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特集|金属加工工場から生み出される高精度なメタルギアの数々|トリパスプロダクツ

現代日本のモノづくりを支える金属加工工場から発せられる「トリパスプロダクツ」。大型の加工機械を自由に扱うオペレーターたちが、その技術を惜しみなく使って生産するキャンプ道具には、現代の職人たちの技術の粋を集めたものだ。

職人というワードからは、どうしても昔ながらの技法を用いて手作りで製品が生み出される工程をイメージしてしまう。しかしながら、様々な機械を自由自在に操り、人力では作りあげられない製品を生み出していく製造機械のオペレーターたちもまた、特殊な技能を携えた、現代の職人集団といえるだろう。 

北海道石狩市に工場を置く、創業74年という歴史を誇る株式会社トリパスもまた、CADやレーザー加工など、あらゆる金属を取り扱う機械オペレーターを多数抱えた技能集団だ。取引先は国内全域に及び、あらゆる業界から金属加工を依頼される。小さなものでは半導体用の金属部品から、大きなものでは消防車などの特殊車両用の部品まで、いずれも精密な機械加工を得意としている。そんな同社が新規に立ち上げた自社一貫生産のオリジナルブランド事業が「トリパスプロダクツ」だ。 

元々モノづくりを本業としてきただけに、依頼された製品を設計図面通りに仕上げるのはお手のものだったが、市場背景を鑑み、企画から製品開発後の販売までを任せられる人材が社内には不在だった。そこで白羽の矢が立ったのが、当時アパレルやフットウェア・ブランドでホールセール(卸売)を担っていた、現在の「トリパスプロダクツ」の鈴木さんだ。小さな頃からアウトドアに慣れしたしんできたこともあり、鈴木さんは新事業を束ねる同社のマネージャーとして就任。東京から北海道石狩市へ、単身移住したのが昨年の4月である。 

こうして、金属加工会社から発する新ブランド「トリパスプロダクツ」がスタート。ブランドの立ち上げから1年を経て、早くも4種類の製品がリリースされている。中でも第一弾プロジェクトとして発売が開始されたグルグルファイヤーは、全国のアウトドアスペシャルショップでも取り扱われる人気の製品となっている。

キャンプ用品市場の最激戦区である焚き火台にあえて挑戦したのは、「ここで成功しなければ、先はない」という思いから。ラフスケッチを元に、「トリパスプロダクツ」専属のCADオペレーターと一緒になって、試行錯誤しながら何度も試作品を作って、やっと完成したという思い入れの深い製品だ。 

現在ではXS~Mまで3サイズが揃うこのグルグルファイヤーは、高精度のレーザーカッターで切り出したパーツを組み合わせて完成させる、組み立て式の焚き火台だ。組み立てにあたって工具を一切使わず、パーツ同士を嵌めていくという手軽さに加え、組み立て後は重量のあるダッチオーブンを乗せても安心という堅牢な設計から人気となっている。 

「北海道らしさを取り入れた、堅牢で長く使ってもらえる製品を今後も開発していきたい」と語るマネージャーの鈴木さん。日本のモノづくりを支える、現代の職人たちが生み出す、Made in JapanならぬMade inHokkaidoの「トリパスプロダクツ」には、今後も要注目といえるだろう。

トリパスプロダクツ(TRIPATH PRODUCTS)
WEBサイト https://products.tripath.co.jp

PHOTO|TRIPATH PRODUCTS
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2020
SOURCE|Camp Goods Magazine vol.12

Copyright © 2020 Camp Goods Magazine
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