◉品揃えは人気のガレージブランドが中心
◉店舗前に温室を備え、多肉植物や塊根植物も豊富に揃う
◉ショップは広島市内の住宅街に店舗を構える

▲ネルデザインワークスが設計・デザインに携わったという店内。コンクリートの躯体を剥き出しのまま使った、荒々しいスタイル。天井を前後左右するトラスに取り付けられたスタイリッシュな照明が商品を浮かび上がらせる。
長らくガレージブランドを専門的に取り扱うキャンプ専門店のなかった広島に、2022年11月にオープンしたのが、「ソイル・ハック・ソサエティ」だ。
「SOIL」は「土」、「 HACK」は「取り込む」、「SOCIETY」は「結びつき」という意味から単語を3つ並べて店名としているが、WEBサイトなどでは「SHS」と表記している場合もあるという。
店舗は住宅街の真ん中、集合住宅の1階にあり、テラス部分に多肉植物、塊根植物を育てる温室を備えるほか、窓際にも鉢植えの植物がずらりと並んでいるのが大きな特徴。
このため、目の前を通ってもキャンプ用品を取り扱っている店舗だとは気が付かない人も多いそうだ。

▲店舗奥のスペースから窓側にかけて。いくつもの照明が植物を照らしている。
「キャンプはもちろん、植物も大好きだったので、両方を楽しめるお店として企画しました」と話すのはオーナーの森さん。普段は土木関係の商社を営んでおり、店舗は店長の竹本さんが切り盛りしている。ドアを開けると、思わず圧倒されるようなスタイリッシュな店内は、縁あってネルデザインワークスが店舗設計・デザインを担当したという。
床材に足場板を使ったり、コンクリートの躯体を剥き出しのまま使った天井や壁に、黒を基調としたトラスを組んだり、まるでカフェやインテリアショップのようなスタリッシュな空間を生み出した。
このため、どこを切り取っても絵になる店内になっている。取り扱う製品はそのネルデザインワークスを中心に、アシモクラフツ、ノラズ、LFE、ソマビト、イキキなど人気のガレージブランドが中心で、ポピュラーなナショナルブランド系はほとんど取り扱っていない。
それぞれが独自の存在感を放つガレージ系のギアに混じって、もうひとつの主力商品である植物が並ぶというユニークな構成だ。

▲店舗のファサード部。目に飛び込んでくるような大々的な看板はないため、ウッドデッキと温室が目印となる。
オープンしてまもない店舗だが、こうした独自の品揃えが評判を呼び、早くも西日本エリアの注目ショップとしてチェックしているキャンパーも少なくないようだ。
今後は地元広島を盛り上げるべく、さまざまなイベントを企画したり、気軽に入店できるように食料品を品揃えに追加したり、少しずつアップデートを重ねていきたいと、前出の森さんは語る。
「ソイル・ハック・ソサエティ」は、キャンプ用品はもちろん、植物に興味のある人も満足できる、ユニークでスタイリッシュなスペシャルショップといえるだろう。

▲店内奥のキャッシャー。全体的に広々としているため、ゆっくりと商品を探せる。

▲人気の高いボタナイズ製の鉢なども各種取り扱っている。人気作家の作品も多い。
【店舗内外装】
次のページでは取扱商品の一部をご紹介しよう。
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