャンプ場も多い房総半島に魅了され、恵まれたロケーションを活かすべくキャンプ用品の専門店を開業することになったという。

▲店舗奥のスペースにはサンゾー工務店のロダン(ハンゲツ)や店舗オリジナルのテーブル類もラインナップ。
ログハウスを改装した店舗は、千葉市内からクルマで小一時間、東京・都心部からもアクアライン経由で80分程度と、比較的アクセスのいいロケーションにある上、クルマで10分も走れば美しい海岸線で知られる九十九里浜へも出られる。夕暮れの時間帯は特に美しいことから、店名にも“サンセット”の文字を使ったそうだ。
店内はロフトを使った2層式で、階段を上がった先にはイキキのグランドチェアやシェルフコンテナがディスプレイされている他、店主の目利きで取り扱うミリタリー系のアイテムも充実している。メインフロアはサンゾー工務店、サンゾクマウンテン、オールドシー、ノラズ、ヒルズフィールドなどのブランドが中心。
人気商品は在庫も僅少なので、目当ての製品が明確になっているなら、まずはメールで問い合わせをしてから訪問するのもいいだろう。

▲店舗の2階、ロフト部分にはイキキ製品が展示されている。
テントやタープはマックアウトドア、バックカントリーなど韓国ブランドを取り揃えており、ナンガのシュラフも扱っている。
また、本業のノウハウを活かして製作しているテーブル類も必見。天板にヒノキ材を使用し、防水塗料を使用して仕上げた、カラフルで可愛いハンドメイドの折りたたみ式テーブルは特に人気のアイテムだ。
店主の松本さんは「手探りで始めたお店ですが、思いの外お客さんが訪ねてきてくれてびっくりしています。変則的な営業体制なので、訪問時は事前にSNSで営業時間をチェックしてください」と語ってくれた。

▲2階のロフト部には、店主選りすぐりのミリタリーアイテムもラインナップしている。

▲ログハウスを改装した「ザ・カントリー・サンセット」の店舗。店舗前のスペースは専用の駐車場。4台分が確保されている。

▲店舗奥のスペースには壁沿いにファイヤーサイドのグランマーコッパーケトル、リグロ ウッドワークスのCCカップなどもある。

▲地元の木工作家が製作したククサも取り揃えている。

▲ノラズやナチュラルマウンテンモンキーズの調味料なども取り揃えている。
次のページでは取り扱い商品の一部をご紹介しよう。
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