キャンプ道具が大型化していく中、区画サイトではどうしても制約が生じてしまう。その点、フリーサイトは自慢の道具を思う存分展開できるため、特に道具を多数所有するキャンパーには魅力的に映る。「六ツ矢崎浜(むつやざきはま)オートキャンプ場」は、同時に100組以上が利用できる、琵琶湖湖畔の広大なフリーサイトのみのオートキャンプ場だ。
滋賀県高島市は琵琶湖から里山にかけて古くからの農山村や漁村などの集落が点在し、日本の原風景ともいうような美しい景観が連なる場所だ。観光スポットも多く、既出の海津大崎をはじめ、“日本の白砂青松百選”に選ばれた湖西の松林など、見どころも多数。インスタグラムでも人気のメタセコイア並木があるのも、同じ高島市内だ。「六ツ矢崎浜オートキャンプ場」があるのはその高島市の琵琶湖の湖畔である。
場内は琵琶湖沿いに広がっており、敷地面積は6000坪と広大。地面は土・砂利と芝生のミックスだが、芝生のエリアも多く、中には湖岸ギリギリまで芝生が生えている場所もある。砂地を除けば概ねペグの食いつきはよいが、湖岸は突風が吹くこともあるので、テントやタープはしっかりと固定しておいた方がよいだろう。
この「六ツ矢崎浜オートキャンプ場」最大の特徴は、100台以上の車両が同時に入場、テントサイトを展開できるという広大なフリーサイトのオートキャンプ場であるということだ。
加えて湖岸沿いに450mも続くという絶好のロケーションに、高校生以上の大人1人1泊2000円(駐車場代込み)という格安な料金設定にもある。この結果、特に週末の予約は困難になっており、できることなら平日の利用をおすすめしたい。
フリーサイトはどこも場所取りが先着順となるが、繁忙日を除けばアーリーチェックイン(9時)やレイトチェックアウト(17時)も可能なので(別途追加料金が必要)、上手に利用するといいだろう。
なお、このキャンプ場は高島市の観光協会が運営・管理をしており、民間のキャンプ場のように至れり尽くせりではないので、その点はあらかじめ了承の上で利用してほしい。
共用設備もトイレは汲み取り式だし、シャワー設備もない。入浴は近隣の日帰り温泉などを利用。場内にはレンタル品もなく、薪と炭の販売のみだ。キャンプ道具はもちろん、燃料・食料など準備万端にして出かけよう。
VIEW|景観
湖畔に広がる開放的なロケーションのキャンプ場。場内はすべてフリーサイトのため、空いていれば、好みのロケーションでキャンプを楽しめる。
FOOD and DRINK|食料・飲料
西側に高島市の市街地があり、食料・飲料の調達は容易だ。最寄りのコンビニは約5km(クルマで10分弱)。大型のスーパーも約6km、クルマで10分程度だ。
ACCESS|交通
京都・大阪方面からは名神高速道路・京都東ICから湖西道路を経由して約60km(クルマで約60分)。名古屋方面からの場合は北陸自動車道・木之本IC経由の方が近道だ。
ADVICE|ひとことアドバイス
専用のエリアがあるなど、ペットフレンドリーなキャンプ場。入浴には近隣の日帰り温泉が利用できる。
六ツ矢崎浜オートキャンプ場|MUTSUYAZAKIHAMA AUTOCAMPGROUND | |
営業期間 | 通年 |
定休日 | なし(年末年始は休業) |
サイト数 | フリーサイト:115組(一般100組、ペット15組) |
所在地 | 〒520-1503 滋賀県高島市新旭町深溝六ツ矢崎浜園地 |
予約方法 | WEBのみ |
チェックイン | 12:00~17:00 |
チェックアウト | 09:00~12:00 |
地面 | 芝生・草・土・砂・砂利 |
参考料金 | 3000円(おとな2名利用時の税込合計料金) |
電話番号 | 0740-33-7101(びわ湖高島観光協会) |
WEBサイト | https://takashima-kanko.jp/spot/mutsuyazakihama.html |
備考 | 入場料(維持管理協力金として):1泊2日・一般サイト 基本料金 2000円(大人1名・車両1台) 追加料金 大人1名1000円・子ども600円・幼児無料 大型車1000円 別途日帰り利用料金も設定あり |
設備 | |||||
区画サイト | フリーサイト | AC電源 | 車両搬入 | オートキャンプ | 簡易宿泊棟 |
× | ◯ | × | ◯ | ◯ | × |
水回り付宿泊棟 | ペット | ドッグラン | 焚き火 | 直火 | 炊事場 |
× | ◯ | × | ◯ | × | ◯ |
給湯 | ゴミ捨て | コインシャワー | 風呂・温泉 | 洋式水洗トイレ | 洗浄機能付き便座 |
× | ◯ | × | × | × | × |
BBQ設備 | 洗濯機 | 乾燥機 | 自販機 | 管理棟 | 24時間管理 |
× | × | × | × | ◯ | × |
売店 | Wi-Fi | レストラン | レンタル | ||
× | × | × | × |
注意 | 営業内容は変更されている場合があります。詳細は各施設に直接お問い合わせください。 |
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|テーマで選ぶ全国キャンプ場ガイドブック 2022-2023
UPDATE|2023年6月
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