浩庵キャンプ場(山梨県)|逆さ富士山も楽しめる老舗キャンプ場

本栖湖の湖面に映る雄大な霊峰・富士の山影。その美しい景観を求めて関東だけに留まらず、全国からキャンパーが集う「浩庵(こうあん)キャンプ場」。全面フリーサイト、予約不可というキャンプ場には、週末になると朝早くから入場待ちのキャンパーが列をなす。そんな大人気のキャンプ場からの景観は、やっぱり期待を裏切らない。

富士山の北西に位置し、富士五湖の最西端に位置する本栖湖(もとすこ)は、最大水深121.6mと富士五湖の中で最も深い湖だ。湖の周囲は約11kmで、国道300号線、ならびに県道709号線を利用して湖岸を1周することもできる。また、近隣の西湖や精進湖とは地下で通じているといわれており、水位も連動して推移するという特徴を備えていることでも知られている。

ご存知の方も多いと思うが、千円札や旧五千円札の裏面に描かれている逆さ富士の図案にはこの本栖湖から望む景観が利用されており、じつは広く庶民にも馴染みのある場所だ。

そんな本栖湖の湖畔へ、昭和26年(1956年)にオープンしたという老舗のキャンプ場が「浩庵キャンプ場」である。絶景の楽しめるキャンプ場として、関東地域ではよく知られた存在であり、平日でも40~50組が利用していることも珍しくない。このため週末には早朝からキャンパーの入場待ちの行列ができるほど、大人気のキャンプ場だ。

経営を同じくする本栖湖の対岸にある林間のキャンプ場「浩庵テント村」と合わせて、敷地面積は約2万坪。どちらもフリーサイトとなっており、事前の予約は不可。結果的にサイトは先着順ということになり、混雑する週末の利用時は“並ぶのも覚悟の上”で出かけよう。

セントラルロッジで受付を済ませ、キャンプ場入口のチェーンを自分で開け閉めして入場。湖畔に向かう道路を下るとキャンプエリアだ。テントの張れるエリアは大別すると湖畔と林間の2ヶ所(特に名称はない)。加えて南側にキャビンの並ぶエリアが広がる。

人気が高いのはやはり湖岸側だ。取材時は台風の影響から湖面の水位が上昇し、湖岸が10メートル近く後退しているというコンディションではあったがそれでもこの絶景を楽しもうと色とりどりのテントが並んでいた。

もっとも、湖畔のエリアは基本的に水際に向かって傾斜がついているので、初心者にはあまり適さない。地面も砂利でクルマのスタックにも注意が必要だ。水平レベルを気にするなら、水際から少し離れた湖岸の外側にテントを張るのもいいだろう。こちらでも湖面は見渡せるので、じつは景観に関してはあまり遜色がないのだ。

また、混雑時は一段高い位置に広がる林間サイトを選ぶリピーターも多いようだ。こちらは場所によっては車両の乗り入れが不可となるなど、荷物の持ち運びにやや苦労するが、水平レベルも保たれている上、周囲の木立が風を遮ってくれるので真冬の寒さも多少は和らぐ。木立に邪魔されて眺望はやや落ちるが、それでも湖畔側に陣取れば、雄大な富士山はもちろん、風のない日には湖面に揺らぐ逆さ富士も楽しめるだろう。

共有施設はキャンプ場中央に男女別のトイレ棟(1ケ所のみ洗浄機能付き便座あり)、炊事場(給湯なし)、コインシャワー棟が集中している。静かなエリアほど共有施設からは遠くなるので、場所選びをしっかりしてからテントを張った方が良さそうだ。

VIEW|景観
目の前は本栖湖という湖畔のロケーション。もちろん、天気が良ければ富士山が正面に姿を現す。凪の日は湖面に映る逆さ富士も楽しめる。湖畔の水際を除けば、風が強い日や真夏でも日除け、風除けになりそうな樹木も多い。

FOOD & DRINK| 食料・飲料
キャンプ場の受付を兼ねるセントラルロッジでは20時まで風呂が利用できる他、昼間はランチを提供する食堂も営業中。最寄りのコンビニまではクルマでも片道30分近くかかるので、利用時は食材など必要なものを調達してから入場した方がいいだろう。

ACCESS |交通
中央自動車・富士河口湖ICからクルマで約25km、約30分。新東名自動車道・新富士ICからの場合は約40km、同45分。高速道路は中部横断自動車道・六郷ICが最も距離が近く約19km、30分だ。

ADVICE|ひとことアドバイス
キャンプ場そのものは通年営業だが、標高900メートルの山間の湖畔ということで、気温は低く、積雪も珍しくない。こうしたことから、特に冬季はある程度の経験者向けといえるだろう。

浩庵キャンプ場(山梨県)
営業期間 通年
定休日 なし
サイト数 定員100組
所在地 〒409-3104 山梨県南巨摩郡身延町中ノ倉2926
予約方法 予約不可
チェックイン 8:00(※混雑時は早める場合あり)
チェックアウト 10:00
参考料金 3200円(大人2名利用料1200円+テント1張 1000円+駐車料金1000円の合計)
電話番号 0556-38-0117
WEBサイト http://kouan-motosuko.com/

PHOTO|KAZUTOSHI AKIMOTO
TEXT|KAZUTOSHI AKIMOTO
PUBLISHED|2020
SOURCE|CAMP GROUND GUIDE BOOK 2020-2021

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