青森の伝統工芸品を生かした ”津軽びいどろ“ランタングローブ

キャンプグッズ

長い歴史を積み重ねてきた伝統工芸を転用したキャンプ用品が続々と誕生している。「ディレクション・アウトドアツールズ」が企画・販売するランタングローブも”津軽びいどろ“を活用した、青森ならではのコラボレーションで生まれた製品だ。

 ”津軽びいどろ“ランタングローブ

▲カラーバリエーションは写真のアンバー(新色)とブルー。地産の材料を用いて製作された“津軽びいどろ”ならではの、透明感の高い色合いが特徴だ。

2022年春に青森県青森市にオープンしたキャンプ用品の専門店が「ディレクション・アウトドアツールズ(DIRECTION OUTDOOR TOOLS)」だ。

元救急救命士という経歴を持つオーナーが「好きなものに囲まれた仕事がしたい」と独立開業、ガレージブランドを中心とするマニアックな専門店として営業を開始。早くも東北のキャンパーたちから注目を浴びる存在になっている。

 ”津軽びいどろ“ランタングローブ

▲使用にあたっては純正のグローブ(ほや)を外して「津軽びいどろランタングローブ」に差し替えるだけ。

「津軽びいどろランタングローブ」は、その「ディレクション・アウトドアツールズ」が企画、本州最北端のガラス工場である「北洋硝子」が製造するという、青森ならではのコラボレーションで生まれた製品だ。

もともと漁業用の浮玉(うきだま)製造から発祥した津軽びいどろは、今も昔も北洋硝子が唯一の生産者。浮玉がガラス製からプラスチック製へと姿を変えていった1970年代に、地産の材料を用いて色ガラス製造へと舵を切り、花器や食器の製造へと転換。それが現在の津軽びいどろが生まれるきっかけになったという。

「津軽びいどろランタングローブ」はこうした長い歴史を背景にした、熟練の職人たちの手により一つひとつ製造されている。伝統技法の“宙吹き” を用い、塗装などの加工を一切施さず、ガラスそのものに色付けをした耐熱ガラスであることも特徴のひとつといえるだろう。

本州最北端の地で生み出される色彩豊かなランタングローブは、ブルーとアンバーの2色展開。フュアハンド・ベイビースペシャル276やデイツ#78に適合する。

SPEC
ブランドディレクション・アウトドアツールズ
モデル津軽びいどろランタングローブ
カラーアンバー(写真)、ブルー
価格1万3000円(税込)
適合フュアハンド・ベイビースペシャル276、デイツ#78Sなど
WEBhttps://direction-odt.com

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|Camp Goods Magazine Vol.28

※商品の詳細(価格・サイズなど)は掲載時のものとなります。
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