大阪市内からクルマで2時間圏内。気軽に足を延ばせる距離にあるのが淡路島の中央部にある「高田屋嘉兵衛公園 ウェルネスパーク五色」だ。設備の整ったキャンプ場だけに、ファミリーやビギナーでも安心して利用できる。さらに温泉施設も整っているため、冬キャンプにも最適だ。

▲「わんぱく広場」に面した開放的な区画サイト。写真は区画38〜40。各サイトは田の字型に区切られている。
高田屋嘉兵衛(たかたやかへえ)は、淡路島で生まれ、兵庫津(神戸港)で船乗りとなったのちに海運業者として成功を収め、巨万の富を築いたという江戸時代の海商だ。
そんな歴史上の偉人の名を冠した公園が出生地である洲本市五色町に広がる「高田屋嘉兵衛公園 ウェルネスパーク五色」である。
公園は淡路島の中央部、洲本市の西側に位置しており、近畿圏からのアクセスがよいことから、週末になると数多くの観光客が訪れる。特に夏季は付近の海水浴場を利用する人々で大いに賑わうそうだ。

▲「高田屋嘉兵衛公園 ウェルネスパーク五色」のオートキャンプ場を上空から撮影したもの。手前が上段側にあたる林間サイト。区画1から23までは階段状に並んでいる。
キャンプ場はその公園の北側に広がっており、高低差のある斜面に造成された雛壇スタイルとなっている。
もっとも、下段のエリアは平坦で見晴らしもよく開放的。一方で上段エリアは園路の左右に階段状の区画サイトが広がる林間サイトとなっており、場所によって環境が異なるのが特徴だ。
いずれも車両を横付けできるAC電源付きのオートキャンプ用サイトだが、占有面積は81㎡と小ぶりなので、大きなテントやタープなどを用いたキャンプには向いていない。

▲区画24〜27の北側に隠れるように広がっているフリーサイト。3組限定だが、自由にテントを設営できる。
より大きく使いたい場合は、3組限定ではあるものの、区画サイトの裏側の奥まった位置にフリーサイトが用意されているので、そちらを試してみよう。
いずれにしても、余裕があればロケーションを先に見てから、場所を選択した方がいいだろう。

▲炊事棟にはコインランド
リーを併設している。
共用設備は場内4ヶ所に設けられた洋式水洗トイレのあるトイレ棟と、中央に配置された炊事棟兼コインランドリーなど。
トイレは、奥まった場所にも設けるなど配置も工夫されている。その上、洗浄機能付きの便座を備えた清潔感のある施設で、女性や子どもでも安心して利用できる。
場内にコインシャワーはないが、キャンプ場に隣接する位置に公園施設の「ゆ~ゆ~ファイブ」があり、五色温泉と名づけられた天然温泉が利用できるのも、このキャンプ場の大きな特徴のひとつだ(キャンプ場利用者は割引制度あり)。

▲上段側の区画サイトはやや広めに設定されている。写真左に写っているのが区画12。ややいびつな形だが、ほかの区画よりも広い。

▲全区画サイトに専用の水道とシンク、電源が用意されている。

▲大型の遊具が揃っている「わんぱく広場」。広大な芝生の広場で自由に遊ぶことができる。木製の大型遊具を使い、アスレチック気分!

▲炊事棟は水道と流しのみ。給湯は用意されていない。棟内にはコインランドリーが併設されている。

▲トイレは男女別で洗浄機能付きトイレも用意されている。

▲キャンプ場から斜面を上った位置にある宿泊棟「丘の上のログハウス」。宿泊棟はほかにも「サンセットログハウス」やホテルライクな「浜千鳥」などもある。
VIEW|景観
なだらかな山の中腹に広がる林間のキャンプ場。オートキャンプが可能なサイトは、上段部と下段部の2つ。区画1〜30までは樹木に囲まれているが、下段はフラット。
FOOD and DRINK| 食料・飲料
食料・飲料などは事前に準備しておいた方がいいだろう。洲本市の市街地までは約16km(クルマで約30分)だ。コンビニは750m(同2〜3分)の距離にある。
ACCESS |交通
最寄りは神戸淡路鳴門自動車道・津名一宮ICから約13km(クルマで約25分)だが、大阪方面からの場合は手前の北淡ICで降り、海岸線を走ってもあまり変わらない。
ADVICE|ひとことアドバイス
場内には子どもがたっぷりと遊べる広場や遊具も用意されている。ファミリーキャンプに最適なキャンプ場だ。
高田屋嘉兵衛公園 ウェルネスパーク五色|WELLNESS PARK GOSHIKI | |
WEBサイト | http://www.takataya.jp |
所在地 | 〒656-1301 兵庫県洲本市五色町都志1087 |
営業期間 | 通年 |
定休日 | なし(※備考欄参照) |
電話番号 | 0799-33-1600 |
サイト数 | 区画サイト:40区画 フリーサイト:3組 コテージ:12棟 |
参考料金 | 4950円(大人2名利用時の税込合計料金) |
予約方法 | WEB・電話 |
チェックイン | 14:00(ログハウスは15:00) |
チェックアウト | 11:00(ログハウスは10:30) |
地面 | 土・砂・砂利 |
備考 | 利用料(平日)/ 1区画・1泊:4950円 利用料(特定日)/ 1区画・1泊:5500円 フリーサイト(平日)/ 1泊:3300円 フリーサイト(特定日)/ 1泊:3740円 デイキャンプ(平日)/ 1泊:4950円 デイキャンプ(特定日)/ 1泊:5500円 ※:1月第4火・水・木、および6月第2木曜の 年間計4日間の休業日あり ※薪の販売はしていない ※シャワーは「ゆ~ゆ~ファイブ」内にあるのみ |
設備 | |||||
区画サイト | フリーサイト | AC電源 | 車両搬入 | オートキャンプ | 簡易宿泊棟 |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
水回り付宿泊棟 | ペット | 共用ドッグラン | 焚き火 | 直火 | 炊事場 |
◯ | ◯ | × | ◯ | × | ◯ |
給湯 | ゴミ捨て | コインシャワー | 風呂 | 洋式水洗トイレ | 洗浄機能付き便座 |
× | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
BBQ設備 | 洗濯機 | 乾燥機 | 自販機 | 管理棟 | 24時間管理 |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × |
売店 | Wi-Fi | レストラン | レンタル | ||
◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
注意 | 営業内容は変更されている場合があります。詳細は各施設に直接お問い合わせください。 掲載されている写真は取材時のものです(以下のPUBLISHED参照)。現況と異なる場合がありますので、必ず最新の状況を施設で確認してください。 |
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|全国キャンプ場ガイドブック 2022-2023
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