120系ランドクルーザープラドをベースにFLEXが独自に開発した「ロイ(Roy)」は、ナローボディに加え、純正のオーバーフェンダー付きボディをそのまま使った「ワイドボディ」もラインナップ。クラシカルな丸目2灯のヘッドライトを違和感なく収めたスタイリングはそのまま、どちらもオーダーメイド感覚で自分だけの一台を手に入れることができるカスタムコンプリートだ。

▲ベース車両となる120系ランドクルーザー・プラドは2002年から2009年まで販売されてきた第4世代のモデル。ユーズドカー市場でもまだまだ人気が高く、在庫車両も豊富に揃っている。「ロイ」はFLEXがカスタムして仕上げたコンプリートモデルだけでなく、ユーザーが好みのベース車両を選び、自分仕様にカスタムして仕上げることも可能だ。
ライトデューティーモデルとして誕生したプラド
120系は海外市場でも高い人気を得ることに成功
ランドクルーザー・プラドの初登場は1990年。70系のライトデューティー版として位置付けられた70ワゴンを発祥に、「プラド」の名をつけた初代ランドクルーザー70系プラドが誕生した。
以来、30年以上もの歴史を積み重ねてきたプラドは、現行モデルで第5世代・150系へと進化している。
FLEXが新たにラインナップした「ロイ(Roy)」は、その150系から数えて1世代前にあたる第4世代の120系ランドクルーザー・プラドをベースに、独自のカスタムを加えたカスタムパッケージだ。
ベース車両となる120系プラドは、2002年に登場。ヨーロッパ市場を意識したデザインを採用し、レクサスGX470として北米市場でも展開されるなど、海外でも人気を博した。
パワートレーンには2. 7リッター・直列4気筒ガソリンから4.0リッターV型6気筒ガソリンなどが用意され、5速ATや電子デバイスの充実化など各部が大幅にアップデートされている。
このためユーズドカー市場でもポピュラーな存在であり、予算や好みに合わせた豊富な車両が選べる人気の中古車といえる。
「ロイ」は、その120系プラドをベースにFLEX独自の丸目2灯ヘッドライトを装着したのが最大の特徴。
丸型のウインカーとライトをセットしたヘッドライトハウジングに、オリジナルデザインのフロントグリルを組み合わせたスタイルにより、ネオクラシックな雰囲気を味わえるモデルとなっている。

▲車幅が異なるだけで、ワイド、ナローのどちらも全長はほとんど変わらない。
ナローボディとワイドボディの2種類
意外にも製作に手間がかかるのはナローボディ
この「ロイ」には2通りのボディが用意されており、オーバーフェンダー付きの「ロイ・ワイド」に加え、オーバーフェンダーを外してシンプルな印象に仕上げた「ロイ・ナロー」の2モデルから選ぶことができる。
写真は「ロイ・ナロー」と、完成したばかりという「ロイ・ワイド」の2台。ナローボディの方は海外仕様向けの前後バンパーに変更した上で、オーバーフェンダーとクラディングパネル跡をすべて穴埋めするなど手の込んだ作業を経て完成されたもの。

▲上はナローボディ、下はワイドボディ。どちらもベース車両はオーバーフェンダー付きの国内販売モデル。

▲ワイドボディは純正のボディをそ も装着されている。ボディサイズは国内市販モデルのままであることから、タイヤ&ホイールの選択肢も豊富だ。
一方のワイドボディは国内販売モデルのボディをそのまま使っており、迫力のあるシルエットに加え、手の出しやすい価格帯であることが特徴。ホイールの選択肢も豊富で、写真のFLEXオリジナル「XELF02」だけでなく、さまざまなモデルを組み合わせることができる。
純正のボディラインに合わせたFLEX独自デザインのヘッドライトハウジングにより、丸目のライトが自然と溶け込んでいる「ロイ」は、全国のFLEXランドクルーザー店およびRenoca店で購入できる。
カスタム済みのコンプリート車だけでなく、好みのベース車を選んで、色や装備までカスタムするなど、世界で一台だけのロイを作ることも可能だ。ワイドにするか、それともナローにするか、選ぶのはオーナー次第。

▲ナローボディの方は製作工程がやや複雑で、国内仕様のボディからオーバーフェンダーを取り外して海外仕様のバンパーに変更。これに伴い鈑金作業なども加わるなど、カスタムの手順が増えている。
- ▲ナローボディ
- ▲ワイドボディ
ABOUT FLEX|フレックスとは
全国に店舗を構える新車・ユーズドカーの専門店。ハイエースやランドクルーザーを中心とした人気車種を中心に豊富な在庫を揃える。また、オリジナルのカスタムモデルとなるRenoca(リノカ)シリーズや、装備の充実した本格的なキャンピングカーなど、キャンプや車中泊に適した独自開発モデルも多数揃えている。
CONTACT|FLEX
WEB|https://www.flexnet.co.jp
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2023
SOURCE|Camp Goods Magazine Vol.30
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