愛用する道具にハンドメイドで仕上げたレザーを組み合わせる。たったそれだけのことで、普段使っている道具がより一層魅力的に映る。レザーアーティストとして活躍する佐藤洋俊さんは、そんなレザーの持つ魅力を広めたいと、2014年に革工房「ピノワークス」としての活動をスタート。キャンプ道具に革を組み合わせた作品を次々と発表するなど、その道のスペシャリストとしてよく知られている。

▲くるまやラーメンと敷地を共用する新店舗。向かって左側がアウトドアショップの「ワンフォー」、同右側が「ピノワークス」になっている。
2023年5月に移転、リニューアルオープン
新潟市内にある「ONE4(以下ワンフォー)」は、そんな「ピノワークス」の工房に隣接した、直営のアウトドアショップだ。
昨年まで江南区亀田本町商店街の一角にあった店舗は、2023年5月に国道17号沿いの南区東萱場に移転。じつは以前から革のワークショップを実施したいと思っていたという佐藤さん。以前の工房は手狭でワークショップを開催するスペースがなかったことから、より広々としたスペースを求めて、店舗と工房を移転させたという。
新店舗の床面積はなんと500㎡(!)。旧店舗と比較すると約6倍の広さに拡大。国道沿いであることから、クルマでのアクセスも良く、ラーメンチェーン店と共有する大きな駐車場もあるなど、便利な立地にあるが、大きな看板がないため、通りすぎてしまわないように気をつけたい。

▲500㎡(約150坪)という、広々とした店内。ワークショップを開催するスペースも十分にある。
国内に4店舗しかない、ブラックデザイン正規取扱店
店舗は向かって左側が「ワンフォー」、右側が「ピノワークス」。ショップ内にはオリジナルの革製品はもちろん、日本の総代理店であるソウルワットや、同正規代理店を務めるブラックデザインなど海外の人気ブランド製品が並ぶ。
また、オーチョキャンプやイキキなど、革・木・鉄を素材にした国内ブランドのアイテムも積極的に取り扱っている。
佐藤さんの趣味を兼ねたヴィンテージ類はどれも丁寧にメンテナンスされたもので、状態が良いものを厳選。他にもピクニックバスケットなど、年代物のコレクションも展示・販売されている。
ちなみにショップのスタッフに一声かけてくれれば、工房の見学も可能。もちろん、「ピノワークス」オリジナルアイテムの受注受付も行っている。

▲オイルランプ類はサイズ、カラー、モデルなど豊富に在庫を取り揃えている。好みのものを実際に手にとって選べる。

▲新店舗に移転し、スペースが拡大したことから、新たに取り組みを始めたブランドも多い。オルカ・クーラーもカラーやサイズを揃えて、取り扱いを始めた。

▲工房には「ピノワークス」製品を展示したショールームも併設されている。

▲食器など、日常でも使用できるアイテムも揃っている。

▲バリスティクスを中心としたカバーやケース類も数多くラインナップする。アウトドアモンスターのデカールも種類・デザインが豊富。

▲縫製用のミシンは貴重なヴィンテージ品を使用している。明るい工房内にゆったりとした作業スペースが用意されている。

▲「ワンフォー」および「ピノワークス」のスタッフ。右からふたり目が代表の佐藤さん。
革製品を中心とした「ワンフォー」のセレクトアイテム

▲土直漆器・タンブラー、アンブレラボトル:真空二重構造の本体に日本の伝統工芸のひとつである「漆」を組み合わせた製品。カラーは朱色、黒色の2色。柄は市松模様と柿の花から選べる。

▲モノラル・ワイヤフレームソリッド:アルミ合金製フレームを採用した折りたたみ式焚き火台。広げたフレームに火床となるステンレスリングメッシュを引っ掛けるだけで完成する。使用後はデイパックに入るほどコンパクトになるため、荷物も嵩張らない。専用収納バッグ付。写真は別売の五徳アタッチメントSSを装着したオプション使用例。

▲サケスキー×ピノワークス・コラボマス:アクリル製の酒器で底面にピノワークスのロゴが入ったコラボモデル。サイズは五勺(90ml)。オリジナルの革カバーは別売。

▲ワンオアエイト・5T9sz:黒皮鉄製のフラットバーナー用五徳。本体にゼストワークスによる特殊な耐熱塗装を施してある。

▲インアバンス×ピノワークス・ワンズテーブル:ワンズテーブルのピノワークス特別仕様モデル。カーミットチェア専用のドリンクホルダー付きサイドトレイに、革を組み合わせた別注コラボモデル。カーミットチェアへの着脱は工具不要、左右どちらにでも装着できる。写真のウォールナット以外にオーク材モデルもある。革はヌメとブラックの2色展開。

