若いふたりのオーナーが会社勤めを辞めて立ち上げたという小さなキャンプ用品専門店。量販店のような品揃えはないが、自分たちが納得できたものだけを取り上げ、丁寧な品揃えを心がけている。地元や地方に目を向けながら、ガレージブランドの発掘にも注力するのが、滋賀県大津市の郊外に昨年オープンした「ギアフト」だ。
琵琶湖を取り囲むように数多くのキャンプ場がひしめく滋賀県。その湖畔から10kmほど離れた大津市の郊外に、昨年オープンしたばかりのキャンプ用品専門店がある。
「GEARFT」と書いて「ギアフト」と読ませる店名は、「ギア」と「ギフト」を組み合わせた造語。大好きなギアに気持ちを込めて贈りたいという意味から名付けられている。
草津川の上流沿いに立つ店舗は、もともと同じ職場の先輩・後輩だったというふたりのオーナーが立ち上げたもの。“自分たちが本当にやりたいこと”を求めて、勤めていた会社を退職、少しずつ貯めてきた資金を元手に、店舗づくりから始めたという小さな専門店だ。
オーナーはキャンプ歴15年という山田さんと、5年ほど前から月に一度キャンプを楽しむようになったという野田さんのコンビ。
キャンプギアに惹かれているという山田さんと、まったりとした時間を楽しんでいるという野田さんというふたりの趣向の違いが品揃えにも表れており、やたらとマニアックなギアがある一方で、よく目にするような定番・人気のアイテムも揃っている。
発展途上だという店内は、まだまだ品揃えも限られているが、地元の作家やガレージブランドと一緒になって製品を作り上げるなど、独自の取り込みを進めているのも特徴のひとつとなっている。
取り扱う製品はナショナルブランドとガレージブランドが半々。滋賀県発のガレージブランド「ケイトクラフト」や「テツザン」など、他店ではなかなか見ることのできない製品も取り揃えている。
愛媛県新居浜発の「HODO(ホド)」製焚き火台も、取材時は滋賀県内で唯一取り扱うなど、地方のガレージブランドにもしっかりと着目しているから、広々とした店内には見たこともないようなギア類も並んでいる。
ポピュラーなブランドでは「ナトゥーラ」「ペリグリンデザイン」「38エクスプロー」「ワットノット」などの製品も取り揃えている他、店舗オリジナルのアイテムも揃っている。
アパレルやバッグ類など、気軽に手に取れるものも多いので、ビギナーにとっても入店しやすいラインナップだ。
店内の一角にはキッズコーナーもあるので、幼い子どもと一緒に訪れても飽きさせることもない。専用駐車場も用意されているので、気軽に店舗を訪れてみるといいだろう。
次のページでは取り扱い商品の一部をご紹介しよう。
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