五光牧場オートキャンプ場(長野県)|八ヶ岳の麓に広がる標高1300mの広大なフリーサイト

中日本

「五光牧場オートキャンプ場」があるのは、奥秩父山系の終着点に位置する八ケ岳の麓、標高1300メートルの野辺山高原だ。山の斜面をまるごと使ったキャンプサイトは、
全面に農薬や肥料を一切使っていない野芝がどこまでも広がっており、自然のままの地形をいかしたキャンプ場として人気を集めている。

西側に見えるのは直線距離で10kmほどの距離にある八ヶ岳。東側には奥秩父山系の険しい山並みが広がる。緑の豊かな季節になると、のどかな高原風景の中を2両連結されたJR小海線のかわいい列車がトコトコと走っていく。

別荘地、観光地として名高い「清里」までは国道141号線を辿ってわずか8km、クルマで走れば10分強の距離だ。特に美しい景観を誇るのは中央自動車道経由でキャンプ場へアクセスする際に利用できる「八ヶ岳高原ライン(北杜八ヶ岳公園線)」。眩しいほどの緑に囲まれた夏の風景はもちろん、10月中旬から下旬までの期間は紅葉の見どころとしても知られる絶好のドライブルートとなっている。そんな美しい高原風景の中を走り、JR小梅線・野辺山駅を越えると、キャンプ場はもうすぐそこだ。

レタス畑の広がる一般道から私道を200mほど走ると、牧場の名残を感じさせる建屋が現れる。中島のある美しい池のほとりに建つ木造の建物が受付を兼ねる管理棟だ。

30年ほど前にオープンしたというこの「五光牧場オートキャンプ場」は、敷地面積がなんと50万平米(!)。巨大なテーマパークがまるまる1つ入ってしまうほどの広大なスペースを誇る。場内は自然の景観をそのまま残したかのような飾り気のない雰囲気。開放感のある広々としたエリアもあれば、木立に囲まれた林間エリアもある。しかも嬉しいことに全面が天然芝のフリーサイトというキャンパーにとっては理想的なキャンプ場だ。

もっとも、山の地形そのままであることから、園路は急坂で路面も荒れているところも多い。晴れた日は乗用車でも問題ないが、雨が続くとスタックすることもあるというので注意が必要だ。 共有施設はトイレと炊事棟が2ヶ所ずつ。山側のエリアには温水洗浄機能付きの水洗式トイレも用意されている。

また、場内には浴場やシャワー設備もあるが、コロナ禍で使用を中止していることが多く、チェックイン時に確認しておこう。入浴施設が休止中の場合は、川上村、清里の2方向へクルマで15分ほど走った距離に入浴施設がある。

2020年よりサッカー場として利用してきたスペースもキャンプができるようになった。こちらは車両の乗り入れができないが、地面はフラット。ビギナーでも安心だ。

VIEW|景観
もともと牧場だったというキャンプ場。今も牧場の名残 ともいえるなだらかな斜面がそのまま残されている。場内は広々とした芝生のエリア、木立に囲まれた林間エリ ア、池のまわりに広がる水辺のエリアなど、さまざまなロケーションを楽しめる。

FOOD & DRINK| 食料・飲料
周囲は山間の集落だが、東側には避暑地として名高い清里がある。このためスーパーは約12km(クルマで約15 分)、コンビニは約3km(同約5分)と食料や飲料の調達は心配する必要がない。なお、クルマで15分ほど走れば温泉施設もある。

ACCESS |交通
最寄りの高速道路は中央自動車道。長坂ICより北杜八ヶ岳公園線を経由して約19km(クルマで約25分)だ。東京方面からの場合は須玉ICで降りて、国道141号線を経由しても40分ほど。ちなみにJR小海線・野辺山駅より 2.5kmのため、30分かければ徒歩でもたどり着ける。

ADVICE|ひとことアドバイス
広々としたキャンプ場だが、繁忙期の週末はやはり混み合う。週末は共用設備の数も不足する可能性があるので、ゆったりとした自然を楽しめる平日の利用がおすすめ。通年営業だが、厳冬期は氷点下となるため初心者は十分な装備が必須となる。

五光牧場オートキャンプ場(長野県)
営業期間通年
定休日なし(※年末年始は休業)
サイト数フリーサイト:300組
所在地〒384-1408 長野県南佐久郡川上村樋沢1417
予約方法WEB
チェックイン09:00~18:00
チェックアウト15:00
参考料金5500円(おとな2名利用時の税込合計料金)
電話番号090-3817-6110
WEBサイトhttp://goko-autocamp.p2.weblife.me/

PHOTO|KOSUKE ARAI
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2021
SOURCE|Camp Goods Magazine vol.18

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