▲オーチョキャンプ・トートバケツ(L、M):ランタンや手斧、ハンマーなどの運搬に使えるバケツ型のトートバック。牛の床革を使って職人が手作りした革製で、底面はシリコンアクリル樹脂塗装仕上げなので直接地面に置ける。Lサイズはφ20×H34cm、Mサイズはφ17×H30cm (※共に持ち手含まず)。

▲ピノワークス・レザーコンテナ:ピノワークス・オリジナルのレザーコンテナ。サイズやカラー、革などの希望を伝えて製作されるオーダーメイド品。写真はサイズW55×D30×H25cmのヌメ革仕様。

▲ティピ・ホールドアップチェア:富山県の家具工房であるチボリ・ウッドワークスとピノワークスがタッグを組んだ新ブランド「ティピ」のチェア。サイズはW37×D47.5×H 42cm 。シート高は23cm。

▲アウトプット・エロティカ:ゴールゼロ・ライトハウスマイクロ(フラッシュ)などのLEDライトに取り付け可能なライトシェード。本体はシリコン製で、落としても割れない上、汚れたら丸洗いもできる。マーブルは一つひとつ職人の手で調色したもの。

▲カワイス・レザーチェアシート:革靴の生産時に廃棄される端材を使用したカスタムシート。ヘリノックス製コンフォートチェア、タクティカルチェア、インクラインチェアに適合。なおレーザーシートのみで、チェア本体は付属しない。

▲アウトサイドイン・チビチェア:シリーズの中でもっとも小ぶりなサイズの組み立て式チェア。使用後は分解収納したり、ワンアクションで二つ折りにしたりできる。素材はフレームにオークやウォールナットといった木材を使用。シート地にはサラッとした触り心地のビニールコートポリエステルを採用している。組立サイズ:W59×D52×H67cm。

▲ピノワークス×アウトサイドイン・カチャカチャミッドチェア:アウトサイドイン製カチャカチャチェアにピノワークス製シートを組み合わせたコラボモデル。チェア本体に予めシートを組みつけた完成品。

▲ピノワークス・レザージャケット:カーミットチェア用のカスタムシート。写真はブラックのワンピースモデル。他にヌメ革や、座面と背面が分かれているセパレートタイプもある。ワイド、ハイバックにも対応可能。なお、写真にカーミットチェア本体は含まれない。

▲アウトサイドイン・クルクルミッドハイテーブル(W):ロールトップの天板を組み合わせた木製折りたたみ式テーブル。組立時はW129×D62×H45.5cmと、4人用としても十分に使える大きさ。天板の高さはローチェアとの組み合わせでも食事がしやすく、ハイチェアの場合はサイドテーブルにちょうどよいサイズ。

▲ブラックデザイン・別注ハレテーブル:台湾のブラックデザイン製ハレテーブルのピノワークス別注仕様。通常は天板に使用する木材のトーンがバラバラだが、別注品ではトーンを統一させている。写真は別売のアイアンプレートを取り付けたオプション組み合わせ例。

▲ピノワークス・ヒルネカップ:北欧でシェラカップがあったら……という思いから企画されたホーロー製のシェラカップ。シェラカップの底には、ネイビーは青い鳥、ホワイトは白熊、ベージュは鹿のデザインが入る。動物と同じ刻印を施したシェラカップハンドルカバーが付属する。

▲NW・スライドサイドトップ25:スノーピーク製シェルフコンテナ25に取り付ける拡張パーツ。シェルフコンテナ本体の穴に引っ掛け、さらにマグネットで固定する。ちょっとした小物や飲み物を置くのに重宝する。

▲ヴィンテージ・ピクニックバスケット:3段式の籐製バスケット。ディッシュやコップ、カトラリーなどのセット。ヴィンテージスタイルのキャンプやピクニックに最適。

▲ヴィンテージ・ピクニックバスケット:上のバスケットの収納時。
SHOP INFORMATION | |
店舗名 | ONE4|ワンフォー |
所在地 | 〒950-1467 新潟県新潟市南区東萱場2016-1 |
営業時間 | 11:00〜18:00 |
定休日 | 水曜日 |
電話番号 | 025-211-8265 |
アクセス | 北陸自動車道・三条燕ICから約12km(クルマで約20分) |
@one4_niigata | |
WEBサイト | https://one4.theshop.jp |
PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2023
SOURCE|CAMP GOODS MAGAZINE vol.32
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