愛用するキャンプ道具に囲まれながら 快適なフルサイズバンでゆったり車中泊

キャンパー図鑑

関西でも屈指の人気店として知られる「バーンフリーリー」のオーナーが楽しむバンライフ。自ら企
画・製作した車両はいつでもどこでも快適なアウトドアライフを堪能できるキャンプモービルだ。

スタイリッシュキャンパー図鑑

▲ライノラック製カーサイドタープを使ったアウトドアリビング。270度に展開するタープはバックドアまでしっかりカバー。ルーフラックはアルミパイプで製作したオリジナルだ。

2018年に滋賀県東近江市にオープンしたアウトドアショップ「バーンフリーリー」。直訳すると“自由に燃やそう”という店名は、“焚き火を楽しむ”というコンセプトを端的に表したものだ。

倉庫を改装した店舗はオープン以来瞬く間に関西エリアの人気店へと成長。今では全国区で名前を知られるほどの注目店となった。

ここに登場する出路(でじ)さんは、その「バーンフリーリー」のオーナーであり、同時に敷地内にあるカスタムカーショップ「サンワークス」の代表でもある。

店舗の開店当初は自ら仕入れや商品の陳列までしていたという出路さん。そもそも店舗を開店した理由も「色々なブランドの商品をいち早く手に入れられるから(笑)」と話すほどのギア好きだ。

キャンプ歴も20年近いそうで、以前は子どもたちと一緒に家族でファミリーキャンプを楽しんでいたそうだが、「サンワークス」を独立起業するにあたり仕事が忙しくなり、しばらくアウトドアとは疎遠になっていたという。

キャンプ熱が再燃したのは4〜5年前。「サンワークス」の事業が安定したことで、「もう一度アウトドアの遊びを楽しみたい」と、キャンプやサーフィンに夢中になった。以来、夏はサーフィン・冬はキャンプとシーズンを決めて楽しんでいる。

店舗(バーンフリーリー)の運営も、キャンプ仲間だった渚鋤(すすき)さんに店長を任せることができたことから、現在は休日にゆったりとキャンプを楽しむ余裕も出てきたという。

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▲リアラゲッジスペースは自社で製作したもの。微妙なアールを取り入れた木製のベッドキットは親戚の大工さんにも手伝ってもらって完成されたという。

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▲キャンプ道具はベッド下のスライド式収納に格納できるように工夫されている。

木製ベッドキットや引き出し式の大型収納など
アイデアを具現化したキャンプモービル

そんな出路さんのキャンプスタイルは、やっぱりクルマが中心。中でも2006年式のフォード・エコノラインはキャンパー仕様へと大幅にカスタマイズした車両で、何よりもお気に入りのキャンプモービル。

もともとフルサイズのコマーシャルバンだけに、リアラゲッジスペースは余裕たっぷり。そこに自動車ショップとしてのノウハウを駆使して木製のベッドキットを設置。さらにベッド下にはスライド機能を持たせた大型の引き出し式収納を加えたことで、キャンプ道具の積載も楽々。

エクステリアにはオーストラリア・ライノラック製のカーサイドタープ(バッドウイング)も取り付け、キャンプではタープ下をアウトリビングへ、車内を就寝スペースに充てるなど、設営・撤収の手間を省いた効率的なキャンプを楽しんでいる。

ちなみに取材時は手に入れたばかりだというネルデザインワークス製ケーブを設営し、テント泊のスタイルも見せてくれた。

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▲焚き火スペースにはネルデザインワークスやアシモクラフツのギア類と共にサンゾー工務店の焚き火台ロダン(ハンゲツ)を使用する。

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▲カリフォルニア発のBMXをモチーフにした電動アシスト自転車・スーパー73 ZG。懐かしいバナナシートを備えており、満充電で32〜45kmの航続距離を誇る。

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▲テント(写真右)はネルデザインワークス製のケーブを愛用する。

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▲木製品を中心にアイアンや真鍮を組み合わせたキャンプサイト。普段はいかに荷物を少なくするかを考えているそうだが、この日は取材用にたっぷりと持ち込んでくれた。

Camper:WATARU DEJI
スタイリッシュキャンパー図鑑カーショップ「サンワークス」のオーナー。ギア好きが高じて2018年にキャンプ用品の専門店「バーンフリーリー」もオープンさせた。最近は電動アシスト自転車のスーパー73ZGがお気に入り。ネルデザインワークスやオールドマウンテン、アシモクラフツとのコラボモデルを企画するなど、オリジナルモデルの開発にも精力的。
Instagram@dizzy_and_0106

マニアックなギアが並ぶ出路さんの愛用品

キャンプ道具店のオーナーとなった今も、欲しいものは欠かさず購入しているという出路さん。名古屋で開催される「フィールドスタイル」は毎年仕事を兼ねて参加しているそうだ。

