レイルロードランタンは百年ほど前の時代から、主にアメリカの鉄道会社で使用されてきたオイルランタンだ。フュアハンドに代表されるハリケーンランタンと共に、無駄のないシンプルな構造で長く愛されてきた実用品でもある。
鉄道会社の実用品として
長く愛されてきたレイルロードランタン
メーカーが違ってもレイルロードランタンの姿形がほぼ一緒なのは、納入先の鉄道会社による仕様に合わせたからだといわれている。
円筒形の本体を使ったランプが信号灯として使われていた時代に、レイルロードランタンは主に車掌灯や保守・検査灯として使われており、鉄道会社によってデザインやサイズなどのレギュレーションも定められていた。
そんなレイルロードランタンの中でも特に人気の高いのが「アドレイク・ケロ」だろう。
1857年にアメリカ・シカゴで創業したAdams and Westlake社(略してアドレイク)は、1930年代から鉄道用のオイルランタン製造を始め、1970年頃まで続けられた。
初期の製品は本体下部のワイヤーガード部が綺麗な円形になっているが、1935年頃から垂直方向のワイヤーとの接合部が凸型に曲げられるなど、時代と共にディテールが異なるのも、コレクター心を刺激する要因のひとつである。
市場では製造から百年近い時間を経た個体も流通しているが、いずれも非常に簡単な構造であることから、今もなお実用品として使用できるものが多い。
もっとも、照明としての性能はひと時代前のものであることは拭えず、主に雰囲気を盛り上げるためのサブランタンとして考えたほうがいいだろう。
バーモントランタンからファン待望の
レイルロードランタンが新登場
本物の真鍮を素材とするオイルランタンを数多くラインナップする「バーモントランタン」から、そんなレイルロードランタンのニューモデルがラインナップされた。
今回ラインナップに加わったモデルは、昔ながらのクラシックスタイルを忠実に再現したもので、生産は他製品同様インドで行われており、いずれも熟練の職人によるハンドメイド。カラーはブラス(真鍮)と、アンティークブロンズの2種類が用意されている。
アンバーカラーのグローブも同時発売
レイルロードランタンをさらにカスタマイズできる専用のカスタムグローブも同時に発売された。
琥珀色の美しさがランタンのボデイをよりロマンティックに際立たせてくれるカスタムグローブは、ランタン本体のトップを開けて純正のグローブと交換するだけ。
ランタン本体のカラーに左右されず、ブラスにもアンティークブロンズにも似合う色合いになっている。
ABOUT VERMONT LANTERNS|バーモントランタンとは
「バーモントランタン」はアメリカ北東部のバーモント州を拠点にするランタンメーカーだ。真鍮製オイルランプ&ランタン製品を中心に、1998年から販売をスタート。現在では250を超えるモデルをラインナップしている。
SPECIFICATION | |
ブランド | バーモントランタン(VERMONT LANTERNS) |
モデル | レイルロードランタン・トレインオイルランプ12 |
サイズ | W180×D170×H310mm |
カラー | ブラス、アンティークブロンズ |
価格 | 3万2780円(税込) |
モデル | アンバーグラス・12インチ・レイルロードランタン |
サイズ | W96×D96×H96mm |
カラー | アンバー |
価格 | 5280円(税込) |
WEB | https://store.shopping.yahoo.co.jp/nature-swag-outdoors/ |
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2023
SOURCE|CAMP GOODS MAGAZINE vol.32
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