2022年9月にオープンした「フォークウッド ビレッジ 八ヶ岳」は、1万8000坪という広大な敷地に約70の区画サイトが配置されている林間のオートキャンプ場。「ヴィレッジフィールド」「フレックスフィールド」という2つのサイトがあり、後者はハイエースやランドクルーザーの専門店である「FLEX」が協力したキャンプ場だ。施設名の由来は「FOLKLORE(伝承)、FOLK(人々)、WOOD(林)」の 文字を組み合わせたもの。永く受け継がれてきた森を、豊かなまま次世代へ受け継ぐことを目指しており、木々の元に人々が集い、人と自然との関係性が伝え広がっていくことをイメージして名付けられている。
リゾート地・清里へのアクセスポイントとして利用されることの多い小淵沢町。平成の大合併により現在は「町」の文字を残したまま北杜市の地区名となっているが、昔から交通の要所として人々が行き交った場所だ。
標高は約1000m。周囲を八ヶ岳、南アルプスらの険しい山々に囲まれており、夏でも平均気温は22℃(8月)と冷涼だが、冬季は氷点下10℃を下回ることも珍しくない。
「フォークウッド ビレッジ 八ヶ岳」があるのはその小渕沢町の森の中。戦後に植林され、背の高い赤松が枝を伸ばす森にある。
周囲にはアウトレットや道の駅などが点在する観光エリアでありながら、これまで手付かずのままだった1万8000坪という森を、自然と共生のできる施設としてプロデュースしたのは、人気の飲食店をいくつも生み出してきた東京のトランジットジェネラルオフィス社だ。
これにランドクルーザーやハイエースの専門店として全国展開するFLEX社が協業してオープンを迎えた。
トレンドを押さえた話題作りはもちろん、アウトドアライフの本質をしっかりと掴んだ本格的な施設展開など、両社のタッグで生まれた「フォークウッド ビレッジ 八ヶ岳」は、まさに注目のスポットといえるだろう。
森を生かしながら、森全体の生育に必要な伐採を行い、しっかりと整地されたキャンプサイトは約70区画。いずれもオートキャンプの可能な区画サイトで、西側に「ヴィレッジフィールド」、東側に「フレックスフィールド」という2つのエリアが広がっている。
前者はセンターハウスに近く、後者はサウナエリアに近いが、共に給湯まで完備した炊事棟や洗浄機能付きの清潔感のあるトイレなど、快適な共用設備があるのは一緒。地面はどちらもウッドチップ敷きで、テントの水濡れ・汚れ防止にも役立つ工夫が施されている。
特に「フレックスフィールド」は一部にプライベートドッグラン内にテントを設営できる区画サイトを設けるなど、ペットフレンドリーな設計になっており、愛犬家にもおすすめできるキャンプ場だ。ちなみにサウナだけの日帰り利用も可能である。
VIEW|景観
樹齢50年を超える赤松の森に広がるオートキャンプ場。森を維持・管理するために最低限必要な伐採を行ない、樹々の隙間を埋めるように区画サイトが配置されている。戦後に植林された赤松はどれも10m以上と大きく、夏は直射日光を避け、冬は暖かな日差しを届けてくれる。
FOOD & DRINK| 食料・飲料
キャンプ場から約650mの距離に「道の駅こぶちざわ」があり、野菜や肉類、アルコール、デザートまで揃う。最寄りのコンビニはキャンプ場から850m(クルマで約1分)。大きなスーパーマーケットは10kmほどの距離にある富士見町内へ。
ACCESS |交通
中央自動車道・小淵沢ICからキャンプ場までは約1.5km(クルマで約2分)。あっという間にたどり着く距離だ。その一方で、キャンプ場内はしんと静まりかえっており、交通の便の良さからは想像できないほどの静寂に包まれている。
ADVICE|ひとことアドバイス
場内にサウナはあるが、風呂はない。天然温泉を楽しめる日帰り温泉施設「延命の湯」はキャンプ場から1km(クルマで約3分)。施設内で食事も取れるので、おすすめ。
フォークウッド ビレッジ 八ヶ岳|FOLKWOOD VILLAGE YATSUGATAKE | |
営業期間 | 通年 |
定休日 | 不定休 |
サイト数 | 区画サイト:70区画 |
所在地 | 〒408-0044 山梨県北杜市小淵沢町3900-2 |
予約方法 | WEB |
チェックイン | 13:00〜17:00 |
チェックアウト | 〜11:00 |
地面 | ウッドチップ |
参考料金 | 1万2000円(大人2名利用時の税込合計料金:C2レギュラーサイト:7月週末利用の場合) |
電話番号 | 0551-37-4130 |
WEBサイト | https://folkwood-camp.com |
備考 | ヴィレッジフィールド(スモールサイト):4000円〜 ヴィレッジフィールド(レギュラーサイト):5000円〜 ヴィレッジフィールド(ラージサイト):6000円〜 ヴィレッジフィールド(電源付きレギュラーサイト):7000円〜 ヴィレッジフィールド(電源付きラージサイト):8000円〜 フレックスフィールド:5000円〜 フレックスフィールド(電源付き):7000円〜 フレックスフィールド(ドッグサイト電源付き):8000円〜 アーリーチェックイン:追加1000円 レイトチェックアウト:追加2000円 駐車場:1日1000円(1台)※サイト内は定数まで無料 |
設備 | |||||
区画サイト | フリーサイト | AC電源 | 車両搬入 | オートキャンプ | 簡易宿泊棟 |
◯ | × | ◯ | ◯ | ◯ | × |
水回り付宿泊棟 | ペット | ドッグラン | 焚き火 | 直火 | 炊事場 |
× | ◯ | × | ◯ | × | ◯ |
給湯 | ゴミ捨て | コインシャワー | 風呂・温泉 | 洋式水洗トイレ | 洗浄機能付き便座 |
◯ | ◯ | ◯ | × | ◯ | ◯ |
BBQ設備 | 洗濯機 | 乾燥機 | 自販機 | 管理棟 | 24時間管理 |
◯ | ◯ | ◯ | × | ○ | × |
売店 | Wi-Fi | レストラン | レンタル | ||
◯ | × | ◯ | ◯ |
注意 | 営業内容は変更されている場合があります。詳細は各施設に直接お問い合わせください。 |
PHOTO|KOSUKE ARAI、KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|Camp Goods Magazine vol.28
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