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▲グラインドロッヂ・スツール:グラインドロッヂのスツール。店名のロゴ入り。イエティなどハードクーラー用のスタンドとして使用しているもの(非売品)。

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▲ボアブレザー×グラインドロッヂ・ハンティングチェア:“バオバブ”の木のようなアブノーマルなデザイン”と“使い易さ”をテーマにしたハンドクラフトレザー・ブランドのボアブレザー製ハンティングチェアをベースに、グラインドロッヂのシルクスクリーンプリントが入ったレア物。2021年のフィールドスタイルジャンボリーで手に入れたもの。

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▲テオン・ボウル、タンブラー:ネルデザインワークスのコザラを愛用してきたという出路さん。テオンのボウルとタンブラーは、コザラと共通する部分も多く、シンプルで可愛いということですっかりお気に入りになったそうだ。

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▲メタルデザインワークス×バーンフリーリー・クロスカップ・ハーフ:メタルデザインワークスのクロスカップ・ハーフにバーンフリーリーのロゴを入れた店舗オリジナルモデル。アルミの塊から削り出された深型ハーフパイントサイズのカップに黒アルマイト処理を施したもの。

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▲サンゾー工務店・ロダン・ハンゲツ:大人気の組み立て式焚き火台であるロダン(スランダード)にオプションのハンゲツを組み合わせたコクピットスタイルの焚き火台。アイアンテーブルとセットで使用している。

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▲シムクラフトT.G.F. ウォールナット:ヘリノックス製テーブルワンのアルミフレームを使ってテーブルとすることのできる天板。スノーピーク製IGTユニットを2セット組み込める。天板フレームはウォールナット、IGTユニット搭載部はアルミ製。

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▲オールドマウンテン・ラクダ:3年ほど使用しているというお馴染みのカーミットチェアに、オールドマウンテンのラクダを組み合わせた愛用品。冬季はファーと組み合わせて使用している。

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▲ボンボネロ:周年祭で頂いたものというLEDランタン用のライトシェード。出路さんはゴールゼロにアンバーグローブを被せて使用している。

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▲アソマタス・ハングバーガー:タープなどの布モノに使用できるマグネットタイプの多目的ハンガー。ハンバーガーのバンズのように布を挟んで使用する。写真はブラックスミスHD、ドロッパーズの別注モデル。

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▲フェデカ・鍛造バトニング鉈:バトニングしやすいことに、とことんこだわったという鉈。薪ストーブや焚き火で使用する薪の小割りに重宝しているそうだ。

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▲フェデカ・クレバートング:発表されてすぐに手に入れたというお馴染みの人気アイテム。3カラーある中からチョイスしたのはウォルナット。

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▲リグロワークス・CCカップ:一度注いだら飲み干すまでカップを置けないというCCカップ。大の日本酒好きという出路さんにとって、日々欠かすことのできないマストアイテム。

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▲ネルデザインワークス×グリップスワニー・MILスペック・グローブ・ネルバージョン:航空自衛隊でも使用されているというグリップスワニーのネルデザインワークス別注カラーバージョン。キャンプでの作業全般に使用している。

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▲バイクルーズ・イナポーチ・プリントバージョン:携帯用のフェイスシートや除菌シートなどを収納することが可できるポーチ。レオパードは2022シーズンカラー。出路さんは調味料入れとして使用している。

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▲Eトーマス&ウイリアムス・カンブリアンランタン:5〜6年ほど愛用しているというカンブリアンランタン。明るさよりも雰囲気重視。コンパクトなのでどこに行くのにも携行できるのも気に入っているポイント。

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▲ガスウエア・Tヒーター:秋口で極力荷物を少なくしたい時に持参するというTヒーターにメタルデザインワークス製のTHキャップ(五徳)を組み合わせて、お湯を沸かせるようにカスタマイズしたもの。ガス缶にはネルデザインワークスのOD缶を使用している。

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▲シムクラフト・Xレッグ・スタンド:クーラーボックスやコンテナボックス用の木製スタンド。本体はウォールナット製の無垢板でレーザー刻印によるロゴ入り。使用後は束ねてまとめられるのもポイント。

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▲オールドマウンテン・カケモノ.冬:オールドマウンテン製のウール100%ブランケット。普段は車中泊をすることが多いという出路さんが、常に車内に常備している愛用品。

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▲キャンプマニア・プロダクツ・レッドキャメル・エトス缶:キャンプマニア・プロダクツ別注カラーのオリーブグリーンで仕上げられた携行缶に、ソトラボ製のソフトカバーを組み合わせたもの。灯油運搬用に使用している。

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▲武井バーナー・パープルストーブ501:「癖が強いところが好き」と出路さんが語るお馴染みのパープルストーブ。厳冬期は薪ストーブを使うことがいそうだが、この武井ストーブは年中使う愛用品。

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2022
SOURCE|Camp Goods Magazine Vol.28

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